新海誠監督が2007年に手掛けたアニメ映画『秒速5センチメートル』。
主人公の遠野貴樹が小学生から社会人になるまでを描き、小学生時代の初恋を軸に描かれる物語です。
温かくて甘酸っぱくて切ない……、そんな胸が苦しくなるような作品で、新海誠作品の中でも『秒速5センチメートル』が一番好きだというファンも多いんですよね。
そして、新海誠作品の特徴の一つでもある「音楽のよさ」も健在。
山崎まさよしさんの『One more time, One more chance』をはじめ、ピアノを主軸とした楽曲たちは、物語と同じく胸に迫る曲ばかりです。
この記事では、映画の中に登場する楽曲を中心に『秒速5センチメートル』にまつわる曲を一挙に紹介していきます。
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もくじ
秒速5センチメートルの主題歌・挿入歌
One more time, One more chance山崎まさよし

美しく流れるようなギターと切ない歌詞が心の奥深くに響く、山崎まさよしさんの名曲。
1997年に発売され、山崎さん初の主演映画である『月とキャベツ』の主題歌として人気を博しましたが、2007年『秒速5センチメートル』でリニューアル版が発売され、再評価されています。
繊細なアニメーションと、ぼくとつとしたリリックの世界観がシンクロするようなフィット感がありますよね。
「誰もが知っていて、普遍性のある楽曲」として選んだ新海監督のセンスに納得です。
日常に描かれた情感あふれる風景、ひたむきに愛を語る純朴な空気感に浸って聴いてみてください。
あなたのための世界みずさわゆうき

可憐なボーカルと美しいメロディーラインが印象的な『あなたのための世界』。
この曲を歌うみずさわゆうきさんは、新海監督が2002年に発表した短編アニメ『ほしのこえ』の主題歌も担当した歌手で、透き通るような麗しい声が彼の作品に流れる空気感にぴったりですよね。
映画『秒速5センチメートル』では、花苗が一人で買い物をするコンビニのシーンで流れます。
よくある日常の風景の中で、ふと爽やかな風が吹いたときのような清々しさが味わえる楽曲です。
思い出は遠くの日々天門

新海監督が、日本ファルコムに勤めながら1999年に作った短編アニメーション『彼女と彼女の猫』などでも信頼を置き、タッグを組んだ音楽家、天門さん。
『思い出は遠くの日々』というタイトルにもあるとおり、初恋の淡く、美しい心象風景を表したようなピアノは心地よく、静寂の中にゆったりと身を委ねているときのようなリラックス感が味わえますよね。
ノスタルジックでロマンチックなこの曲は、一番幸せだった頃を回顧しつつ、出会えたことに感謝し、一歩を前に進む希望の一筋の光を表現しているのかもしれません。
君のいちばんに・・・LINDBERG

「この曲がいちばん好き」と公言するファンも多い、LINDBERGのヒットソングのなかでも名曲中の名曲!
1996年に発売された24作目のシングルです。
アニメのなかでは第二話の『コスモナウト』で登場。
主人公遠野貴樹のクラスメイトである花苗のお姉さんの車でのシーン、そして学校の帰りに貴樹と花苗が立ち寄ったコンビニでのシーンに使用されています。
実らなかった恋に落ち込みながらも一生懸命に前を向こうとする切ない気持ちを歌った歌詞が、映画の内容と見事にリンクしていますよね。
雪の駅天門

控えめなピアノから始まる『雪の駅』。
明里と貴樹が駅の待合室で会うシーンで流れたこの曲は、『One more Time, One More Chance』のメロディを奏でるピアノをとそれを包み込むストリングスが魅力。
このシーンは、明里に会える最後のチャンスにもかかわらず、雪の影響で列車が遅延し、お互いにもう会えないかもしれないと不安になりながらも見事に再会が実現する場面なんですよね。
時間を過ぎても待合室で待っていた明里、なんとか待ち合わせの駅までたどり着いた貴樹、二人の安堵と喜びが伝わってくる1曲です。
桜花抄天門

ピアノの美しいアルペジオから始まるイントロが印象的!
山崎まさよしさんの『One more time, One more chance』のメロディーをモチーフに、柔らかくゆったりとした展開が魅力です。
はじめはメロディーの一部が断片的に繰り返されるのみですが、曲のクライマックスで力強いピアノの音色でサビのメロディーが感動的に鳴り響き、最後は意外なハーモニーでの終止を迎えます。
『桜花抄』は短編3話で構成された本映画の1話目の印象的なシーンに使用され、1話目のタイトルにもこの曲名と同じタイトルが付けられています。