『鬼滅の刃』の中でひときわ輝きを放つ栗花落カナヲの名言をご紹介します。
変わらない表情と淡々とした口調の中に、これまでのつらい記憶が見え隠れするカナヲ……。
しかし彼女の心は徐々に溶かされていき、その言葉にも血が通っていきます。
この記事では、そんな栗花落カナヲの心に響く名言をまとめました。
感情を見せない物静かなカナヲから、無限城にて見せる彼女の怒りの激情まで、名シーンを彷彿とさせる言葉たちをどうぞお楽しみください。
栗花落カナヲの名言に込められた深い想いと成長の軌跡(1〜10)
あの時泣けなくてごめんなさいNEW!

カナヲは親に売られたところを胡蝶姉妹に救われ、蝶屋敷で暮らすようになります。
そんな中、姉のカナエが上弦の弐である童磨との戦いに敗れ命を落とします。
カナエの死にみなが涙を流す中、カナヲだけは泣けませんでした。
泣くとひどい暴力を受ける環境で育ってきたためです。
童磨をようやく打ち倒し、胡蝶の髪飾りを探しながら彼女はこの謝罪の言葉を口にします。
そして受け継いだカナエの髪飾り、見つけた胡蝶の髪飾りを胸に抱き、一気に感情があふれます。
彼女は大切な人たちを思い、ようやく泣く事ができたのでした。
よくも殺したな私の肉親を!!NEW!

肉親というのは、胡蝶カナエと胡蝶しのぶのこと。
親から虐待を受け売られたカナヲにとって、彼女たちは本当の家族とも呼べる存在でした。
この言葉は、その肉親を自分から奪った鬼の童磨に対して向けたもの。
童磨と対峙したカナヲはその強さに圧倒されながらも、それよりも強い怒りを感じていました。
自分の中にある憎しみという感情をはっきりと自覚した彼女は、この言葉を皮切りに童磨に立ち向かいます。
カナヲにとって胡蝶姉妹がいかに大切であったかを感じさせる、胸を打つ名言ではないでしょうか。
全部どうでもいいから自分で決められないのNEW!
@w._xm6 この世にどうでもいいことなんてないと思うよ____ #鬼滅の刃#竈門炭治郎#栗花落カナヲ#炭カナ
♬ オリジナル楽曲 – ⚝ – ⚝
この言葉は蝶屋敷にて機能回復訓練を受けていた炭治郎にカナヲが言った言葉です。
話しかけてくる炭治郎にカナヲはコインを投げて、裏が出たのを確かめると口を開きます。
カナヲは指示されていない事はコインを投げて決めると言い、炭治郎は「なんで自分で決めないの?」と不思議そうに問いかけました。
そしてこの言葉をカナヲは返すのですね。
カナヲは親に虐待を受けていた過去があり、いつの日か何も感じなくなり、すべての事がどうでもよくなってしまったのです。
守りたかった。命を懸けて守りたかった。一緒に家へ帰りたかったNEW!

カナヲの使う花の呼吸には終ノ型「彼岸朱眼」があります。
この技は失明のリスクを伴う技ですが、童磨との戦いの終盤、カナヲはこの技を使うと決めました。
その時、自分を心配する胡蝶の姿を思い出します。
胡蝶は童磨を倒すために自らの命をささげる覚悟をしていましたが、妹同然のカナヲが視力を失う可能性に心を痛めていました。
そんな胡蝶の優しさと尊さに、カナヲはこの言葉を心の中で思うのです。
……それはもうかなう事のない願いでした。
目が覚めて良かった…NEW!
@ramutan_chu♬ milk boy – Silent Siren
遊郭での激闘で重体となり、なかなか意識が戻らなかった炭治郎。
このセリフは、お見舞いに来ていたカナヲが、炭治郎が目覚めた事に気づき、涙を浮かべ口にした言葉です。
カナヲは過去のつらい経験から自分で物事を決められず、全てどうでもいいのだと感情や思いを表に出す事がありませんでした。
しかし炭治郎から「世の中にどうでも良いことなんてないと思うよ」「頑張れ!
人は心が原動力だから」と自分の心の声をよく聞くように言われ、彼女は少しずつ自分を取り戻していきます。
その変化が大きく感じられたのが、このシーンでしたね。
私の目を片方残してくれたのはこのためだったんだね。姉さんNEW!

鬼舞辻無惨を倒したと喜んでいた鬼殺隊でしたが、炭治郎が鬼となり再び緊張が走ります。
鬼を焼くはずの太陽も炭治郎は一瞬で克服してしまい、赫い日輪刀も効かず殺す術がありませんでした。
そこで栗花落カナヲが使ったのが、胡蝶しのぶから預かった薬でした。
童磨との戦闘で片目の視力をほとんど失っていたカナヲですが、この言葉を口にしたあと彼岸朱眼で炭治郎の攻撃をかいくぐり薬を打ち込みます。
彼岸朱眼は失明する可能性が高い技ですが、それでもカナヲは炭治郎を人間に戻すために力を使ったのですね。
また普段は師範と呼んでいる胡蝶を「姉さん」と呼んだのも印象的でした。
私は…栗花落カナヲ。胡蝶カナエと胡蝶しのぶの妹だ…NEW!

胡蝶を吸収した童磨に名を聞かれたとき、カナヲはこう答えています。
実際には胡蝶姉妹とカナヲに血のつながりはありません。
しかしこのセリフから、カナヲが彼女たちを姉同然に慕っていた事がわかりますね。
ただ名乗る事をせず、あえて胡蝶姉妹の名を出し自分を妹と位置づける事で、童磨に「自分は大切な家族を殺されたのだ」と伝える意図もあったのではないでしょうか。
カナヲの強い怒りがこのセリフには込められているように思います。