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失笑必至!変な邦題にバカウケ、フィンランドの森よりコルピクラーニ

失笑必至!変な邦題にバカウケ、フィンランドの森よりコルピクラーニ
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失笑必至!変な邦題にバカウケ、フィンランドの森よりコルピクラーニ

「酒場で格闘ドンジャラホイ」

「冬の夜空で漢祭」

「森の中でハッスルハッスル」

何のことだか分かりますでしょうか?

何のこっちゃ分からないですよね、普通!

これはフィンランドのメタルバンド:コルピクラーニ(Korpiklaani)の曲の邦題(日本語タイトル)です。

私も最近知ったバンドなのですが、かなりぶっ飛んでますね!

まず、カテゴライズされるその音楽ジャンルが、「森メタル」「旅メタル」「宴メタル」「酒メタル」と奇天烈な変遷を経て、最近ではどうやら「フォークメタル」に落ち着いた模様です。

確かに、ヴァイオリンやアコーディオンといった、メタルバンドにはあまりいないパートのメンバーがおり、トラッド感を醸し出しています。

翔び出せ!

コルピクラーニ

翔び出せ!コルピクラーニ

そのサウンドも特徴的ですが、このバンドの何が凄いと言うとやはりその曲タイトルの邦題でしょう。

これはもともと、日本盤の発売元であるサウンドホリックの戦略だったようですが、あまりに面白過ぎます(笑)。

例えば、1stアルバム「翔び出せ!

コルピクラーニ」(2004年リリース。

原題:Spirit Of The Forest この訳自体すごいですね!

)の収録曲の邦題と原題は以下です。

  1. 酒場で格闘ドンジャラホイ – Wooden Pints
  2. 朝まで飲もうぜ – Before the Morning Sun
  3. 神風北欧隊 – God of Wind
  4. 森は泣いている – With Trees
  5. ビールこそが神の水 – Pellonpekko
  6. 眼力王 – You Looked Into My Eyes
  7. 慌てんぼうのポルカ – Hullunhumppa
  8. 俺の墓標を越えて行け – Man Can Go Even Through The Grey Stone
  9. 冬の夜空で漢祭 – Pixies Dance
  10. 酒が入れば百万馬力 – Juokse Sinä Humma
  11. カラスと行こうよどこまでも – Crows Bring The Spring
  12. 死人に口なし – Hengettömiltä Hengiltä
  13. 太鼓の仙人 – Shaman Drum
  14. 大地のコルピクラーニ – Mother Earth

「1. 酒場で格闘ドンジャラホイ – Wooden Pints」

恐らく歌詞の内容を踏まえての邦題とは思いますが、どこをどう訳したらこうなるのでしょう?

「ドンジャラホイ」とか日本語としてもすでに意味不明です(笑)。

直訳したらおそらく、「森で呑む1パイントのビール」的だと思うのですが。

この曲は、シュール過ぎるPVも作成されています。

「4. 森は泣いている – With Trees」

意外と社会派なのでしょうか?

これはマイケル・ジャクソンの「Earth Song」に似たテイストを感じますね。

とりあえず、アルバム通して激しく飲みまくっています!

荒野のコルピクラーニ

荒野のコルピクラーニ

そして2ndアルバム「荒野のコルピクラーニ」(2005年リリース。

原題:Voice Of Widerness これはなかなかに秀逸な訳に感じます。

)の収録曲の邦題と原題。

  1. サウナでひとっ風呂 – Cottages And Saunas
  2. 旅行けば – Journey Man
  3. 燃えろ!

    キャンプファイヤー – Fields In Flames

  4. 魔の森に立ち向かえ!

    – Pine Woods

  5. 森の中でハッスルハッスル – Spirit Of The Forest
  6. 大自然って気持ちいい – Native Land
  7. 「狩り」こそ漢の宿命 – Hunting Song
  8. ビール飲み放題 – Ryyppäjäiset
  9. 吐くまで飲もうぜ – Beer, Beer
  10. 実録!

    フィンランド昔話 – Old Tale

  11. 哀しみのコルピクラーニ – Kädet Siipinä

この邦題をつけたコピーライターさんは多分天才ですね。

全体的に林間学校的な雰囲気が漂っています。

相変わらず飲み過ぎのようですが(笑)。

ラストの「11. 哀しみのコルピクラーニ – Kädet Siipinä」が最高のオチですね!

世にもコルピな物語

世にもコルピな物語

3rdアルバム「世にもコルピな物語」(2006年リリース。

原題:Tales Along This Road 分かるような分からないような。

)の収録曲の邦題と原題。

  1. 痛快!

    飲んだくれオヤジ – Happy Little Boozer

  2. 戦場のコルピクラーニ – Väkirauta
  3. 呑めや、歌えや、夏休み – Midsummer Night
  4. 黒鷲は飛んで行く – Tuli Kokko
  5. 萌えろ、春の舞 – Spring Dance
  6. 森の木陰でクールビズ – Under The Sun
  7. 立ち上がれ!

    森の妖精コルピ軍団 – Korpiklaani

  8. 漢(おとこ)の勲章~コルピクラーニ編~ – Rise
  9. 妄想即狂曲 – Kirki
  10. 夜の森は危険がいっぱい – Hide Your Riches
  11. いい旅、鳥気分 – Free Like An Eagle

このアルバムの邦題は、なんと一般公募で選ばれたそうです!

世の中には天才コピーライターさんがたくさんおられるのですね!

変わらず1曲目から飲んだくれているのには安定のクオリティを感じます。

「酒」「森」「狩」「漢」あたりは統一したバンドイメージのようですが、「6. 森の木陰でクールビズ – Under The Sun」は新たな路線でしょうか。

コルピクラーニは以降も毎年アルバムを発表し、これまでに8枚のアルバムをリリースしているようです。

興味のある方は、是非他のアルバムの邦題も調べてみてください。

きっと、失笑必至、そして相変わらず飲んだくれていることと思われます!

ライタープロフィール

平田 浩康

ライブスポットラグ

平田 浩康

Live Spot RAGの平田浩康です。

15歳の時、音楽特にロックのカッコ良さに痺れギターとバンドを始めました。

生まれ故郷の高知県は、ライブハウスやコンサート会場も少なく生の音楽に触れる機会が少ない、当時は情報源も雑誌やCD、VHSビデオ(!?)という時代でしたが、音楽というとてもキラキラしたものに魅了され、勉強そっちのけでギターと音楽を楽しむ毎日でした。

大学進学から京都に移住し、大学では軽音楽部を卒業(笑)。

それまでは邦楽ロックや洋楽ハードロックを中心に聴いていましたが、先輩や同期から世の中にはもっとたくさんの音楽があることを知らされ、今では「いいな」と思えるものはジャンル隔てなく聴いております。

大学卒業後にRAGに入社、約6年のオフィスや約10年の音楽スタジオを経て、現在は創業39年の老舗Live Spot RAGにて勤務、主にプロモーション業務を担当しております。

日本トップミュージシャン達が奏でる「本物の音楽」に触れ、お客様に届けることで、あらためて音楽の煌めきを実感する日々です。

今でもギター、バンドはゆるく継続しており近年は今更ながら歌も歌ってみたりしています。

もうすっかりおっさんになってはしまいましたが、あの頃「音楽に描いた夢の向こう側」を、今後もみなさんと追っていければと思っています。

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