頂-ITADAKI-主催者小野晃義さんインタビュー
2017年6月3日、4日におこなわれた野外フェス、頂-ITADAKI-の主催者である小野晃義さんに、頂-ITADAKI-に出店している父の店ONE BLOODで関わるスタッフ、ダギリがインタビューをさせていただきました。
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99.9%じゃなくて100%バイオディーゼルだから
ダ:あとエコに関してなんですが。
廃油であったりとか食器であったりとか、全てリユースできるようになっているわけですが、そういうことを始めた経緯ってとか、何がきっかけで始められたんでしょうか。
小:なんだろうね。
最初は頂の前に浜石祭りっていうのをやったりしてたんだけど、そのころからバイオディーゼル発電してる人とかそういう人がいて、そういう車に乗ってる人とか普通に興味があったから自然に始めたというか。
あえて意識させようと思って、浜石も頂の1回目もバイオディーゼルでやったんだけど、お客さんがいまいちピンときてなくてさ。
だったらこれ、持って来てもらったほうがリアルなんじゃない?
って思ってさ。
そっからテレビ番組とかテレビCM入れたりして、どうやって作るんだとかそのためにみんな持ってきてくれてということをやりだして、結果みんなが持ってきてくれるようになって。
それですごいリアルになってきたんだと思うんだよね。
自分たちの持ってきた油が発電されてフェスがおこなわれているって。
ダ:自分たちの力でフェスを作ってるっていう意識が芽生えたということですね。
小:そうだね。
自分たちの持ってきた油で音がなってそのバイブスを持って帰るみたいな循環。
それがこういい感じでできてるんじゃないかなって。
ダ:そういう廃油回収であったりとかという部分でお客さんに求めるようなことがあることによって、さらにつながりが強くなっていくという感じですね。
小:やっぱりすごいうれしいしこういうのって。
まあステッカーあげたりはするんだけど、別に持ってきたからってその程度でお金になるわけでもないしさ。
でもそうやって俺たちの発信を真面目に素直に受けて、一緒にやろうって持ってきてくれる人がいるとこっちも燃えるよね。
中途半端できねぇなぁって。
今トイレから電灯から、一切中部電力から買ってないから。
99.9%じゃなくて100%バイオディーゼルだから。
これはうちだけだね、あえて全部電気切り替えてやってるから。
これは完全なただのメッセージだから。
効率で考えたらめちゃ悪いけど、そこは伝わるって信じてやってる。
実はこうなんだっていうテーマがすごい大事だと思ってて
ダ:出店ではお肉を使わないってことだったりとか、そういうこだわりもあったりすると思うんですけども。
その肉を使わないっていうのは、やっぱりエコの部分とか考えてらっしゃるんですか?
小:まぁこれ裏テーマでさ。
俺言葉にはしてないんだけど、単純に俺がベジタリアンだっていうのと、そういうミュージシャンが多かったんだよ参加してくれる人も。
そうするとどっちかに合わせなきゃいけなくてさ。
肉食う人は食わない人に合わせられるけど、食わない人は食う人に合わせられないしさ。
それでやってみて3年ぐらいたった時かな。
みんなで話し合って両方あったほうがいいんじゃない?
ってなったんだけど、これはこれでひとつのスタイルで1年に1回だし楽しもうよみたいな感じで。
ダ:逆に僕はONE BLOODで出店してやってて、肉使えないっていうのが難しいって時期もあったんですね。
でも逆に使わないことによって新しい商品というか、個性的なものができたりとかそういうこともあったりして。
すごい、なんかこう素晴らしいこだわりができるようになってといいいますか。
小:単純に俺は自分のパーティで殺生したくない。
うん、それだけなんだよね。
なんか生意気言ってるかもしれないけど。
なんか10000人も集まったらさ、肉だって魚だってたくさんの命を頂くわけじゃん。
そん時にリスペクトなく、なんとなく食べうちゃうのが嫌で、みんなにいただきますって言えっていうのも、すげぇ難しいなって思うし。
まぁ、ある意味俺の自己満足かもしれないけど。
でもそれを仲間のみんなが認めてくれてて。
お客は色々あるんだと思うんだけど、まぁ別に。
嫌だったら来るなぐらいの感じで。
それが頂スタイルになっちゃったかな。
でも俺そういうレストランとかもやってたりしてるけど、表現がやっぱ難しいんだよね。
頂の場合、俺は言葉とかなんか文字にしたりは一切してないわけ。
でも実はそうだっていう。
なんかそういう実はこうなんだっていうテーマがすごい大事だと思ってて。
ダ:正直こういうことを知らないっていうか、実は肉がないっていうのを知らないお客さんも結構来ると思うんですけど。
小:知らないで終わっちゃうっていう人もいるんだよ。
そうだったんだっていう。
それでも良いと思ってるし。
ダ:でも逆に知らないで終わるってうことはそれだけでも全然生きていけるというかそういう道もありえるということですもんね。
小:そうそうそうそう。
ダ:そういうことも考えることもできますもんね。
さりげなくやってるっていうぐらいのがちょうどいいというか
小:ほらレゲエ大好きだし。
インディアンの音楽とかいっぱい聴いてきたし。
やっぱり彼らがどうやって自然をリスペクトして、どういう思いでやってるかっていうのをすごい僕なりに感じててそういうとこ取り入れたいなって。
まあ宗教的に受け取られたりするのは嫌なんだよ。
そういう気は全くなくて、普通にシンプルに。
ダ:やっぱりレゲエとかインディアンとかの自然を大事にするっていう気持ちが非常に強いから、エコだったりとか肉だったりとかっていう頂の色というのが出ているっていうわけなんですね。
小:でもまぁ結構悪そうでさ、そういう感じじゃないでしょ。
パッと見た感じじゃ(笑)。
ダ:まぁまぁ(笑)。
小:ラインナップとか見てるとさ、そこがいいと思ってるんだよ。
そこをなんか「やってまっせ」みたいにあるのはダセーなって。
さりげなくやってるっていうぐらいのがちょうどいいというか、うん。
ダ:わりと出演してるアーティストさんとかレゲエの方たちも、他のフェスと比べると多いですもんね。
小:単純に俺が好きなんだ(笑)。
でもやっぱその繋がりはおっきいし、みんな繋がってるし。
ダ:まぁでも、僕もそこまでレゲエに対して詳しくないというか。
小:そうなの!?
お父さんあんなに詳しいのに(笑)
ダ:そうなんですよね。
まぁそこまで強制させられたりはしてないんで(笑)
それに僕自身も割とロックの方に落ち着いてるというのもあるんで。
でも、そういう僕から言わしてもらうというのもあれなんですが。
レゲエってやっぱ「愛を題材とした」音楽やなっていう意識はあるんです。
そういうレゲエを素材にするというか、レゲエが好きな小野さんとか頂スタッフだったりとかが携わっているから、絆というものや愛のあるフェスなんだなって感じますね。
小:俺、ボブ・マーリーが好きなんだよね。
あの人の歌とか聴いてなるほどなって思うこといっぱいあったし、あの人のライフスタイルとかすごい影響されているというか。
流行りもんは色々変わっていくけど、なんかその肝心なことはずっと残っていくっていうかって感じかなぁ。
ダ:そうですね。