今回はVOCALOID4とCubaseでどんな事ができるのか紹介してみたいと思います。
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リアルタイム動作
CubaseのインストゥルメントトラックにVOCALOID4 Inst VSTiを起動するとシンプルなインターフェイスが表示されます。
VOCALOID3の時と同様に動作中の負荷を表示するLoadメーターと、新たに鍵盤のアイコンが追加されています。
この鍵盤のアイコンをクリックするとインターフェイスがオレンジ色に変化します。
この状態がリアルタイムモードです。
リアルタイムモードにするとVOCALOID3の時に比較して格段にレスポンスが良くなって鍵盤の入力に対してキビキビと発声します。
前のバージョンではボーカルのデータをMIDIトラックで作成してからボーカロイドのトラックにコンバートするのが当たり前でしたが、ボーカロイドのトラックに直接レコーディングも可能になりました。
リアルタイム入力時の音声を「あ」から「ら」や「た」などに切り替えることもできるので、鼻歌風に気軽に扱えます。
編集面でのメリットは薄いかもしれませんが、ちょっと確認したい時にハミングで歌わせる事ができるのは大きな進歩と言ってよいと思います。
便利なピッチレンダリング機能
ピアノロール上にどんな音程で歌うのかをラインで表示してくれるピッチレンダリング機能。
編集画面上のピッチレンダリングボタンを押せば現在のピッチカーブを赤のラインで、ビブラートが入る部分には青いラインで表示させることができ、その動きを視覚的に捉えられるようになりました。
今までピッチの修正は再生して確認するしかありませんでしたが、ピッチを編集する度にレンダリングしなおす必要はありますが視覚的にも捉えやすくなったことで大幅に入力しやすくなりました。
ただし、ピッチレンダリングを行えるのはリアルタイムモードをオフにしている時だけです。
ピッチカーブの表示をしたいときにはリアルタイムモードをオフにする、と覚えておいてください。
VOCALOID4 Editor for Cubaseだから可能な事
Cubaseに限定されるという部分でユーザーを選んでしまうエディタですが、DAWの拡張機能として動作するだけあっての強力な編集機能は他の追随を許しません。
VOCALOID4 Editorとピアノロールで同じブロックを開くことができます。
この状態でピアノロールにピッチベンドを書き込むとVOCALOID4 Editor側にその変更を反映できます。
VOCALOID Editorのパラメーター編集機能はお世辞にも使いやすいものではないため、こういった細かいパラメーターの入力をCubaseの強力な入力機能で実現できることは他のエディタに対する大きなアドバンテージになります。
VOCALOID Editor上で入力を行う必要のあったビブラートの操作もNoteExpressionからコントロールすることが可能です。
NoteExpressionとは従来のMIDIデータとは異なり1音符単位で細かい制御を可能にする拡張データで、VOCALOID Editorではこの機能でボーカロイド特有のパラメーターが制御できるようになっています。
ここではVibratoDepthにカーブを描いて徐々に深くなるビブラートを入力しています。
NoteExpressionに描いたカーブがVOCALOID Editor側のビブラートDepthに反映されているのが分かります。
ボカロの調声がもっと楽になる
VOCALOID4になって機能や利便性の向上により入力が格段に楽になりました。
人間の歌唱データからそのままVOCALOIDの歌唱データを作ってしまう「ぼかりす」などの周辺ツールも強力なものが出そろい、普通のトラックを編集するのと大差ないレベルまで来ていると言っても良いでしょう。
最後に
今回はVOCALOID4の基本的な部分だけ紹介しました。
次回は実際に調声しながら変化を見て行きたいと思います。
ライタープロフィール
DTMer
みるくここあ
元IT技術者。
ウィンドシンセを使います。
VocaloidやCeVIOを使って曲を作ってみたり、ボーカルを迎えて曲を作ってみたりしています。
元々楽器の練習用にオケを作るだけだった半端なDTMerでしたがVocaloidに出会い、その変遷に付き合っていくうちに深みに嵌っていたただの音楽好きです。
Vocaloid 2 MegupoidとVocaloid 3 IA、そしてCeVIO Creative StudioのONEを使用しています。
ウェブサイト:http://milkcocoa.org
Twitter:milkcocoa_org