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秒速5センチメートルの主題歌・挿入歌・BGM集

秒速5センチメートルの主題歌・挿入歌・BGM集
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秒速5センチメートルの主題歌・挿入歌・BGM集

2007年に公開された、新海誠監督によるアニメ映画『秒速5センチメートル』。

主人公の遠野貴樹が小学生から社会人になるまでと、小学生時代の初恋を軸に描かれる物語です。

温かくて甘酸っぱくて、切ない……新海誠作品の中でも『秒速5センチメートル』が一番好きだというファンも多いんですよね。

そしてもちろん、新海作品の特徴の一つでもある「音楽の良さ」も持っています。

山崎まさよしさんの『One more time, One more chance』をはじめ、美しい楽曲たちは、物語と同じく胸に迫るものばかりです。

この記事では、映画の中に登場する曲を中心に『秒速5センチメートル』にまつわる音楽作品を一挙に紹介していきます。

秒速5センチメートルの主題歌・挿入歌・BGM集(1〜10)

銀河鉄道BUMP OF CHICKEN

映画の物語と同じく、切なく美しい旅の情景を描いたこの楽曲。

2005年7月にシングル『プラネタリウム』のカップリング曲として収録された作品です。

電車の窓や切符、荷物といった具体的なモチーフを通して、それぞれの物語を抱えた乗客たちの姿が丁寧につづられています。

歌詞の中で印象的なのは、自分が守ってきた大切なものを必死で抱えながら次の駅へ進んでいこうとする決意が込められている点。

2025年10月公開の実写映画『秒速5センチメートル』で劇中歌として使用され、作品の世界観を彩る1曲として再び注目を集めました。

人生の節目を迎えている方に寄り添ってくれる応援歌です。

Orbit江崎文武

静かな痛みが残響のように鳴り続けます。

江﨑文武さんが映画『秒速5センチメートル』実写版のために書き下ろしたスコア集の、冒頭を飾ったのがこの短尺インストゥルメンタルです。

1分強という尺の中に、過剰な起伏を避けながら記憶の襞や時間のズレをモチーフとして定着させています。

淡い余白と控えめな輪郭が、原作アニメ版で印象的だった山崎まさよしさんの『One more time, One more chance』との調和を損なわない設計です。

5cm/s江崎文武

実写映画『秒速5センチメートル』劇伴の、透明感あふれるピアノ曲です。

アルバムの序盤に配置され、作品全体の繊細な世界観を象徴する役割を担っています。

映像の切なさに寄り添うミニマルな構成と、淡い余韻を残す響きは、距離や時間というテーマを音で翻案したかのよう。

ジャズやソウルの語彙を背景に持つ江﨑さんならではの和声の色彩感が、映像の呼吸を丁寧に支えています。

1991米津玄師

米津玄師 Kenshi Yonezu – 1991
1991米津玄師

映画『秒速5センチメートル』実写版の主題歌。

米津玄師さんが自分の原点と重なる物語として制作した作品で、米津さん自身が作中の主人公たちが出会った年、1991年生まれです。

そして監督の奥山由之さんも同じ年の生まれ。

この偶然にも似た必然が、曲に深い象徴性を与えているんですよね。

記憶と喪失、過去への悔いと生きる意志といったテーマが歌詞に落とし込まれています。

10代の頃、原作に感銘を受けていたという米津さんだからこそ生み出せた、映画の世界観を支える1曲です。

Thinking About YouRadiohead

1992年に初期音源としてリリース、翌1993年にはデビューアルバム『Pablo Honey』に収録されたこの曲は、片思いと疎外感が渦巻く切ない楽曲です。

成功した相手と自分との間にある断絶、嫉妬や自己卑下が交錯する歌詞が、遠野貴樹の心情を思わせます。

そしてアコースティックギターの素朴なアルペジオとボーカルの繊細な響きが、内省的な感情を際立たせているんですよね。

かなわない思いを抱えて立ち尽くす瞬間、どうしても忘れられない人がいる時に、この曲が響きます。

クラシックJUDY AND MARY

1990年代を駆け抜けた4人組ロックバンド、JUDY AND MARYの10作目のシングル曲。

1996年10月の発売当時はTBS系列『Pop-file』のオープニングテーマとして起用され、のちに日清食品「野菜スープヌードル」のCMソングにもなりました。

2025年公開の実写映画『秒速5センチメートル』では1997年の時代設定に合わせて劇中歌として採用、高校生の花苗がカラオケで歌うシーンに挿入されています。

キラキラとした青春の一瞬を切り取った歌詞と、疾走感あふれるポップロックサウンドが魅力的。

そしてYUKIさんのハイトーンな歌声が、恋の高鳴りや若さの輝きを真っすぐに伝えてくれます。

切ない初恋の記憶を呼び起こしたいときに聴いてみてください。

Felt江崎文武

ピアノのハンマーと弦の間にフェルトを挟んでやわらかなタッチを引き出す奏法で、すれ違いや喪失の記憶を静かに包み込む作品です。

中低域に音域を絞り込み、残響を短く抑えた音色設計は、雨粒や夜気、列車の静止画的な情景を触感的に映し出す仕上がり。

自然と映画の世界観に引き込まれてしまうんですよね。

心に静かな痛みを抱えた日に聴きたい1曲です。

ぜひじっくりと聴き込んでみてください。

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