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LiSAの魅力とおすすめ曲

LiSAの魅力とおすすめ曲
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LiSAの魅力とおすすめ曲

「期待しかしないでよ!」

LiSAがファン(通称:LiSAッ子)によく向ける言葉です。

こんな台詞(せりふ)を言うことができるアーティストは、なかなかいないのではないでしょうか。

自分のハードルを常に高いところに設定し、ファンの期待を裏切ることなく自分自身を更新していくアーティストです。

今回は、そんなLiSAの魅力を伝えます。

LiSA(リサ)とは?

LiSA

https://www.facebook.com/lxixsxa.jp/

1987年6月24日生まれ、岐阜県出身。

2010年テレビアニメ「Angel Beats!」の劇中バンド「Girls Dead Monster(通称:ガルデモ)」2代目ボーカル・ユイの歌唱役として話題になり、2011年春に「LiSA」としてソロデビューを果たします。

アニメ音楽を中心に活躍し、近年ではアニソンの枠を超え、数々のロックフェスティバルにも出演をされています。

キュートなポップナンバーからヘビィなロックナンバーを歌い上げる抜群の歌唱力とパフォーマンスは、アニメファンのみならず国内外のロックファンの心も魅了し続けています。

LiSA オフィシャルウェブサイト

LiSAのおすすめ曲

Believe in myself

記念すべきデビュー身にアルバムの1曲目をかざるナンバー。

作詞・作曲はLiSA本人。

彼女のシンガーとしての決意表明ともとれる力強い歌詞と小細工なしのストレートなバンドサウンドが疾走していきます。

デビューまでの苦しい時期があったからこそ伝わってくるリアルな感情が胸をうちます。

シルシ

主にライブの中盤で披露されることが多い、LiSA屈指の泣きのバラード。

アニメのタイアップとしは初のバラード曲となったこの作品はLiSAの持つ伸びのある歌唱力とLiSAが歌にかける思いが胸に迫ってくる圧巻の楽曲です。

Rising Hope

ライブでも盛り上がりが最高潮に達する人気のナンバー。

疾走するビートからヘビィなビート、ミクスチャー的なラップへと目まぐるしく展開するプログレッシブなナンバー。

こんな攻めまくった楽曲にもかかわらず、1回聴けば絶対に頭から離れない中毒性を持つ。

鋭角なLiSAのフルスロットルが体感できます。

Empty MERMAiD

楽曲、MVとも90年代のビジュアル系全盛期をすごしてきた世代にはたまらない1曲。

LiSA自身が女性のドロドロとた感情と官能的な世界を表現したオトナのナンバー。

このあたりからLiSAの楽曲のダークさとヘビィさが増していきます。

USエモ、ハードコアをここまでキャッチーに歌い上げる彼女の力量に脱帽です。

Hi FiVE!

記念すべきデビュー5周年を記念して発売されたミニアルバム『LUCKY Hi FiVE!』の表題曲。

5年間で積み上げたキャリアを祝う疾走感溢れるポップチューン。

5年間の活動の中で見つけ出した今の楽しさを歌い上げるアンセム。

そして、この先さらに高みを目指していくための新たな決意表明を感じさせる力強さとすがすがしさが素晴らしいです。

Brave Freak Out

久しぶりにアニメのタイアップとなった今作は、何から何まで「凶暴」の一言。

超絶高速の2バスやタム回しに、ヘビィなギターでザクザクと刻んでいくサウンドにもかかわらず、LiSAの歌声はハードコアな楽曲をしっかりとポップミュージックへと落とし込むこんでいます。

アブリル・ラビーンに憧れていたとさまざまな媒体で公言しているLiSAですが、正直この曲は軽くその実力も凌駕(りょうが)しているといってもいいのではないでしょうか。

今後のLiSAも見逃せない!

「Rising Hope」で彼女の虜(とりこ)になって以来、LiSAの楽曲、ライブ映像、パーソナルな部分をくまなく調べていきました。

そして、彼女がこれからの日本のロックシーンを塗り替えていくアイコンになるだろうという思いが確信に変わりました。

2016年8月24日に発売された「Brave Freak Out」はモンスターのような作品です。

90年代後半のビジュアル系をはじめとしたバンドブームを経験した世代にとっては、これ以上ない珠玉の1曲であると断言します。

なぜなら、日本のハードロックが積み上げてきた最高の要素を高濃度で凝縮した作品になっているからです。

少々個人的な話ですが、筆者が音楽に夢中になるきっかけをくれたのはX JAPANでした。

ちょうど全盛期に彼らが作り上げたムーブメントの真っただ中で青春をすごし、その流れからビジュアル系のブームを経験してきた世代としては、LiSAの楽曲の製作陣の中に、その遺伝子が備わっていることを感じずにはいられません。

イントロのドラムのフレーズ、二番の後に展開されるピアノの旋律をバックに歌い上げる耽美なメロディ。

そして、惜しげもなく叩き付ける2バスの連打。

どこを切り取っても90年代後半のあの勢いが鮮烈に蘇ってきます。

しかし、その当時とまったく異なるのはサウンド面。

2000年代以降のパンク・ハードコア、ヘビィ・ロック、エモなどの「ラウド」「ニューメタル」「エクストリームミュージック」などと呼ばれたハードロックの新しいアプローチの数々を、黄金比とも言えるバランスでミックスしてくるさじ加減は素晴らしいの一言に尽きます。

筆者が知る限り、ボーカルがメインのアニソンなどは、過激なバンドサウンドの音量を多少下げ、ボーカルを際立たせる作り方が多いと感じます。

しかし、LiSAは全くの真逆を行きます。

彼女の硬質で伸びのある歌声を活かすには、バンドサウンドの音圧も上げ、それに埋もれないようにボーカルを全力で突き抜けさせているのです。

正直、この十数年の間にこの過激なバンドサウンドに負けずに聴く者を圧倒する女性シンガーを聴いた記憶がありません。

さらに新鮮さを感じさせるのは、歌詞の大半が日本語であるということです。

最近は全編英詩で歌い上げるハードコア、エモのバンドが多いです。

それは単純に、このジャンルの音楽のメロディには日本語の詩がのりにくいという点があります。

しかし、LiSAとその製作陣はその壁をもいとも簡単に超えていくのです。

随所には英詩も挟まりますが、基本的には日本語の詩で完成されています。

これはメロディに対しての言葉が、ハイセンスかつ耳なじみの良いチョイスをしていることがうかがえるのです。

この点においても、他の日本の同系統のバンドと一線を画しています。

メロディや展開がとてもキャッチーでなじみやすいために見過ごしそうですが、どこをとっても規格外なクオリティでこの楽曲が制作されたことがわかります。

王道を進んでいるように見せかけ、実はオルタナティブ街道をバッサバサと切り拓いていく野心が垣間見えるのです。

もし、まだLiSAを体験していないのであれば、1日も早く「Brave Freak Out」を手に取ってください。

最高にぶっ飛ばされること間違いなしです。

LiSAというアーティストは、シンガーソングライターではありません。

彼女自身をロックアイコンとしてとらえ、交流のあるミュージシャン、敬愛するバンドとともに作品を作り上げていきます。

着たい服をオーダーメイドをするように、チームで練られたハイクオリティの楽曲を身にまとい、抜群の歌唱力と魅惑的なパフォーマンスを武器にして楽曲の世界観を構築していくのです。

筆者もバンドでプロを目指していた経験があるのでよくわかる話なのですが、作詞・作曲・編曲の全てをできるアーティストが強いわけではありません。

1人のシンガーソングライター、1つのバンドが持つポテンシャルというのは実は限られています。

そのポテンシャルを枯渇させずに維持するというのは極めて難しく、維持できずに長い間モチベーションを保ったまま活動できるアーティストはほんの一握りの存在です。

しかし、彼女のスタンスはここでもその真逆を行きます。

主観と客観を絶妙なバランスで維持しながら楽曲の制作をおこなっているのです。

そのスタンスを取ることで、彼女は楽曲の1つ1つを最高の形に仕上げる術を身につけてきたのです。

多くのアーティストが自分自身との葛藤でつぶれていくのとは対照的に、彼女は他者の意見や感性を自身の感性と擦り合わせ、目標を確実に成し遂げるのです。

デビューから5年たった今、彼女はこのフィールドで無邪気に遊びながらわれわれに驚きを仕掛けてきます。

そのスタイルは、既存のロックの在り方を全く違うアプローチで切り崩しにかかっているように見えます。

ライブを「デート」、音源を「ラブレター」と称しファンを何よりも愛する彼女が次はどんなサプライズを用意してくるのか。

今、LiSAを見逃したら絶対に後悔するということだけは伝えておきたいのです。

ライタープロフィール

砂田汎

略歴:幼少期よりピアノを習う。

高校時代、吹奏楽部で身につけた打楽器の技術を活かし、大学時代よりバンドでドラムを担当する。

一時はプロを目指したこともあったが、現在は趣味で楽しく続けている。

大学時代にCDショップすみやのアルバイトとして働き、フリーペーパーにCDレビューを数多く寄稿。

普段は福祉の仕事をする二児の父。

ジャンル関係なく聴き、ライブ、フェスにも足しげく通う。

最近はLiSAにどハマり中。

ウェブサイト:http://sasabeat.exblog.jp

Twitter:h_sunadawork

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