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大人になってピアノを始めたくなったあなたへ声を大にして言いたい「年齢は関係ない」と

大人になってピアノを始めたくなったあなたへ声を大にして言いたい「年齢は関係ない」と
最終更新:

大人になってピアノを始めたくなったあなたへ声を大にして言いたい「年齢は関係ない」と

20代になってピアノを始めたい!

と思っている方は結構多いようです。

そこで調べてみると、結構やる前から「今からでも上達しますか?」「子供の頃からやっていないとやはり無理でしょうか」などという質問をよく見かけます。

間違いなく言えること、それは「何歳になっても遅くはない」という事です。

年齢によって、そして人によって上達への最適な方法はもちろん多様に存在します。

ですが、一番大事なのは「やる気」「弾きたいと思う気持ち」それだけです。

ピアノを始めるにあたっていろいろと悩むことはあるかと思いますが、今日はピアノを始めるのに年齢は関係ない、というお話をしたいと思います。

何かを始める前になぜ質問するのか?

大人になってピアノを始めたくなったあなたへ声を大にして言いたい「年齢は関係ない」と

http://illustrain.com/?p=7805

これやってみたいかも」「興味がある

大人になってから新しいことに興味を持つ、というのは素晴らしいことだと思います。

何かをやる前から「できるようになるかどうか」「遅くないかどうか」を心配したり、または質問する人がよくいます。

それは裏を返すと「やっても無駄だった」という事を避けたいのかもしれませんね。

やる価値があるかどうかを他人に委ねている(確認している)状態」と言えます。

時間とお金を無駄にしたくないから、経験者、アドバイザーに質問します。

どうなの実際?

」と、「今から始めたところでできるのオレ?

」と。

ハッキリ言います。

人間の可能性は無限」そして「やる気次第」ということです。

もしこのような質問を今から抱いて弱気になっているあなた。

もう少しお付き合いいただければと思います。

一番の敵は年齢ではなく「自分自身」のやる気にある

大人になってから何かを始めようとすると、時間が必要になります。

20代、30代では、自由に時間が使える10代と比べて圧倒的に生活に変化が訪れるからです。

その中で何かを始める、という事に10代か20代かでは、時間の価値、モチベーションにおいても違いがあります。

モチベーション、という部分に絞って言えば良い楽器で弾いているか、独学か、レッスンか、弾きたい曲があるかどうかなど、そういった環境も当然大きく関わってくるかと思います。

しかし、それらも含めて「自分次第」ということです。

話を時間的な部分に戻して、特に就職したりして働き出してからだと、もう実際には本当に大変なことだと思います。

まず絶対に言えることは「目標がないと続かない」ということです。

これは何故か?

それは、子供の頃からピアノをやっていた人でさえ、弾けるのに続けられない、辞めてしまう人がほとんどだという事実があります。

多くは年齢とともに「優先順位、価値観の変化」「目標がなくなった」事が原因です。

すでに弾ける人、弾けてた人でさえ「続けるのは困難」だと分かります。

それに対して「まだ弾けないのに、始めてもいないのに」という人が、始める前から弱気ではダメです。

それでは辞める、挫折するのは目に見えています。

それらを唯一上回れる要素は「本当にやりたいかどうか」それだけです。

したがって、まだ始めてもいないのに「できそうかどうか」を他人に質問しようとしていたなら、もう一度「なぜピアノをやりたいと思ったのか」という「動機」を思い返してみましょう。

今一度「動機」を見直してみる

今回はどの電子ピアノを選んだほうが良いか、独学かレッスンがどちらが良いかなどにはあえて触れていません。

それよりも重要なのが「あなたの意思」になってきます。

ここをしっかりさせることは、大人になってからピアノを始めるにあたって挫折しないために重要となってきます。

その理由を少しお話します。

ピアノを弾けるようになるために

大人になってピアノを始めたくなったあなたへ声を大にして言いたい「年齢は関係ない」と

http://www.wanpug.com/illust33.html

まず何を始めるにしてもそうですが「興味がなければスタートできない」のです。

あなたがピアノに興味を持ったきっかけは何だったでしょうか?

人によっては「なんとなく」という方もいると思いますし、「あの人に憧れて」「あの曲が好きでどうしても弾けるようになりたい」など、ピアノを始めることに対してさまざまな思いをはせているかと思います。

正直言ってしまえば、ピアノが好きかどうかは今はまだ関係ありません。

なので「ピアノが好きか」と問われて明確な答えを示す必要は全くないでしょう。

それはやってみなければまだ分からないからです。

ただひとつ言えるのは、ピアノを弾くということは「音楽をする」という事です。

つまり「音楽は好きかどうか」は続けていく上ではかなり重要です。

音楽が嫌いなのにピアノが弾きたい、という人は見たことがありませんので大丈夫だと思いますが、どんなジャンルの音楽が好きか、はまだ分からないかもしれません。

でもそれは問題ありません。

大事なのは「やりたいかどうか」だけなのです。

音楽好きですか?

ゲーム音楽、クラシック、ジャズ、ポップス、洋楽、映画、アニメの曲、何でも良いです。

好きな音楽や曲があると心強いです。

実は、好きな曲がある、というのが続ける上で最大の武器になります。

ピアノを始めるにあたって、間違いなくさまざまな場面であなたを助けてくれるでしょう。

それは一人で弾くにしても誰かに聴かせるにしても、特にこと練習においては曲と自分は常に隣り合わせです。

練習で苦しい時、思うようにいかない時に「弾きたい曲があるかどうか」というのは、挫折しないための1つの指標になります。

なんとなく想像がつくかと思いますが、やはりなんとなくで始めると、弾けなかった時に簡単に「やっぱり辞めよう、無理だ」となりやすいのです。

もしまだ弾きたいと思う曲がない場合でも、ピアノを続けていく過程で好きな曲に出会えると思います。

小さな目標を達成しながら上達していきますが、ひとまずの目標設定は大事になります。

ぜひ、「これが弾きたい」と思う曲を見つけて欲しいと思います。

好きなピアニストはいますか?

演奏でお金をもらうプロからセミプロはもちろん、趣味で活動している人まで素晴らしい演奏をする人たちはたくさん存在します。

YouTubeやニコニコ動画など、動画サイトが身近なものになったことにより多くの演奏者に触れるキッカケができました。

素晴らしいことです。

もし誰かの演奏を聴いて、見て「感動した!

」というのであれば、ひとまずはその人を目指したり追いかけたりするのを目標にしてみてください。

自分に感動を与えてくれた人の演奏であれば、何度聴いても飽きないと思いますし、どう弾いているかなどの研究対象としても納得がいくものだと思います。

もちろんいろいろな人の演奏を見るのも勉強になるのは間違いありませんが、あなたの中でのヒーローを決めておくと良いでしょう。

無理は承知でやること

何をやるにしても「無理なのは承知」でスタートしましょう。

絶対無理だろう、という部分はどんな分野でも出てきます。

それができるようになるから面白いのです。

そして、それを何回も乗り越えることで自信につながります。

つまり自信を得るためには、挫折と苦痛を乗り越える必要があるということです。

無理なことが起きる、というのは前提だと受け止めて始めましょう。

できないことをやろうとしているので、無理だと思うことは必ず出てきます。

子供の時からやるメリット

この質問に対して心配している方へ、子供の頃から習うことによるメリットを少しだけザックリとまとめてみます。

もしあなたが「ピアノは子供の頃からやっていないと無理」というような固執したイメージを描いているのであれば、それを解決する方法を紹介しますので参考にしてみてください。

上達速度のコントロール

幼少からピアノを始める時、物心がついていない場合がほとんどです。

私も幼少からスタートしましたが、上達速度というのは、子供のうちは自分でコントロールできません。

文字通り、センスとか、この子は本当に音楽好きなの、というような「子供次第」な部分があります。

また子供の癖や性格を見て、それぞれに適したレッスンを施すピアノ教師の教え方も大きく影響すると思います。

よほど最初からプロにさせるつもりで親が無理に束縛したりしなければ、基本的にレッスンの課題曲次第であとは自由です。

教師は月謝だけもらえれば問題ないので、ダラダラ続けてもらっても何ら問題ありません。

本人が辞めたいと言わないかぎり、辞めたほうがいいとは言わないでしょう。

つまり、習っている限りダラダラやっていても何年も続けてればある程度は弾けるようになります。

これが幼少時のアドバンテージの一つです。

これに関しては「大人なら意思と目標次第で覆せる」ので安心してください。

例えば、ダラダラやってきた子供の3年分を半年でマスターする、など。

これは意思をもった大人だからこそできることです。

もちろんやる気が必要なのは言うまでもありません。

経験話

私の経験からお話すると、中学の時に友人がL’Arc~en~Cielの「snow drop」という曲を弾きたいと思っていて、いきなりその曲だけ練習していました。

しかも歌謡曲集に載っているような簡易アレンジではなく、ちょっと上級版みたいなCD付きスコアのオシャレなアレンジでした。

彼は楽譜の読み方だけ何とかマスターすると、ある日ゆっくりですが弾けるようになっていました。

もちろん激しいテンポではなく、ゆるやかで、間も多いアレンジでしたが、例えば子供がピアノを始めてまじめに取り組んだとして、おおよそ4、5年くらいたってから弾けるようなアレンジだったと思います。

つまり4年を半年ほどでカバーしました。

指使いや、ミスタッチ、表現としてどうかという部分については抽象的なので割合しますが、音だけ聴く限りでは経験者の自分が聴いても正直「すごい…」と思いました。

「その曲がどうしても弾きたいという一心」「努力」「やる気」

その時、自分の数年間は何だったんだと単純に思ったほどです。

彼は頭も良く、効率などを常に追求するような人だったのもありますが、このようにやり方次第では飛び級も可能だということを私は当時思い知りました。

子供へするレッスンとは、基本的にバイエルという基本的な楽譜から順番に弾かせていきます。

つまり時間がたくさんあるので、確実な道を歩ませようとしているんですね。

ですが、大人は自分で考えられますし、自分の意思で選べます。

弾きたい曲を弾くために必要な練習を選べますので、一から全ての練習曲をやる必要は全くありません。

なので

子供の頃からやっている=膨大な時間をかけないとできない

この考えは捨て去ってください。

やる気と効率さえあれば問題ありませんので、1つ心配が消えたかと思います。

自然に培った指使いとフォーム

もう1つはレッスンで強制された指使いや演奏フォーム、発表会による人前で演奏する体験などになります。

これらは一度やめて再度大人になりピアノを始めるときにも、子供の頃の感というものが記憶として残っている場合があり、それが全くの初心者に比べて有利と捉えられるのだと思います。

これはスポーツなどにも言えることですね。

先ほどの友人の例でも言えることですが、例えば指使いが覚束ない、この部分に関してはどうしても何年もしっかりやってきた人と比べると経験者が有利です。

ですが、弾きたいものを弾く、という目的を考えるとほぼ問題ありません。

フォームは経験者でも常に意識しないと崩れていきますし、多くのプレーヤーは大なり小なりフォームは我流になっていきます。

もし気にし過ぎて心配しているのであれば、それはもしかするとクラシック音楽出身のピアニストしか見たことがない、またはそれが基準となっているからかもしれません。

世界中にはいろいろなフォームで弾きつつ、感動的な演奏をする人はたくさんいます。

かと言ってもフォームが適当でも良い、と言っているわけではありません。

左手、右手を使って譜面通りに弾いていけば、大体は同じフォームですので、普通に弾く分には問題ありません。

基本的に他の奏者の演奏動画を見ながらでも修正は可能です。

きちんとしたフォームじゃないとダメだ=レッスンに通わないとダメ=お金がたくさん必要

このような考えに固執している場合は、考えを少し柔らかくしてみましょう。

もしあなたが、正しい姿勢で弾くことが目標、カッコいいと思っている、そんな価値観を人一倍持っているのであれば、短期でもレッスンに通うことをオススメします。

まとめ

とにかく子供の頃から始めるというのは、総合時間、癖付け、大人よりも苦痛に感じない事が有利です。

しかし、やはりやろうと思えば全てどうにかなる要素だと思います。

  1. 総合時間は、目標設定と効率、やる気と集中でカバー
  2. 指使い、フォームは自分の演奏を録画して比べてみる (レッスンも可)
  3. 練習の苦痛さは、明確な目標を持つことで乗り越える

正直「2」は大変だと思いますが、趣味で楽しく弾く分にはほとんど影響はありません。

結局は「やる気」が一番大切であること

子供の頃からピアノを始めたとして、多くは中学に入った辺りから部活動をやるかの選択を余儀なくされます。

そこで自我が生まれ、本当に弾きたいかどうか、これが続けるか辞めるかの分岐となることが多いです。

それほど、自我 (自分の意思) と強制とではモチベーションが違います。

冒頭のお話と重複しますが、通常授業、部活動が終わってもピアノをやれるかどうか、となってきますので、通常授業が社会人にとっての仕事に相当するならば、何か趣味を生活の中で1つ追加するというのは結構な負荷がかかります。

それが、お金を払うだけで成り立つ受動的な趣味であるなら問題ありませんが、ピアノのように自分の意思で能動性が求められる場合とでは負荷が違います。

つまり「やる気がある」そして「続ける」という事が、全ての言い訳を覆せるのです。

弾けるようになるまでは大変ですが、できるようになってきた時、できた時の感動というのはお金で買えるものではありません。

ものすごい感動が待っています。

ピアノを始めるか迷っている方へ

もし、今迷っているなら何を天秤にかけていますか?

その「やりたいと思っている今の気持ち」と言う価値は、時間とともに常に変化しています。

大人になってから何かを始めようとするならば「勢い」がないとできません。

例えば、どのようなレベルを目指すのかによる、などと良く言いますが、今はまだ考えなくても大丈夫です。

なぜならそれはとにかく「やってみなければ分からない」からです。

もし、どの電子ピアノを買えばよいか分からない方はこちらの記事を参考にしてみてください。

ピアノ初心者にオススメしたい【電子ピアノの価格帯】とは?

– ゲーム音楽の巣

この記事では、電子ピアノを購入するにあたって必要最低限の知識を添えた上で、低コスト (約5万以下) で初心者にオススメできる電子ピアノだけを紹介しています。

最後に

ピアノや楽器を始めるのに年齢は関係ありません。

やる気」が一番重要なのです。

やる気=あなたのピアノを弾きたいと思う気持ち

効率性、弾くコツ、独学かレッスンか、などはその次の話になります。

20代としましたが、30代でも、大人になって自分の意思でやる場合は同じです。

もし少しでもピアノを始めることに対して「遅いかどうか」で迷っていたのなら、そのイメージは消し去ってください。

人間の潜在能力をもっと信じてください。

迷っているのは間違いなくやりたい証拠

その思いを大事にして欲しいと思います。

最後に一言、究極のアドバイスを。

迷ったらやってみればいい、その方が早い。

時間は有限であり、人生短いのです。

あなたのピアノライフがより良いものとなることを信じて・・・。

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