ポケモンと川柳、一見意外な組み合わせに思えますが、実はこの2つが出会うと思わずクスッと笑ってしまう作品が生まれるんですよ。
五・七・五のリズムに乗せて、ポケモンたちの特徴やバトルでの悔しさ、日常のふとした瞬間を詠んだポケモン川柳の世界をのぞいてみませんか?
共感できるものから「その発想はなかった!」と感心してしまうものまで、ポケモン好きな方ならきっと楽しめる作品がそろっています。
ぜひお気に入りの一句を見つけてみてくださいね!
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ポケモン川柳に挑戦!思わず笑えるネタから秀逸作品まで(1〜10)
きかんしゃに ポッポをのせたら きしゃぽっぽNEW!
「きかんしゃ」「ポッポ」「きしゃぽっぽ」と、似た音を少しずつ入れ替えながら転がしていく構成が見事です。
ポケモンのポッポという固有名が入っても違和感がなく、読むだけでも口の中でリズムが跳ねます。
しかもポッポを乗せたらという発想が、その音遊びにしっかり意味を与えているのがうまいところ。
ただのダジャレではなく、ことばから情景、ユーモアへ自然につながる構成で、ポッポを乗せた機関車がコトコト走るほのぼのとした世界が浮かびます。
子供っぽいかわいさと、音韻センスの良さが両立した、読んだ人思わずにこっとさせる一句です。
コイキング ピチピチはねる げんきな子NEW!
コイキングのキャラクターをそのまま素直に描きつつ、ほのぼのした可愛さをしっかり出せているのが魅力です。
ピチピチはねるという表現が、あの頼りなそうで一生懸命な動きを見事に再現していますよね。
強いわけでも、技が派手なわけでもないのに、ただただ元気いっぱいに跳ねている。
その姿を「元気な子」とまとめることで、弱さよりも愛らしさと健気さが前面に出てきます。
ポケモン川柳らしい優しい目線で、コイキングという存在を温かく切り取った一句だと言えるでしょう。
コンパンは よるのさんぽで こんばんわNEW!
「コンパン」と「こんばんわ」の音の重なりで生まれるダジャレ感が優しく、語呂の心地よさが心地よく響きます。
しかも、夜行性の虫ポケモンというキャラクター性と、夜の散歩という条件が自然につながっていて、ただの言葉遊び助詞不足の可能性ありで終わらず、世界観としても成立しているのがうまいところ。
さらに「こんばんわ」とあえて口語的な表記を使っていることで、コンパンがひょっこり現れてあいさつしてくれるような、ゆるいかわいさが際立ちます。
怖さやバトル要素はなく、日常の延長にポケモンがいる。
そんな温度の低いユーモアが心地よい一句です。
サンダース 三十六匹 三ダースNEW!
この句の核になっているのは「サンダース」と「三ダース」というほぼ同音の言葉遊びです。
しかも三ダースは三十六という数量まできちんと対応しており、言葉の偶然をうまく拾い上げた構成になっています。
二段目の三十六匹は説明的になりやすい位置ですが、ここをあえて挟むことで、数の一致がオチとして三段目できいてくるのがポイントです。
リズムの面でも「サンダース」で始まり「三ダース」で締めることで、始まりと終わりが呼応する形になり、読み心地にまとまりがあります。
ポケモンを知る人にはもちろん、知らない人でも「語呂の妙」が伝わる、親しみやすい軽快な一句だと言えるでしょう。
ズバットが ずばっとはっしゃ ちょうおんぱNEW!
この一句は「ズバット」と「ずばっと」という同じ音を重ねたところが楽しいポイントです。
名前と擬音がぴったり重なるので、読むだけで動きが想像しやすく、リズムよく口に出せます。
そこに技名の「ちょうおんぱ」を最後に置くことで、「ズバットがちょうおんぱをはっしゃした!」という流れが短い言葉の中でしっかり表現されています。
説明的にならず、情景が浮かぶのが魅力です。
深い意味を読み取るタイプの川柳と言うより、音の楽しさと言葉遊びでクスっとさせる作品。
ポケモンを知っている人ならなおさら、イメージしやすい一句になっています。
チコリータ とっしんこうげき ちとこりたNEW!
ポケモンの技名と日常語をきれいに重ねた言葉遊びの完成度が光ります。
「とっしんこうげき」と「ちとこりた」の音の連なりが自然で、戦ってみたら思ったより痛かったという経験がユーモアとして立ち上がります。
チコリータの少しおっとりとしたイメージとも相性が良く、激しい技名とのギャップも微笑ましいポイントです。
無理にひねった感じがなく、ゲームの世界観から技の失敗、小さな反省までを三行でリズミカルにまとめているのがうまいところ。
読み終わった後に「次はがんばれ」と応援したくなる、優しいオチのある一句です。
ハガネール かぜひいたかな ハナデールNEW!
名前の一部を入れ替えることで笑いを生む、言葉遊びタイプの川柳です。
まず「ハガネール」という硬くて無機質な名前から一転、「ハナデール」という一気に人間くさい響きへ落とすオチが秀逸。
しかも「風邪を引いたら鼻が出る」という日常ネタに結び付けているので、最強クラスのてつへびポケモンが、実は鼻をグズグズさせているというギャップが一瞬で浮かびます。
ダジャレで終わらず、キャラとのミスマッチで二段階の笑いを作っているのもポイント。
音の転がりも柔らかく、肩の力が抜けたユーモアが心地よい一句です。






