AI レビュー検索
ゴシック の検索結果(1〜10)
She’s In PartiesBauhaus

20世紀初頭に勃発したドイツの芸術活動をバンド名としてアートスクール出のメンバーたちによって1978年に結成、モノクロで統一されたアートワークやシアトリカルなライブパフォーマンス、パンクの熱狂以降の闇の美学を体現したようなデカダンで内省的なサウンドで熱狂的なファンを生み出した伝説のバンド、バウハウス。
ゴスの化身、カリスマティックな立ち振る舞いや圧倒的なオーラを持つボーカリストのピーター・マーフィーさん、独創的なギターワークで魅せるダニエル・アッシュさん、緊張感あふれるアンサンブルの要として緩急を使い分けたグルーヴを生み出すデヴィッド・Jさんとケビン・ハスキンスさんの兄弟によるベースとドラムス……彼らがデビューした当時はゴシックロックという言葉も存在していなかったのですが、まさにそのオリジネイターとして音楽はもちろんさまざまなカルチャーに多大なる影響を与えたのですね。
1983年に解散するまでの5年という短いキャリアの中でリリースしたアルバムは4枚、その特異な存在感や音楽性でありながらも1982年のリリースされたサード作『The Sky’s Gone Out』は全英チャート3位を記録しており、アングラのカリスマというだけではなく商業的な成功を収めたという点も凡百のバンドとの違いと言えるかもしれませんね。
ピーターさんは解散後にソロとして活動、演奏隊のメンバーはラヴ・アンド・ロケッツを結成してそれぞれ素晴らしい作品をリリース。
1998年には再結成を果たして10年後の2008年にはまさかの新作アルバム『Go Away White』を発表、以降も断続的ながら活動を続けています。
ゴシックロックとは何ぞや、といった問いに対する最もシンプルかつ的確な返答がバウハウスと言っても過言ではないでしょう。
Romeo´s DistressChristian Death

ゴシックロックの有名なバンドのほとんどはイギリス出身ですが、本稿で取り上げているクリスチャン・デスはアメリカ出身のバンドです。
実はゴシックなサブカルチャーがアンダーグラウンドで盛んなアメリカにおける最も有名かつ重要なグループでありながら、複雑なバイオグラフィを持つことが原因で初心者が手を出すには敷居の高い存在なのですね。
そんなクリスチャン・デスは1979年にボーカリストのロズ・ウィリアムスさんによって結成され、ゴシックロックの大名盤として知られるデビューアルバム『Only Theatre of Pain』を1982年にリリースしています。
演奏技術という意味では厳しいものはありますが、シンプルでソリッドなバンド・アンサンブルに込められた病的な闇や呪術的な世界観は恐ろしいほどで、アメリカの音楽シーンにおいても本作の影響力は非常に大きく、デスロックと呼ばれるスタイルの先駆的な作品としても高く評価されています。
問題は、その後加入したギタリストのバロール・カンドさんが脱退したロズさんに代わってフロントマンを務める形となるのですが、ロズさんは奥さまのエヴァ・Oさんとともにクリスチャン・デスとして活動を再開。
つまり2つのクリスチャン・デスが存在する形となってしまうのです。
残念ながら1998年にロズさんが自らの命を絶ってオリジナルのクリスチャン・デスは活動を終了、バロールさん率いるクリスチャン・デスは2020年代を過ぎた今も活動を続けています。
こういった経緯もあって彼らのディスコグラフィは膨大な数の作品があり、同じ名前の2つのバンドが存在するという特殊性も踏まえてどこから手を付けるべきかが難しいということです。
個人的には、ロズさんがフロントに立つ最初期の作品をチェックしてみることをオススメします!
SeverinaThe Mission

ゴシックロックの大家、シスターズ・オブ・マーシーの名盤デビュー作『First and Last and Always』の誕生に貢献するも、その後バンドを脱退したギタリストのウェイン・ハッセイさんとグレッグ・アダムスさんが新たに結成したグループがザ・ミッションです。
当然ながらゴシックロックに興味のある方であれば必ずやチェックすべきバンドであり、ゴシックロックの話題の中で必ず挙げられる有名なグループの1つなのですね。
1986年の活動開始から二度に渡る解散を経て、2020年代の現在も活動中の彼らは特に全盛期と言える初期三作は商業的にも成功を収めており、その後も定期的に作品をリリースしてファンを喜ばせています。
その時代によって作風の変化は感じられますが、バンドの本質的な魅力である「ゴシック」さは常に健在というのも頼もしい限り。
とはいえ、これから彼らのアルバムを聴こうという方であれば、前出した初期の3枚からチェックすることをおすすめします!
英国伝統のゴシックロックの醍醐味が詰まった作品群ですし、比較的メロディも聴きやすいこともあってゴシックロックの初心者であってもすんなり入り込めるのではないでしょうか。
MoonchildFields of the Nephilim

ゴシックロックはホラー映画や文学などにも大いにインスピレーションを受けているジャンルなのですが、そういった要素を全面に押し出して人気を博したのがフィールズ・オブ・ザ・ネフィリムです。
1984年に結成、オカルトや宗教など神秘的な分野に造詣の深いボーカリスト、カール・マッコイさんを中心として1984年に結成された彼らはシスターズ・オブ・マーシーのフォロワー的な存在として1980年代中盤から後半以降に注目を集め、3枚のアルバムをリリース後に一度解散。
その後再結成を果たして2000年代にも2枚のアルバムを発表しています。
彼らのディスコグラフィの中では1988年にリリースされたセカンドアルバム『The Nephilim』がとくにゴシックロックの名盤と評されており、特徴的なマッコイさんの低くしゃがれた歌声とダークながらもメロディアスさも兼ね備えたサウンド、アレイスター・クロウリーの著作やホラー映画のタイトルを引用した曲名、イギリスのサマセット州にある実際に刑を執行していた裁判所だった建物でのレコ―ディング、と本人たちの趣味や価値観がこれでもかと凝縮された作風で、ゴシックロックに興味がある方でならば間違いなく気に入るアルバムです。
当時にMVなどを見てもわかるように、メンバーのルックスはゴシックロック的な黒ずくめのファッションというものではなく、とくにマッコイさんはウエスタンハットがトレードマークのルックスで、冒頭で述べたようにホラー映画のテイストが強いことが個性でもあり、好き嫌いがわかれる点かもしれませんね。
LeavesThe Gathering

オランダのロックバンド、ザ・ギャザリング。
トリップホップ、アンビエント、ゴシックロックなどさまざまなジャンルを得意としているバンドです。
そんな彼女たちの楽曲のなかでも、特にオススメしたいダークでかっこいい作品が、こちらの『Leaves』。
本作は初期の音楽性として知られるゴシックロックの特色が際立つ作品です。
ダークでかっこいいのはもちろんのこと、色気も感じさせるボーカルが圧巻の一言。
ぜひチェックしてみてください。
DecadanceUK Decay

ザ・キュアーやバウハウス、スージー・アンド・ザ・バンシーズといった著名なバンドと比べて知名度は劣るものの、ゴシックロックのファンの間では先駆的な存在の一つとして評価されているのが1978年にロンドンにて結成されたUK Decayです。
1980年代の初頭、バンドのフロントマンにして現在は音楽業界においてプロデューサーやマネジャーなどで活躍している「アボ」ことスティーブ・アボットさんが、雑誌のインタビューで自らの音楽性を冗談めかして「ゴス」と呼んだという逸話もあり、ポストパンクの流れで「ゴシックロック」が定義付けられた最初の出来事とする評価もあるのですね。
パンクシーンから登場した彼らはポリティカルな姿勢を前面に押し出した彼らですが、その音楽性はゴシックロックやポジティブパンクといったジャンルに留まらない個性を持っており、荒々しくも耽美性のある歌声、ポストパンクらしい冷徹かつソリッドなギターリフはハードコア由来の激しさをも兼ね備え、しなやかな爆発力のあるリズム隊が作り出す音楽は、他のバンドとは違う魅力を感じさせます。
実質的な活動期間は5年程度、2005年に再結成して新作もリリースしていますが、やはりゴシックロックとしての彼らの魅力を味わいたい方は1981年にリリースされたデビューアルバム『For Madmen Only』を聴くといいでしょう。
長い間CDとしてリリースされずに幻の作品と化していたのですが、2009年に大量のボーナストラックを追加してCDとしてリイシューされています。
Hanging GardenThe Cure

バウハウスと並んでゴシックロックのカリスマ的な存在であり、後にカラフルでポップな音楽性で本国イギリスのみならずアメリカなど世界中で大きな成功を収めたバンドが、1978年に結成されたザ・キュアーです。
ジャンルをこえて多くのアーティストたちがキュアーからの影響を公言しており、日本でもヴィジュアル系のバンドを始めとして、オルタナティブロックのバンドなどのインタビュー記事でザ・キュアーやフロントマンのロバート・スミスさんの名前を挙げているのを目にしたことがある、という方は多いのではないでしょうか。
そんなキュアーですが、初期はポストパンク直系のミニマルな音作りで無駄を省いたサウンドを展開しており、ロバートさんの持つ独自の世界観を軸とした音は限りなく内省的で暗いものでした。
同時に、多くのバンドが好んでカバーしていることでも知られる超名曲『Boys Don’t Cry』のようなポップな曲を1979年の時点で発表していることを踏まえて、ロバートさんのメロディーメイカーとしての突出した才能はすでに芽生えていたのですね。
前述したようにキュアーの音楽性は作品ごとに変化しており、ポップさを極めたアルバムもあればどこまでも闇に沈み込んでしまいそうな作風のアルバムも存在します。
長年ロバートさんと活動をともにした盟友のサイモン・ギャラップさんによる際立ったベースプレイをはじめとして、歴代のメンバーたちの演奏の違いなども楽しめるというのが、40年以上のキャリアを持つキュアーならではのものと言えそうですね。
ゴシックロックとしてのキュアーを味わいたいのであれば、初期の路線の頂点とも言える1981年リリースのサード作『Faith』や、後に全曲を再現したライブをおこなった「暗黒三部作」と呼ばれる三作品などを聴いてみてほしいですね。

