Miles DavisやJohn Coltraneと並ぶ、ジャズの歴史の中でも、とても重要な存在であるThelonious Monkです。
ピアニストとしての即興演奏も評価が高いが、数々のスタンダードナンバーの作曲者としては、あまりにも有名です。
そんな彼の人気曲をランキングにしてご紹介します。
Thelonious Monkの人気曲ランキング【2025】
Round MidnightThelonious Monk1位

なんというか『’Round Midnight』というタイトルだけ見ても、実にクールな雰囲気を感じ取れますよね!
もちろん楽曲自体も最高にクールで美しい名曲『’Round Midnight』は、即興による独特のピアノ・スタイルと多くのスタンダードナンバーを生み出した作曲家として著名なジャズ界の巨人、セロニアス・モンクさんが作曲して1944年に発表した楽曲です。
モンクさんの録音としては1947年のものが初とされており、そちらは1951年にリリースされた『Genius of Modern Music: Volume 1』で聴くことができます。
また、あのマイルス・デイヴィスさんが好んでこの楽曲を取り上げていたことでも知られており、1956年にリリースされた名盤『’Round About Midnight』ではオープニング・ナンバーとして収録されていますね。
そんなジャズのスタンダードナンバーとして最も有名な楽曲の1つであるこちらの『’Round Midnight』なのですがいろいろと謎も多く、原曲となったバージョンはモンクさんが19歳の時に作曲したものとも言われており、初めてこの楽曲を録音したのはクーティ・ウィリアムスさんが率いる楽団によるもので、かつスタンダードナンバーとして知られているバージョンはモンクさんによるオリジナルとは違う、というのも興味深いですよね。
Blue MonkThelonious Monk2位

ジャズの巨匠、セロニアス・モンクさんが1954年に発表した楽曲『Blue Monk』は、ジャズ界におけるスタンダードナンバーの地位を確立しています。
この曲の魅力は、モンクさん独特のリズミカルでクロマティックな旋律にあり、12小節のブルース形式を採用しながらも、独自のハーモニーとリズムでジャズの伝統と革新性を巧みに融合させた点にあります。
また、1973年にアビー・リンカーンさんが歌詞を加えたことで、『Blue Monk』はさらに深い次元を獲得しました。
この歌詞では、孤独や内省、自己との葛藤といったテーマが反映されており、ジャズ音楽における「ブルース」の感覚と葛藤を乗り越えるメッセージが表現されています。
初心者の方にとって、『Blue Monk』はジャズの世界への素晴らしい導入曲です。
技術的にアクセスしやすいこの曲は、ジャズの基本的な形式と表現の豊かさを学ぶのに最適であり、モンクさんの音楽性を体感する貴重な機会を提供してくれます。
Evrything Happens to meThelonious Monk3位

アルバム『ソロモンク』の一曲です。
NHKのドラマ『植物男子』で劇中曲として毎回登場していたので、なじみのある方も多いでしょう。
この曲のリラックスした暖かさはドラマに通じるものがあり、スタッフの方は音楽をよく聴く方なのだと思います。
時として豪快なイメージを彼のプレイに感じてしまいますが、実はよく練られているのではないでしょうか。
緩さというものは、意図せずして生まれないと思うのです。
Ruby, My DearThelonious Monk4位

たくさんの独特な曲を作ったピアニストのセロニアス・モンクさんが作った、美しく複雑なバラードソングがこちらです。
複雑な響きのするバラードソングはなぜか冬に良く似合います。
高級なじゅうたんや織物や編み物のような構成だからでしょうか。
のちにつけられた歌詞は、失恋した友達を励ますような内容となっています。
何となく人恋しく、悩みを打ち明けたくなるような夜は、あたたかい飲み物を飲みながらこんな曲を聴いてみてはいかがでしょうか。