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Cradle Of Filth の検索結果(1〜10)
An ode from a haunted woodsHecate Enthroned

ギリシャ神話に登場する女神、ヘカテーの名前を持つヘカテ・エンスローンドは、クレイドル・オブ・フィルスと並んでイギリスにおいて長いキャリアを持つシンフォニックブラックメタル~メロディックブラックメタルバンドです。
こちらの記事で紹介している楽曲『An ode from a haunted woods』は1995年にリリースされた彼らの初期の楽曲ですが、低予算のMVとサウンドプロダクション、強烈な冷気と邪悪性を感じさせる真正のブラックメタルを前にして、慣れていない方であれば思わずたじろいでしまうかもしれませんね。
はっきりとプリテミティブな「ブラックメタル」を掲げてデビューを果たした彼らですが、2年後の1997年にリリースされたデビューアルバム『The Slaughter of Innocence, a Requiem for the Mighty』は技術的にもバンドアンサンブル的にも確実な成長を遂げており、シンフォニックなキーボードに悲鳴のような高音デスボイス、切り裂くようなギターのリフと怒涛のブラストビートが作り上げる真正かつ凶悪なシンフォニックブラックの本質的な魅力が存分に楽しめる内容となっています。
音質が悪いのも魅力の一つだと感じるようになったら、名実ともに立派なシンフォニックブラックメタル好きを名乗れるかもしれません。
2000年代以降の彼らはブラックメタル要素もあるメロディックなデスメタル寄りの音楽性へと移行したことで賛否両論はあるのですが、寡作ながらも良質なアルバムをリリースし続けていますよ。
To Dethrone the Witch-Queen of Mytos K’unn (The Legend of the Battle of Blackhelm Vale)Bal-Sagoth

シンフォニックブラックメタルの枠内でも語られるバンドではあるのですが、同じイギリスのクレイドル・オブ・フィルスと同じようにさまざまなジャンルを内包しており、独創的なサウンドで人気のバンドがバルサゴスです。
「バイロン卿」という通称でも知られているフロントマン、バイロン・ロバーツさんは優れたストーリーテラーであり詩人として高い評価を受ける存在で、彼が生み出す作詞の世界観を軸とした音楽性がバンドの肝なのですね。
サウンド面ではドラム兼キーボーディストのクリス・モードリングさん、ギタリストのクリス・モードリングさんというモードリング兄弟がイニシアチブを握っており、シンフォニックブラックメタル的なエクストリーム性とエピックな要素が融合、その中でデスボイスとナレーションとでも呼びたいボーカルスタイルが乗るというバルサゴスの音楽は、随所にクサめのフレーズも飛び出しますしドラマチックで叙情性もありますが、ボーカル自体はサウンドの中での一要素として機能している印象です。
古代神話からSF小説に映画などさまざまな影響を受けて作られるバイロンさんの物語を読むことで、初めてバンドの本質的な魅力が理解できるでしょう。
まずは国内盤が出ているアルバムを選んで、対訳や解説を片手に彼らの音楽に触れてみてください。
Rider on the BonezDiabolical Masquerade

ディアボリカル・マスカレードという、ブラックメタル的な邪悪さよりもどこか耽美的で叙情的なダークさを感じさせるバンド名に興味を引かれた方、間違いなく音も気に入るはずです!
ディアボリカル・マスカレードはバンドではなく、スウェーデンが生んだデスドゥームの伝説的なバンド、カタトニアのオリジナルメンバーにしてギタリストのアンデシュ・ニーストロムさんによるソロプロジェクトです。
カタトニアと並行して作品をリリース、2001年に4枚目のアルバム『Death’s Design』を発表したのを最後に惜しくも活動を停止していますが、カタトニアの持つ幻想的かつ陰鬱な闇をブラックメタルやスラッシュメタルといったアグレッシブなサウンドへと昇華した音はこのユニットならではのものでしょう。
ブラックメタル譲りのノイジーなギターの中にも勇壮なメロディラインが随所に盛り込まれ、ニーストロムさんの非凡な才能がうかがえますね。
特筆すべきは、ニーストロムさんと同じスウェーデン出身で、エッジ・オブ・サニティなどの活動やプロデューサやサウンドエンジニアとしても引っ張りだこのミュージシャン、ダン・スワノさんがどの作品にも参加しているという点です。
ディアボリカル・マスカレードにおいてはプロデュースやミキシングに加えてドラマーとしてもレコ―ディング参加しており、ディアボリカル・マスカレードの作品群はスウェーデンが生んだ異能による共同作業が生んだ素晴らしい結果だとも言えましょう。
Cradle Of Filth の検索結果(11〜20)
When Crows Tick On WindowsCarach Angren

シンフォニックブラックメタルの代表的なバンドは90年代から活躍するグループが多いのですが、本稿で取り上げているオランダ出身のバンド、カラック・アングレンは2003年に結成されたシンフォニックブラックメタル~メロディックブラックメタル界において注目を集めているバンドです。
2008年に発表したデビュー作『Lammendam』で見せた流麗なクラシック音楽や映画のサウンドトラックのような壮大さ、強烈なブラックメタルが織り成す完成度の高いサウンドが熱心なファンの間で話題となった彼らは作品をリリースごとに知名度を上げてここ日本にも2013年に来日を果たして大きなインパクトを残しました。
2022年の現在までリリースされたアルバムは6枚ですが、そのどれもがシアトリカルでファンタジックかつホラーな世界観が強調された作風となっており、クレイドル・オブ・フィルスなどのバンドが好きな方であれば間違いなく気に入るサウンドを鳴らしているのですね。
ストーリー性の高い歌詞も合わせて注目してみてください。
デスボイスに抵抗がなければ、欧州的大仰さが際立つシンフォニックなヘビーメタルに目がないという全てのメタラーにおすすめしたいバンドです!
Fronds of the Ancient WalnuOpera IX

シンフォニックブラックメタルの世界に女性ボーカリストはいないのか、といった疑問をお持ちの方にお教えしたいのが、イタリアのシンフォニックブラックメタルバンドであるオペラ・シックスです。
エクストリームなメタルシーンにおける女性ミュージシャンの先駆的な存在として知られているボーカリスト、カダベリアさんが在籍していたオペラ・シックスは宝石商の顔を持つギタリストのオシアンさんを中心として1988年に結成されました。
恐ろしいデスボイスと美しいメロディを使い分けるカダベリアさんのボーカルと、ゴシックな要素もふんだんに取り入れたオカルティックなサウンドを武器として独創的なサウンドを展開、地下シーンにおいて成功を収めます。
残念ながらカダベリアさんは2001年に脱退、自身のソロキャリアを追求すべく自らの名前を冠したプロジェクトにて活躍しています。
カダベリアさんが参加したラストアルバムにして、ゴシックメタルへと接近した2000年のサード・アルバム『The Black Opera: Symphonyæ Mysteriorum in Laudem Tenebrarum』などは、タイトル通りオペラ風の作りを目指したコンセプチュアルな作品で非常に興味深い内容となっており、初めてオペラ・シックスの音楽に触れる方にもおすすめしたい作品ですね。
Sorgens Kammer Del IIDIMMU BORGIR

ノルウェーのブラックメタルと言われて、多少なりとも知識のある人であればアンダーグラウンドな音楽性を想像しますよね。
こちらのディム・ボルギルはシンフォニックブラックメタルの代表的なバンドでありながら、商業ベースでも成功を収めた世界的な知名度を誇る存在です。
1993年に現存するオリジナルメンバーの2人であるフロントマンのシャグラットさん、ギタリストのシレノスさんが10代の若さでバンドを結成、初期の彼らは悲壮感漂うシンセの音色を取り入れつつ、アンダーグラウンド全開なブラックメタルを鳴らしていました。
そんな彼らの音楽的なキャリアのおける転機となったのが、名門レーベル「ニュークリア・ブラスト」と契約して発表した1997年のサードアルバム『Enthrone Darkness Triumphant』です。
日本では『暗黒の帝王』という邦題でも知られる本作、初期の禍々しいブラックメタルを軸としながらも流麗なクラシック音楽の要素が大胆に取り入れられ、その後の彼らの躍進のきっかけとなった名盤として知られています。
作品をリリースするごとにその音楽性は洗練され、2003年に発表した6枚目のアルバム『Death Cult Armageddon』はシンフォニックブラックメタルという非商業的なジャンルでありながらもアメリカで10万枚上の売上を記録。
クリーンボーカルを取り入れながらもブラックメタル譲りのブルータリティが減退したわけではなく、強烈な音楽性でありつつ聴きやすいというバランス感覚が素晴らしいのですね。
初めて触れるシンフォニックブラックメタルとして、間違いなく推薦できるバンドだと言えましょう!
WitchcraftObtained Enslavement

アルバムのジャケットやタイトルだけで、邪悪な香りが濃厚なまでに漂う聖地ノルウェー産ブラックメタル!
マニアにしか知られていないバンドではあるのですが、実は同じくノルウェーのブラックメタルの大御所ゴルゴロスのメンバーが参加しているなど、まさにマニア垂涎のカルトなグループなのですね。
バンドの結成は1989年とかなり古く、1992年と93年にはそれぞれデモテープを制作、翌年の94年にデビューアルバム『Centuries of Sorrow』をリリースしています。
これが実にプリミティブなブラックメタルといった趣のサウンドで、地獄の底から響き渡るようなボーカルとひたすらブラストビートを打ち出すドラムス、悲哀を帯びたギターといった王道のブラックメタルを鳴らしておりました。
そんな彼らも次作以降は音楽的な成長を遂げて、1997年に名盤の誉れ高いセカンドアルバム『Witchcraft』をリリース。
シンフォニックブラックメタルの要素を大胆に取り入れた作風へとシフトしており、映画のサウンドトラックの如きオープニングの仰々しいオーケストラサウンドが飛び込んできた瞬間、好きな人であれば思わずニヤリとしてしまうことでしょう。
ブラックメタル流儀の寒々しいリフと邪悪すぎるボーカル、恐ろしいほどのブラストビートはそのままに、北欧神話のようなファンタジックなシンフォニーが炸裂するエピックなサウンドに昇天必至!
同年にエンペラーの傑作『Anthems To The Welkin At Dusk』がリリースされたことも踏まえて、90年代シンフォニックブラックメタルを語る上で必ずチェックすべきバンドであることは間違いありません。
