1990年代の音楽はジャンルが細分化され、オルタナティブ・ロックにR&BやHIP-HOPなどの音楽が続々とチャート入りを果たすなど、音楽史において非常に重要な時期です。
同時に、時代をこえて人々に温かな感動を生み出す名バラードが多く生まれたのも、90年代がいかに音楽的に豊潤な時代であったのかを端的に示すものでしょう。
今回の記事では、そんな90年代に大ヒットを記録した洋楽の名バラードソングを厳選してご紹介します!
名曲ばかり!90年代にヒットした洋楽バラードソング(1〜5)
Change The WorldEric Clapton

こちらはトミー・シムズさん、ゴードン・ケネディさん、ウェイン・カークパトリックさんが作った曲で、カントリー歌手であるワイノナ・ジャッドさんが1996年に最初にこの曲をリリースしました。
そのすぐ後にエリック・クラプトンさんが歌ったバージョンが映画『フェノミナン』のサウンドトラックの中に収録され、こちらのバージョンがグラミー賞の最優秀レコード賞・最優秀楽曲賞・最優秀ポップ男性ボーカル賞を受賞し、注目されました。
It Must Have Been LoveRoxette

マリー・フレデリクソンさんのクリアな歌声で紡がれる、メロディアスながらもどこか物悲しい旋律を耳にして、思わず「懐かしい」と感じる世代の方も多くいらっしゃるでしょう。
映画『プリティ・ウーマン』の挿入歌として起用され、大ヒットを記録した名曲です。
『愛のぬくもり』という邦題でも知られるこの曲、実はスウェーデン出身の2人組男女デュオのロクセットが1987年にリリースされており、先述したように映画の挿入歌として使われたことで、あらためて1990年に再リリース、世界中でヒットしたという経緯があるのです。
タイトルからもわかる通り、すでに終わりを告げた愛に対する思いを切々と歌い上げた歌詞がせつないですよね。
My Heart Will Go OnCéline Dion

1997年に大ヒットした映画『タイタニック』の主題歌となったこちらの曲、ほとんどの方が聞き覚えがあるのではないでしょうか。
音楽を担当したジェームズ・ホーナーさんは、映画監督が最初は意図していなかった歌入りの主題歌を作るため、セリーヌ・ディオンさんを説得してデモ音源を作ってもらったそうです。
結果、大ヒットし数々の賞を受賞しました。
前奏や感想で印象的な音色を響かせているのはアイルランドのティンホイッスルという楽器です。
I Want It That WayBackstreet Boys

アメリカ出身の5人組アイドルグループ、バックストリート・ボーイズの名前を世界に知らしめた1曲。
同曲が収録されたアルバム『ミレニアム』は自身初の全米アルバムチャート1位を獲得し、日本でも社会現象になるほどの大ヒットを記録しました。
5人それぞれがリードボーカルを担当できる歌唱力を持った同グループの魅力を存分に味わえる楽曲で、キャッチーなメロディーを美しいハーモニーで歌い上げています。
同グループの代表曲の一つであると同時に、1990年代の洋楽を語る上で絶対に外せない珠玉のバラードです。
WonderwallOasis

1995年リリースのUKロックバンド、OASISの楽曲『Wonderwall』。
90年代はOASISをはじめとするオルタナロックがムーブメントを起こしました。
このムーブメントは世界中に広まり、のちの音楽に大きな影響をおよぼしました。
その火付け役、象徴的な存在がこちらのOASISです。
彼らの名曲は数多く、世代をこえてもリスナーたちに愛されています。
90年代のロックバンドを知るならばまずはOASISで間違いないでしょう。