クリーンブースターの最高峰 VEMURAM neoplex

favorite_border最終更新：2016/8/29

• アマチュアギタリスト宮口広大
  宮口広大/385 6&7th guitar/compose/加入バンド募集中

VEMURAM（ヴェムラム）｜neoplex（ネオプレックス）

http://www.ksound.jp/shops/product_info.php/products_id/2729

まず、VEMURAMとは、純国産にこだわった比較的新しいエフェクターメーカーながら、そのプロレベルのサウンドで、全世界20ヵ国以上の流通を持つ信頼のあるメーカーです。

そのサウンドへのこだわりは凄まじく、内部の回路に使用されているコンデンサーに、オリジナル自社製のパーツを使用するほどです。

クリーンブースターは、ナチュラルな効きが求められるだけに、こういった回路のひとつに対するこだわりが如実に表れそうです。

外観

まず、見た目から高級感があふれています。

少しくすんだゴールドを貴重としたブラウンの塗装が、レリックのように、すこし古びた模様になっています。

それが、まるで往年のヴィンテージペダルのような外観を作り出しています。

あと珍しいのは、ツマミの周りになにも書かれていないことですね。

これではどのツマミがどんな働きなのかが、初見ではわかりませ。

この辺からはすこし玄人向けといった感じがします。

試奏

では、音を出してみます。

まずは全てのツマミを12時くらいで設定します。

クリーンブースターといいますが、音量はそれほど上がりません。

音質が柔らかくなって、ハリが増す感じですね。

音が高級になるという表現が正しいでしょうか。

ツマミをいじっていくと、ブーストよりも音質の柔らかさを目指したペダルのような感じがしてきます。

とてもいいですね。

ツマミの正体は、右からゲイン、バウンス、ボリュームとなっているようです。

真ん中のバウンスが肝ですね。

このつまみが一番よく効きます。

単なるフリークエンシーというよりは、本当に音質は変化していくという感じで、艶やハリが伸びやかになっていく様子はとても気持ちいいです。

ボリュームのブースト感は、とてもナチュラルで美しいですね。

まろやかなブーストという感じです。

ゲインに関しても基本クリーンなので、最大で若干の歪を感じられる程度でした。

おそらく、バウンスで基本の音質を決めていただいて、その後ゲインとボリューム両方で、音量バランスと音抜けを作っていくというのが、良さそうな気がします。

オススメ設定

その1

ソロ時などに一時的にかけるブースターという特性を活かしたセッティングです。

ゲインを上げてもぜんぜん歪まないので、このようにしてもクリーンブーストのすこし歪みも足された感じを出すことができます。

レスポールのフロントトーンに使ったら甘すぎて昇天するかもしれません。

その2

普通のオーバードライブペダルをブースターとして使うときのようなセッティングですね。

ここまでボリュームを上げても音量、音圧はそこまで変わりませんが、音質がかなり変わります。

ストラトのアルペジオを音なじみよくするために使うのがいいかもしれません。

その3

このペダルの特徴を活かしたセッティングです。

開発者の方はこんな風に使って欲しかったのではないでしょうか（あくまで個人の見解です）。

バウンスはお好みでいじって楽しんで見てください。

これは、このペダルの音が好きな人が、さまざまなサウンドのなかでも常にかけっぱなしにしておくといった使い方がオススメですね。

まとめ

見た目といい、操作性といい、とても玄人向けといった印象の多かった一台でした。

ブースターといいますが、一時的なブースト効果というよりは、常に音質を補正してくれるエフェクターとして考えてみたほうがいいかもしれません。

見た目のインパクトの割にはとてもさりげない効果のエフェクトですが、細部までこだわりつくしたいという方にはぜひ使っていただきたいですね。

流行りのクリーンブーストでは、満足できないというあなたにおすすめです。

スペック

駆動電圧：9V~18V サイズ：70Wx112Dx50Hmm（突起含まず）重量:415g

https://www.youtube.com/watch?v=qvo_mWCzhFw

ライタープロフィール

アマチュアギタリスト

宮口広大

宮口広大/385 6&7th guitar/compose/加入バンド募集中

Twitter：switsh_radish

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