頂-ITADAKI-主催者小野晃義さんインタビュー
2017年6月3日、4日におこなわれた野外フェス、頂-ITADAKI-の主催者である小野晃義さんに、頂-ITADAKI-に出店している父の店ONE BLOODで関わるスタッフ、ダギリがインタビューをさせていただきました。
- 頂-ITADAKI-メインMC Keycoさんインタビュー
- 頂-ITADAKI-メインMC PJさんインタビュー
- 日本一のこだわりを持った野外イベント頂-ITADAKI-とは
- 頂 -ITADAKI-|音楽フェス・イベント
- 【野外フェス】頂-ITADAKI- 2017会場レポート
- OTONOKO(オトノコ)|音楽フェス・イベント
- Mt.FUJIMAKI|音楽フェス・イベント
- OTENTO 大阪|音楽フェス・イベント
- ゆかり堂フェス|音楽フェス・イベント
- OTENTO 神奈川|音楽フェス・イベント
- Topped!(トップド)|音楽フェス・イベント
- TOKAI SUMMIT FINAL(東海サミット)|音楽フェス・イベント
- HACHIDORI天狗祭サーキット|音楽フェス・イベント
- トーキョー・ディスコティック|音楽フェス・イベント
いい音楽とかが流れてたりしたら俺だったらもう最高だなって思うし
ダ:子ども向けにというか、その辺のお話の続きになるんですが。
ひとつの特徴として、キャンプっていうのがあるじゃないですか。
あれはなぜやるようになったんですかね?
小:いや、まぁ単純に吉田って田舎だからね。
泊まるホテルとか少ないんだよ。
吉田でやる=泊まる場所がない。
そしたら2日間もやるとするとお客さんでもう溢れちゃうから。
キャンプができないとイベントができないっていうさ、大前提でいったというか。
ダ:でも逆にキャンプとかがあったりすると、結構子ども向けにはなっているというか。
小:そうだね。
ダ:音楽フェスってなるとどこの誰かもわからない人がライブやってるより、キャンプというイベントがあることによって子どもも楽しめるという感じですよね。
小:そうだね、キャンプだけでも楽しいじゃん、ちょっと出てったらいい音楽とかが流れてたりしたら俺だったらもう最高だなって思うし。
ダ:キャンプの方だけの音楽とかもありますよね。
小:あるね。
ダ:あれ結構お得ですよね。
小:昔だったら夜中でもドンドンやるんだろうけど、もう俺たちも歳だし。
子どももいっぱいいるし、寝かせにかかろうみたいな。
そこはそういう感じにセッティングしてあるね、ムーンステージは。
もう各アーティストに出演依頼するときは、「ここは寝かせるステージです」「決してアゲないでくれ、寝かせてくれ」っていう感じで。
でもそういうのも面白いみたい、ミュージシャンは。
ダ:あんまりないですよね。
アーティストなんか盛り上げてなんぼみたいな所あるじゃないですか。
例えば、自分の音楽がBGMとしてというかそういうふうに使うっていう。
小:ある意味そうだね。
みんな椅子とか持ってきて寝てるからね、ステージの前で。
ある意味失礼だと思うんだけどね。
それはミュージシャンにもいってるんだけど、頂のムーンステージにそれがお客さんの最高の反応なんだっていう。
去年ゴンチチとかががやってた時なんか、全員寝てたからね。
ばっちりだなって。
そういうコンセプトも面白んじゃないかなって。
朝早いし、1日長いし。
ダ:疲れますしね、1日2日通したらね。
小:疲れるよー、そういうのいいと思うよ。
伝わり方とか入ってき方が変わる
ダ:あともうひとつ特徴的なことと言えば、キャンドルタイムなんですが。
キャンドルタイムのこだわりとかって何かあったりすんですか?
それをしようとなった経緯とか。
小:それは1つ、キャンドル職人のちろりろうそくっていう友達がいてその人のろうそくが素晴らしいっていうか。
もう初めて見た時からすごい感動して、うわこの人と一緒にステージやりたいなって思って。
まあ昔からよくやってた時は、キャンドルと照明をうまく使ってなんかいい感じでやってたんだけど。
やっぱりさっきの100%バイオディーゼルの話じゃないけど、中途半端にやると伝わんないんじゃない?
みたいな。
100%キャンドルの灯りオンリーって、やったらすごいんじゃないかなって思って。
トイレまで消すからね全部。
ダ:そうですねえ。
小:まあある意味クレームも出るけど、それが頂スタイルだというかあの感じはちょっと自信あるよ、うん。
なかなかああはならないっていうか、やっぱりずっと10年続けてきてあの雰囲気を出してるっていうか
ダ:正直そうですよね。
頂だから許されるというか、そういう部分も結構多いのかなって感じがするんですけど。
まあ何も知らない人が来たら真っ暗じゃないか!
とか見えにくい!
だとか。
キャンドルタイムに限らず、それこそ頂じゃないとありえないというのは結構感じるなというのはあります。
10年も続けてきてスタイルも確立してきて、お客さんにしても理解してきたというか全員でつながっているのかなというのを感じますね。
小:ありがとう。
でもね1回目の方がみんな納得してたよ、なるほどねみたいな。
まあ1500人くらいしかいなかったけど、1回目とか。
でも逆に知ってるお客さんも多いし、ほとんど仲間が来てるみたいな。
ダ:知り合いの知り合いみたいな感じで始まっていく所があったってことですよね。
小:こうやってやるぞこうやってやるぞってみんなに言って、やってく時にまあ直接言えるから俺も凄い伝わってるなみたいな。
そういうのがあって段々段々増えてきてあのデカさでライブになっているというか。
なかなかないと思うよ、色々見たけど。
似たようなのはあるけどちょっと違う。
その自信はめちゃめちゃあるから。
ダ:結構こだわりの強さっていうか中途半端じゃないところを凄い感じますね。
小:やっぱ音楽をやってきてさ、音楽ってすげえいい音と雰囲気、これがセットされないと、音だけよくてもさあ。
例えば太陽ギラギラで40度ある時に、まったりした音楽聴いてもまったりできないじゃん。
やっぱその気温でその感じで、そういう照明でそうなるから。
そういう雰囲気になるというか。
伝わり方とか入ってき方が変わるというかさ。
例えばクラブだったら真っ暗くて目閉じてるような感じで音だけが入ってくるから、耳が研ぎ澄まされるみたいなそういう感じだよね。
セッティングが全てだと思う。
ダ:その空間作りっていうのはキャンドルタイムしかり、あのムーンステージしかり、そういうのをこだわっているなって。
小:あの2つは肝だと思うよ、メインだから頂の。