頂-ITADAKI-主催者小野晃義さんインタビュー
2017年6月3日、4日におこなわれた野外フェス、頂-ITADAKI-の主催者である小野晃義さんに、頂-ITADAKI-に出店している父の店ONE BLOODで関わるスタッフ、ダギリがインタビューをさせていただきました。
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音楽の中のてっぺんを連れてきたらすごいことになる
ダ:それから、フェスの名前なんですが、なぜ「頂」って名前になったんですか?
小:あれが一番時間かかったんだよ、考えるの。
まず頂やる時に考えたのが、どういうジャンルの音楽をやるとか。
俺、元々レゲエのフェスティバルみたいなのばっかりやってたから。
ただライブハウスやってた手前本当ジャンルレスに音楽聴いてて、最初苦手だったジャンルとかも慣れてきたらこういう所格好いいなとか。
この気持ちちょっとわかるっていうのとか、そういうのが出てきて。
もっと広く考えた時に、もうオールジャンルいこうってなったのね、まず。
そのオールジャンル、各ジャンルのてっぺん連れてこようみたいな。
ダ:そのてっぺんの……
小:そう、そう。
そしたらすごいピークのある、すごいてっぺんのあるイベントになるんじゃないかなって。
ダ:わりと頂っていうと、静岡だから富士山っていう意味とかあるんじゃないかとか。
小:いや、もう全然関係ないよね(笑)
どっちかというと音楽の中のてっぺんを連れてきたらすごいことになるみたいな。
レゲエだったらこの人、ジャズだったらこの人とか。
それを俺たちの偏見と好みで決めてるというか。
ダ:そういう感じなんですね。
小:漢字がいいなって思ってたの。
英語は嫌だなっていう。
横文字は嫌でなんとか日本語で作りたいなって。
ダ:一文字だけで頂(いただき)っていう、わかりやすさもありますしね。
小:本当は頂日本平(にほんだいら)大音楽祭だったの。
でもこれ本当は3回目ぐらいで、「頂日本平(だいら)大芸術祭」にしようと最初思ってたぐらいなのね。
なんか漢字の並びが格好いいなって。
しぶいなぁって。
ダ:音楽だけにとらわれず、ライブペイントとか芸術的な部分っていうのが頂にはありますもんね。
小:やっぱいいものはぐっとくるしね。
音楽だろうが絵だろうが写真だろうが。
うん、なんかやっぱそういうのやってる人がいるとオッって思わされるというか、そういう感覚を大事にしてるというかね。
そうすると子どもとかがね、右も左もわかんない小さい子どもとかもね、口ぽっかりあけて影響されたりね、それすごいと思うよね。
もし俺がこのイベント小さい時に来てたら人生変わったなっていう。
なかったしさそんなの。
だからたくさん子どもに来て欲しいな。
そういういいものと触れ合うとなんか良くなるっていうのが、なんか実証してるし。
ダ:割と頂ってこういうブースがあったりだとか、こういう子ども向けというかそういう部分結構多いですよね。
小:そうだね。
やっぱり長いことライブハウスやってたからね。
お客さんが結婚したり、子どもできたりすると来なくなるんだよ。
やっぱライブハウスは来にくいじゃん。
空気も悪いし、音もうるさいしさ。
外でやりたいんだけどそこでチケットのお金とるとさ、行きづらくなるというか。
聴いてないじゃん子どもなんか。
別に何聴きたいってわけじゃないから、だったらもうタダで入れちまえみたいな。
その子たちが大きくなるとまた面白いしさ。
俺の子どもも4年生だったんだけど、もう大学1年生になって今年は7人友達連れてスタッフで参加するし。
そういうのが素晴らしいなって思って。
子どもだったやつらがだんだん大人になってスタッフになってお客になってというか。
ダ:子どもが成長していくという中で、自分が楽しかった思い出というのを自分の子どもに教えていくっていうね。
小:そうだね、そういうのあるねー。
子どもいっぱいいると大人っていい雰囲気になるんだよ。
大人ばっかで呑んだくれてばっかいると、やからになったりするんだよね。
でも自分の子どもがいたり知り合いの子どもがいたりすると、若干格好つけようというか(笑)。
それ大事でさ、すごいセキュリティにもなるし。
子ども可愛いしね。
でもまあ子ども向けの音楽はやろうとは一切思ってないけどね。
ダ:そうですよね。
ラインナップ見ても子ども向けなのは全然ないですもんね(笑)。
むしろ、僕よりちょっと上の世代の人たちが聴いてる感じの人たちが多いですよね。
小:確かに今年とかちょっとまぁ、アダルトになっちゃったなぁって思ってるけど。
俺的には頑張って若くしてるんだけどね(笑)。
ダ:最近のラインナップはアーティストさんが若者でも楽しめるというか、今の売れ筋のというかそういう方も多いなってイメージもありますね。
小:なんか正直アンダーグラウンドでずっとやってきてるから、売れてるだけで気に入らないとかなんかあるんだよね(笑)。
でもそういうのを全部とっぱらって、売れてるとか売れてないとかそういうのじゃなくて、ちゃんとみんながいいなっていうような音楽をさ。
ちゃんと聴いてみると意外に格好いいなって思ったりとか。
で、そういう変に影響されないでちゃんと聴いてみていいなって思う音楽は、若かろうが売れてなかろうがラインナップしようと思ってる。
ずっとそう思ってやってきてるね。
ダ:先ほども言っていたのですが、頂のオールラウンドさというか全ての頂点を目指すっていうところにつながっているんですね。
小:そうだね。