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ビートルズは、アルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」でポピュラー音楽界に革命を起こした!

2017年は、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が1967年6月にリリースされてから50周年を迎えます。

過去にあったエピソードをまじえ、紹介していきたいと思います。

音楽における芸術性と大衆性の融合

ビートルズは「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」では空中を浮遊するかのような幻想的な空間を作りました。

「フィクシング・ア・ホール」では、雨漏りがするから屋根の穴を塞ぐという歌詞ですが、それにより世間などどうでも良い、自分の気持ちに素直になりたいというぼんやりとしたアンニュイな気分を巧みに表現しています。

「シーズ・リービング・ホーム」では、美しいメロディーで家族から疎外され、家出する女性の切ない気持ちを歌いあげています。

「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」では、平凡な日常生活が、全くありえない展開を見せるサイケデリックな瞬間をリスナーに投げかけました。

これは、曲中に挿入されたリスナーを極限状態に陥れる圧巻のオーケストラの演奏風景です。

ビートルズのすごさは、一つ間違えれば理解不能の一言で片づけられてしまう作品を、誰にでも分かるように完成させただけではなく「ラブリー・リタ」のようにポップな作品も同時に提供して、リスナーに一息つける余裕を与えたところです。

他のアーティストなら自分たちの主張を貫いてしまいがちですが、そうするとコアなファンは喜んでも、多くのファンは付いていけなくなってしまうのです。

このように「芸術性」と「大衆性」という真正面から衝突してしまいがちなテーマを追求し、両方を同時に成功させたのはビートルズをおいて他にはありません。

このアルバムは「ローリングストーン誌が選ぶ時代を超えた偉大な500のアルバム」のトップにランクされています。

同誌は「これまでに制作された最も重要なロックンロール・アルバムであり、そのコンセプト、サウンド、作詞作曲、ジャケット写真、スタジオ技術において、時代を超えた最も偉大なロックンロールグループにより制作された」と絶賛しています。

奇抜な衣装

1966年11月にポールは、休暇を取ってケニアへ旅行しました。

その帰りの飛行機で正体がばれないよう変装したのですが、その時に次のアルバムではメンバーが仮装したらどうだろうというアイデアを思い付いたのです。

それがあの4人が来ているカラフルな軍服をモチーフにした衣装につながったんですね。

4人が最も協力したアルバム

ビートルズの4人、中でもジョン・レノンとポール・マッカートニーの2人が最も協力し、偉大な功績を成し遂げた瞬間でした。

しかし、これ以降、徐々に彼らの距離は離れていったのです。

このアルバムではタイトル曲が冒頭と最後の2回レコーディングされるという珍しいパターンになっています。

これは、ビートルズの発想ではなく、長年彼らの運転手を務めていたニール・アスピノールのアイデアでした。

これは、ビートルズによる架空のコンサートという設定なのだから、締めくくりも司会者が観客に「お楽しみいただけたでしょうか?」とあいさつしたらどうかと提案し、彼らがそれを受け入れたのです。

この演出により、このアルバムは一つの壮大なドラマとして完結しました。

ライタープロフィール

和田晋司

ビートルズの熱狂的ファン

和田晋司

大阪府出身 ビートルズのファン歴ウン十年。

色んなものに手を出しましたが、唯一続いている趣味がこれです。

ビートルズの語り部として彼らの偉大さを後世に伝えていきたいと思っています。

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ

ウェブサイト:http://abbeyroad0310.hatenadiary.jp

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