佐藤弘樹さん(プロフィール

自作詩でポエットリーディングアルバムを作った佐藤弘樹様

「ちょっとぜいたくな大人の遊び、趣味のアルバムを作る」

FM京都朝の番組「αMORNING KYOTO」の人気パーソナリティーにして、大学の英語講師、趣味は詩作と朗読という、多彩な顔を持つ佐藤弘樹さん。

「遊びでCDアルバムを作るとしたら、どんなものをお作りになりたいですか?」というじわりん工房からの問いかけに応えてくださり、素敵なポエットリーディングアルバムが出来上がりました。

もくじ

  1. CDはラブレター
  2. 大人の遊び 趣味のアルバム作り
  3. 詩人のCDアルバム
  4. SATOさんのこれから

詩人のCDアルバム

ひかる
アルバムを聴いた周りの方の反応はいかがですか?
佐藤
人気投票のような事をした結果、同業のしゃべり手は言葉に関する理屈っぽい詩を好み、それ以外の人は甘い恋の詩が気に入ったようです。
ひかる
自作詩によるポエットリーディングアルバムというのは一般には珍しいでしょうが、皆さんどうお感じになったでしょうか?
佐藤
意外だったみたいですよ。なんと言ってもこの声とこの人相風体ですから。
「詩っ・・詩ですか・・佐藤さん・・?」みたいな感じ。
ひかる
でも、評判よかったでしょう?
私は作ってみて面白いなと思いました。
詩の内容、読み方や声の響き、音楽との重なり合いでイマジネーションがどんどんかき立てられ、脳のいろんなところが心地よい刺激を受けて。
佐藤
ほんと、ほんと、何処まで行くのっていう感じ・・・
ひかる
詩人の方から詩集をもらうことが結構あるのですが、どうしても初め、とっつきにくくって。
ポエットリーディングはその人の世界にすんなり入っていけていいなと思いました。
たくさんの人に詩を味わってもらいやすいですし、CDは詩の表現手段としてもいろんな可能性がありそうですね。
佐藤
書き言葉の文字と発声する声音は、不可分な両輪の関係にあるのではないでしょうか。特に漢字は声音にして表現しないと作者の想いは伝わりにくいかもしれません。
ひかる
今回制作中にも、同音異義語問題は発生しましたね。まったく違う想像が働いて、妄想が始まったら止まらない(笑)
佐藤
同音異義語もそうですが、例えば「分別(ふんべつ)のある分別(ぶんべつ)ゴミ」なんて、音にして初めて楽しめる言葉遊びです。「オンナ」と「女」は、明らかに音声表現では違うものになりますでしょ。
ひかる
確かにそれはいえますね。詩によって向き不向きはあるでしょうが、ひとつの表現手段として、補い合い高めあい、読んで味わい、聴いて楽しめると、詩がもっと身近なものになりそうです。
CDのライナーノーツに詩を載せる、あるいは詩集にイントロダクション的にミニCDを付けるというのはいかがでしょうか?
佐藤
面白いと思いますよ。一輪より二輪、二輪より四輪の方が安定しますから。
ひかる
「詩人CDアルバム」をグループで作って、いろんな方の表現を味わうのも楽しそうですね!身近に音楽をされる方がいらっしゃらなくても、私たちがミュージシャンをご紹介することも出来ますし、いろん な方法が考えられます。
じわりん工房でやってみたいことが、また増えました!
佐藤
今以上に忙しくなると・・・いつ眠ります?

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