【ピアノ練習曲】初心者におすすめ!簡単&弾きやすい作品を厳選
楽譜売り場やオンラインショップに並ぶ、膨大な量のピアノ初心者向け楽譜。
「ピアノを始めたいけれど、一体何から始めればいいの?」そんな疑問を持ち、何となく一歩踏み出せずにいる方も多いはずです。
そこで本記事では、ピアノを始めたばかりの初心者の方におすすめの練習曲をご紹介します。
今回は、幅広いジャンルの作品の中から、ピアノ初挑戦や再挑戦の方でも取り組みやすい簡単で弾きやすい曲を厳選しました。
これからピアノの練習を始める方は要チェックです!
【ピアノ練習曲】初心者におすすめ!簡単&弾きやすい作品を厳選(1〜10)
戦場のメリークリスマス坂本龍一

シンプルで切ないメロディーが魅力的な、坂本龍一さんの代表曲『戦場のメリークリスマス』。
映画のメインテーマとして制作されたこの曲は、冬の雪景色や穏やかな雰囲気に浸るロマンチックな一曲です。
同じモチーフの反復が多いため覚えやすく、ピアノ初心者の方でも落ち着いて演奏しやすい作品といえるでしょう。
シンプルな構成の楽曲ですが、アレンジによっては音数が多かったり和音が複雑で弾きにくくなっていたりします。
まずはメロディラインと最低限の伴奏で構成されたアレンジで、曲の美しさを十分に味わいながら演奏しましょう。
星に願いをLeigh Harline

ディズニー映画『ピノキオ』の主題歌であり、ディズニー作品の楽曲の中でも特に人気の高い『星に願いを』。
シンプルなメロディーと優雅な雰囲気が魅力で、ピアノを習い始めたばかりのお子さんや大人の方でも取り組みやすい作品です。
音程の大きな跳躍や速い指の動きが少ないため、丁寧に練習を重ねることで美しく仕上げられます。
また、さまざまなアレンジの楽譜が出版されており、連弾バージョンなどもあるため、自分好みのアレンジや演奏形態で楽しめるのもポイント。
ディズニー映画が好きな方には、特にオススメです!
春よ、来い松任谷由実

松任谷由実さんの名曲『春よ、来い』。
NHK連続テレビ小説の主題歌に起用されたほか、学校の卒業ソングや教科書にも掲載されている、幅広い年代から支持を得ている楽曲です。
初心者にも弾きやすい和を感じさせるメロディが魅力で、切なく穏やかな曲調はピアノの音色とも相性抜群!
ゆったりとしたテンポを保ち、繊細な表現を加えながら演奏してみましょう。
さまざまなアレンジの楽譜が出版されているため、はじめは易しめのものを選び、中級、上級バージョンにステップアップしていくのもオススメです!
クープランの墓 第2曲 フーガNEW!Maurice Ravel

第一次世界大戦で犠牲となった友人への追悼の思いが込められた、モーリス・ラヴェルの組曲『Le Tombeau de Couperin』。
その第2曲にあたる本作は、1919年4月に初演され、ジョアン・クルッピ少尉にささげられました。
この楽曲はラヴェルが手掛けた唯一のフーガで、3つの声部が対話するように静かに重なり合います。
悲しみだけでなく、今は亡き友人との穏やかな思い出を語っているかのようですよね。
古典的な形式美の中に、ラヴェル特有の揺らめくような響きが溶け込み、不思議な浮遊感に包まれる作品です。
組曲全体はバレエとしても上演されました。
各声部の旋律を大切に歌わせながら、全体の透明感を保つのがポイント!
バロック様式と印象派の繊細な表現を一度に学べる、魅力的な1曲です。
メヌエット嬰ハ短調NEW!Maurice Ravel

親しい作曲仲間への練習課題として1904年頃に書かれたとされる、わずか1分ほどの短い作品です。
古典的なメヌエットの形式の中に、ラヴェルらしい洗練された響きと、どこか内省的な雰囲気が漂います。
華やかさよりも、抑制された気品を感じさせるこの楽曲は、胸の内に秘めた繊細な感情をそのまま音にしたかのような、物憂げで美しい1曲。
本作は、ラヴェルの持つ独特の美意識に気軽に触れてみたいという方にぴったりです。
無駄な装飾を排した簡潔な構成だからこそ、一つ一つの音を丁寧に、そして優雅な舞踏のステップをイメージしながら演奏するのがポイント。
淡い雰囲気のなかで、心の機微を表現してみましょう。
Moon RiverHenry Mancini

映画『ティファニーで朝食を』でオードリー・ヘプバーンが歌唱したことで知られる名曲『Moon River』。
ロマンティックなメロディーが特徴のこの作品は、ゆったりとしたテンポで音もそれほど複雑ではないため、初心者の方でも十分に曲の美しさを味わいながら練習できます。
さらに、ロックやジャズなど幅広いジャンルでアレンジされているため、スタンダードにこだわらず、自分の好きなアレンジを選べるのもポイント!
おしゃれに弾きたい方はジャズ風、元気に演奏したい方はロック風など、お好みのアレンジで楽しく演奏しましょう。
高雅で感傷的なワルツ 第2ワルツ,Assez lent(十分に遅く)ト短調NEW!Maurice Ravel

心の奥深くを覗き込むような、内省的な雰囲気が魅力の作品で、モーリス・ラヴェルが手掛けた組曲『Valses nobles et sentimentales』に含まれています。
本作は1911年に、作曲者を伏せたままプライベートな演奏会で披露されたという逸話があります。
ゆったりと流れる時間の中に、感傷的でありながらも高貴な旋律が浮かび上がり、聴く人の心に静かに寄り添うかのようです。
伝統的なワルツのリズムに隠された、少々意外な響きが、言葉にならない複雑な感情を表現しているみたいですね。
繊細な音色の変化や、息の長いフレージングを学びたい方にぴったりな一曲。
神秘的な雰囲気を壊さないよう、一つ一つの音に想いを込めて、呼吸するように演奏するのがポイントです!