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【来日公演レポート】ポール・マッカートニーは日本で新たな挑戦をした!

2017年4月、ポール・マッカートニーが2年ぶりの来日公演をおこないました。

今回はなぜ、ポールは現役を続けるのか、そして今回のツアーでの大きな挑戦についてお伝えします。

ビートルズの遺産を後世に伝える

しかし、驚いたことに今回のジャパンツアーでは、これまでのツアーとは大幅にセットリストを変えただけに留まらず、何と同一場所での開催にもかかわらず4公演とも違うセットリストにしたのです!

ここまでは事実です。

ここからが私の推測です。

彼は、ビートルズの遺産を自分が後世に伝えていかなければならない、そんな使命感を持つようになったのではないでしょうか?

ジョン・レノンもジョージ・ハリスンもいなくなった今、ビートルズの曲を演奏できるのは彼だけです。

リンゴ・スターは健在ですが、彼はドラマーであり、自分のメインボーカルだった曲以外はボーカルを担当できません。

ポールが2016年にニューヨークタイムズ紙のインタビューに対し、「今までは自分がメインボーカルでない曲は自信がないから演奏しなかった。

しかし、今では勇気を奮ってそういった曲を練習し、演奏するようになった」と応えています。

ジョンもジョージもいなくなった今、ビートルズの遺産を後世に語り継ぐことができるのは今となってはもう自分しかいない。

そして、自分に残されている時間はあまりない。

それなら、今のうちにやらなければならない。

そのために彼はチャレンジしたのだと思います。

ポールは、クオリーメンというビートルズの前身時代の曲から最新の曲まで幅広く演奏しました。

これは、彼がビートルズの歴史をたどりつつ、ソロ・アーティストとしての現在の自分も披露したいという意欲の表れでしょう。

そして、その最初の場所を日本に選んでくれたのです。

なぜでしょうか?

日本で世界初のチャレンジに取り組んだ!

おそらく、これまで日本のファンがとても暖かく彼を迎え入れてくれていたという実績があるからでしょう。

もし、今回セットリストを変更しても日本のファンがこれまでと同じように暖かく受け入れてくれたとしたら……、これからのツアーでもやれるだろう。

そんな気になったのではないでしょうか?

もしそうだとしたら、日本を選んでくれたことにとても感謝したいと思いますし、とても光栄な気持ちになります。

アーティストにとって、とりわけポールにとって、ツアーの途中でセットリストを大幅に変更するというのはとても勇気のいることなのです。

しかも、同じ開催地でごっそり曲を入れ替えるなどということは、これまで一切やってこなかったのです。

そう考えると、私の推測はあながち外れてはいないと思います。

それは、彼のこの最終日の公演を終えて観客に背を向け、ステージを後にする際のすがすがしい笑顔に表れています。

「日本のファンは、私のチャレンジを暖かく受け入れてくれた。

自分の判断は間違っていなかったんだ。

これでこれからのツアーも自信をもって続行できる」

私には、彼の満足げな笑顔がそう語っているようにみえます。

ライタープロフィール

和田晋司

ビートルズの熱狂的ファン

和田晋司

大阪府出身 ビートルズのファン歴ウン十年。

色んなものに手を出しましたが、唯一続いている趣味がこれです。

ビートルズの語り部として彼らの偉大さを後世に伝えていきたいと思っています。

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ

ウェブサイト:http://abbeyroad0310.hatenadiary.jp

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