思い出のマーニーの歌。主題歌・挿入歌
「借りぐらしのアリエッティ」でも指揮を取った監督、米林宏昌による映画「思い出のマーニー」の主題歌、挿入歌の特集です。
主人公佐々木杏奈と不思議な少女マーニーが出会いをきっかけにお互いのことを大切に思い合っていく、という物語。
少女たちのどこかはかなげな関係性、しかし、時にはぶつかり合い、そうして心を強くしていく様は、大人にも子供にも響くものがあります。
映画も音楽も、どちらも思う存分楽しんでくださいね!
もくじ
- 思い出のマーニーの歌。主題歌・挿入歌
- 久子の話①村松崇継
- I Am Not Aloneプリシラ・アーン
- マーニー村松崇継
- しめっち屋敷村松崇継
- トマトを切りながら村松崇継
- Fine On The Outsideプリシラ・アーン
- ボートの上の2人村松崇継
- 久子の話②村松崇継
- 杏奈(ピアノバージョン)村松崇継
- アルハンブラの思い出フランシスコ・タレガ
- パーティ会場村松崇継
- 2人の告白村松崇継
- 「わたしはわたしのとおり」村松崇継
- 「夢じゃないわ!」村松崇継
- 「普通の顔」村松崇継
- キノコの森村松崇継
- ハガキを出しに村松崇継
- ボートの上でスケッチ村松崇継
- 人形を抱いていた頃村松崇継
- 大岩さんの家村松崇継
- 彩香の夢村松崇継
- 最後のお願い村松崇継
- 杏奈村松崇継
- 杏奈の旅立ち村松崇継
- 潮の満ち引き村松崇継
- 質問は3つずつ村松崇継
- 青い日記村松崇継
- 青い窓の中の少女村松崇継
- 「あたしたちも踊りましょう!村松崇継
- 思い出のマーニー(アルハンブラの思い出)村松崇継
思い出のマーニーの歌。主題歌・挿入歌(21〜40)
潮の満ち引き村松崇継
劇中でキーとなってくるのがこの曲のタイトルのように『潮の満ち引き』です。
こちらがマーニーとアンナを巡り合わせたり引き離したりします。
そのバランスが今作の不思議なところで、考察が広げられる部分でもあります。
そんな『潮の満ち引き』は、神秘的で、広がりのあるアレンジの楽曲で、舞台である北海道の雄大な自然を表現するにあたり、これ以上のものはないというようなテーマソングです。
質問は3つずつ村松崇継
こちらも劇中でかなり印象的なシーンではないでしょうか『質問は3つずつ』というマーニーと杏奈のやり取りは、2人の純粋な疑問、そして心の深いところにある過去や本音を引き出してゆきます。
2人の距離がとても親密になってゆくこのシーの楽曲は、ピアノの高音がとても幻想的な楽曲で、杏奈の不思議な経験がとてもよく表現されています。
青い日記村松崇継
マーニーとの日々は現世のものなのか、はたまた幻想の中だったのか、それは非常に難しいところなのですが、この二つの世界をつなぐマーニーの「青い日記」の楽曲です。
マーニーが書き記した過去のことが明らかになるこの日記の存在ですが、楽曲も少し不思議で、なおかつ感動的な側面もある素晴らしいアレンジとなっています。
青い窓の中の少女村松崇継
誰も住んでいないとされていたしめっち屋敷の明かりがついている事を見つけた杏奈の発見。
そしてそこからこの物語は展開してゆきますが、劇中の中でも引き金をひくような出来事が、こちらの楽曲のタイトルの通り『青い窓の中の少女』を発見した時です。
その少女こそがマーニーで、この物語の序盤の興奮がよみがえるような一曲です。
「あたしたちも踊りましょう!村松崇継

マーニーの快活でおてんばな性格がよく表されている、今作の名台詞「私たちも踊りましょう!」がタイトルになったこの曲。
少し暗めな世界観や楽曲が続く今作で、ゆったりとしたワルツでしめっち屋敷のにぎわいや過去の栄華が聴こえてくるような楽曲です。
マーニーと杏奈の心の触れ合いが美しい、名シーンのテーマソングです。
思い出のマーニー(アルハンブラの思い出)村松崇継
こちらの原曲はスペインの宮殿「アルハンブラ」をイメージして作られたギターソロの楽曲「アルハンブラの思い出」です。
マーニーと杏奈がダンスをするシーンで使われており、この映画のテーマソングとして編曲されています。
本来のギター独奏の小刻みな奏法とはうってかわって滑らかで、重みのあるオーケストラサウンドに仕上がっています。
おわりに
「思い出のマーニー」の音楽はいかがでしたか?
切なさを含んでいるのに聴くと癒される……この作品の音楽は、そんな不思議な魅力にあふれていましたね。
「思い出のマーニー」の世界観を音楽でたっぷり味わったあとは、ぜひ映画の方もご覧ください。
美しく力強い映像が、音楽の良さをより引き立ててくれますよ。