秒速5センチメートルの主題歌・挿入歌・BGM集
2007年に公開された、新海誠監督によるアニメ映画『秒速5センチメートル』。
主人公の遠野貴樹が小学生から社会人になるまでと、小学生時代の初恋を軸に描かれる物語です。
温かくて甘酸っぱくて、切ない……新海誠作品の中でも『秒速5センチメートル』が一番好きだというファンも多いんですよね。
そしてもちろん、新海作品の特徴の一つでもある「音楽の良さ」も持っています。
山崎まさよしさんの『One more time, One more chance』をはじめ、美しい楽曲たちは、物語と同じく胸に迫るものばかりです。
この記事では、映画の中に登場する曲を中心に『秒速5センチメートル』にまつわる音楽作品を一挙に紹介していきます。
秒速5センチメートルの主題歌・挿入歌・BGM集(11〜20)
Hakubo江崎文武

実写版のために書き下ろされたピアノ楽曲です。
ベルリンのエンジニアによるマスタリングで、ピアノの余韻と倍音の響きが繊細に設計されています。
叙情的な旋律で、夕暮れから夜へと移り変わる時間の機微を描き出し、モーダルな和声と極小の音型反復が郷愁と内省を喚起します。
映画が描く距離と時間の切なさに寄り添う、まさに薄明の情景そのものを音にした作品です。
Once Again江崎文武

江﨑文武さんが手がけた実写映画版のピアノ小品。
サウンドトラックの中盤に配置された本作は、わずか1分あまりの短さながら、映画の「再会」や「回帰」のモチーフをやさしいピアノの旋律と抑制的な残響で静かに描き出しています。
全31曲で構成されたアルバム『秒速5センチメートル オリジナル・サウンドトラック』に収録。
時間と記憶の積み重なりを音で表現した劇伴に、触れてみてはいかがでしょうか。
Waltz for Shino江崎文武

実写映画版『秒速5センチメートル』のサウンドトラックに収録された、繊細なワルツ形式のピアノ小品。
江﨑文武さんが手がけた劇伴の一つで、三拍子のゆらぎと抑制的な和声が、主人公たちのすれ違いや記憶の反芻を静かに映し出しています。
約30秒という短い尺の中に凝縮された叙情が、映画の呼吸に寄り添う場面音楽としての役割をしっかり担い、淡い光や静かな情景が心に残る瞬間に寄り添っているんです。
Ours江崎文武

実写映画『秒速5センチメートル』のサウンドトラックに収録された劇中曲です。
ピアノを基調とした透明度の高い和声進行と、極小のアタックを活かした繊細なサウンドが特徴で、距離や時間の経過というテーマと響き合うはかなさを持っています。
いつのまにか映画の中に入り込んでしまう、そんな感覚を味わえるんです。
恋の切ない記憶を大切にしている方にオススメしたい作品です。
雪花火らっぷびと

映画の主題歌や挿入歌ではないのですが、『秒速5センチメートル』にまつわる1曲として紹介いたします。
この曲を制作し歌っているのはニコラッパーとしても活動されているらっぷびとさん。
この曲は『秒速5センチメートル』をモチーフに制作された楽曲と言われており、映画の中で流れたほかの楽曲とも通じるような切なくも美しいピアノの旋律を軸にしたトラックが印象的ですよね。
歌詞の中には物語を思い出させるような言葉がつづられており、この曲をキッカケに『秒速5センチメートル』を知ったという方も少なくなかったそうです。
思い出は遠くの日々天門

新海監督が、日本ファルコムに勤めながら1999年に作った短編アニメーション『彼女と彼女の猫』などでも信頼を置き、タッグを組んだ音楽家、天門さん。
『思い出は遠くの日々』というタイトルにもあるとおり、初恋の淡く、美しい心象風景を表したようなピアノは心地よく、静寂の中にゆったりと身を委ねているときのようなリラックス感が味わえますよね。
ノスタルジックでロマンチックなこの曲は、一番幸せだった頃を回顧しつつ、出会えたことに感謝し、一歩を前に進む希望の一筋の光を表現しているのかもしれません。
秒速5センチメートルの主題歌・挿入歌・BGM集(21〜30)
END THEME天門

エンドロールで流れる『END THEME』。
全編ピアノで奏でる、壮大な1曲です。
やさしさ、美しさ、切なさ、悲しさのすべてが詰まったこの曲は、『秒速5センチメートル』という映画を締めくくるのにぴったりな1曲ですね。
とあるきっかけて離ればなれになってしまった2人。
お互いを心のどこかで思ってはいても、会えない日々の中、大人になっていく心の動きを表現しています。
エンドロールを眺めながら、映画のストーリーや感じたことに浸らせてくれる1曲です。



