栗花落カナヲの名言に込められた深い想いと成長の軌跡
『鬼滅の刃』の中でひときわ輝きを放つ栗花落カナヲの名言をご紹介します。
変わらない表情と淡々とした口調の中に、これまでのつらい記憶が見え隠れするカナヲ……。
しかし彼女の心は徐々に溶かされていき、その言葉にも血が通っていきます。
この記事では、そんな栗花落カナヲの心に響く名言をまとめました。
感情を見せない物静かなカナヲから、無限城にて見せる彼女の怒りの激情まで、名シーンを彷彿とさせる言葉たちをどうぞお楽しみください。
栗花落カナヲの名言に込められた深い想いと成長の軌跡(1〜10)
貴方何のために生まれてきたの?
無限城にてカナヲが童磨に放ったしんらつな一言です。
童磨は猗窩座の事を一番の友人だったと言い、死んでしまって悲しいと涙を流します。
しかしカナヲは、悲しいと言うわりに顔色ひとつ変わらない童磨に対し、それはすべてでたらめであり、取り繕っているだけだと指摘しました。
童磨は実際に父親が母親に殺され、母親が自殺した時も何も感じませんでした。
カナヲは童磨の図星を指し、滑稽だ、馬鹿みたいだとののしります。
そして最後にゾッとするような笑みを浮かべ、この言葉を言い放つのでした。
二人に血のつながりはありませんが、胡蝶しのぶを思い出させる表情でしたね。
私もっと師範と稽古したいです

柱稽古が始まり、風柱の所へ行く事を胡蝶に伝えたカナヲ。
胡蝶の柱稽古も楽しみにしていたカナヲは「師範の稽古は岩柱様の後でよろしいですか?」と訊ねますが、そこで胡蝶が柱稽古に参加しない事を知らされます。
カナヲはショックを受けた様子でしたが、もじもじとしながらこの言葉を胡蝶に伝えました。
カナヲはその過去から、蝶屋敷に来た時はしゃべらず、食べろと言わなければ食事も取らない子供でした。
それが自分の気持ちを素直に口に出せるまでになったのです。
胡蝶も嬉しかったのでしょう……普段貼り付けている笑みではなく、本当に嬉しそうに微笑んでいましたね。
絶対斬るよ。私が絶対やり遂げる
カナヲは無限城での戦闘の前、藤の花の毒で満たした体を童磨に吸収させる話を胡蝶から聞かされていました。
そして「必ず私が鬼を弱らせるから、カナヲが頸を斬ってとどめを刺してね」と願われていたのです。
伊之助と共闘し童磨に立ち向かう中、ついに胡蝶の毒が効き始めます。
そこでカナヲは胡蝶に話しかけるようこのセリフを心の中で言い、童磨にとどめを刺しにいくのですね。
胡蝶との約束を守り、またその犠牲を絶対に無駄にしない……彼女の強い決意を感じる言葉でした。
もう嘘ばっかり吐かなくていいから
上弦の参・猗窩座の死に涙する上弦の弐・童磨に対して放った名言「もう嘘ばっかり吐かなくていいから」。
人の心など分からない童磨がデタラメな事ばかり口にしていることに対する確信をついたセリフです。
もともと自分の感情や考え方に無関心だった栗花落カナヲだからこそ、上辺の言葉や行動に対して違和感や嫌悪感を持つのかもしれませんね。
現代社会においても、あまりに心がこもっていない言葉は見透かされてしまいますので、注意の意味でも覚えておきたい名言です。
助けてくれたよ。一人じゃ無理だったけど仲間が来てくれた
仲間との絆がいかに大切さに気づいた時の名言「助けてくれたよ、一人じゃ無理だったけど仲間が来てくれた」。
上弦の弐・童磨にとどめを刺した後で登場するセリフで、栗花落カナヲの変化を感じさせますよね。
信頼関係は損得ではありませんが、それでも自分が仲間を大切にすることで助けられたと気づくことは、人間的な成長と言えるのではないでしょうか。
人間関係に必要なメッセージが込められているので、作品の一場面として流してしまうのではなく、心に刻んでおきたい名言です。
叶ったよって教えてあげたい
最後の戦いが終わった後、初代花の呼吸の剣士が植えた桜「必勝」を見ながら発せられた名言「叶ったよって教えてあげたい」。
長きに渡る鬼との戦いの歴史の中で生まれた願いと決意を受け止め、思いを巡らせるシーンを彩る印象的なセリフですよね。
登場時は自分で何も決められなかった栗花落カナヲが思いを語る姿には、心が震えた方も多いのではないでしょうか。
栗花落カナヲ本来の魅力や優しさが全面に表現された、心が温かくなる名言です。
あの時泣けなくてごめんなさい
カナヲは親に売られたところを胡蝶姉妹に救われ、蝶屋敷で暮らすようになります。
そんな中、姉のカナエが上弦の弐である童磨との戦いに敗れ命を落とします。
カナエの死にみなが涙を流す中、カナヲだけは泣けませんでした。
泣くとひどい暴力を受ける環境で育ってきたためです。
童磨をようやく打ち倒し、胡蝶の髪飾りを探しながら彼女はこの謝罪の言葉を口にします。
そして受け継いだカナエの髪飾り、見つけた胡蝶の髪飾りを胸に抱き、一気に感情があふれます。
彼女は大切な人たちを思い、ようやく泣く事ができたのでした。






