慈愛LOVEにまつわるエピソード

2010年10月、京都から発信した「慈愛LOVE」が、ゆっくりとしたテンポで人から人へと広がりをみせています。このコーナーでは、これまでにいただいた感想やエピソードを随時ご紹介していきます。

エピソード2:ばんばひろふみ氏からのメッセージ

個人的な話ですが、僕は考え事や原稿を書いたりする時には必ずバックに音楽を流しています。ジャズ、クラシック、ポピュラー、民族音楽等ジャンルはその時の気分によっていろいろ変わりますが 唯一共通しているのはどの曲もヴォーカルが入っていないということです。たとえそれが耳にする機会の少ない言葉で唄われた曲であっても、つい気になって思考が途切れてしまうからです。
しかし今この原稿を書いているバックには「慈愛 LOVE」が流れています。膨大な言葉で詠われるお経であるにもかかわらず、思考は途切れることなく逆に高まるようです。これは複数の僧侶による読経が、インド音楽で使用されるタンプーラのようにドローン効果を作り出しているため、そこに含まれる倍音の心地よさが集中を持続さす作用をしているためだと思われます。
このアルバムは基本的にはジャズとお経とのコラボレーションによる即興演奏ですが、その音楽の中にコルトレーンやジミ・ヘンドリックス、さらにチベットの仏教音楽などさまざまな要素が見え隠れするのもたまらない魅力になっています

ばんばひろふみ(フォークシンガー、ラジオパーソナリティ)
http://www.up-front-agency.co.jp/artist/bamba/