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【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作

【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作
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【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作

1854年にプロイセン王国、現在のポーランドで生まれ、ピアニスト、作曲家、指揮者として活躍したモーリッツ・モシュコフスキ―さん。

ピアノ学習者がショパンエチュードをはじめとする難易度の高い作品に挑戦する際、テクニック向上のため併用することも多い『15の熟練のための練習曲』の作曲者としても知られる彼は、練習曲に限らず、ピアニスティックな要素がふんだんに盛り込まれた多くのピアノ作品を遺しています。

本記事では、そんなモシュコフスキ―さんの作品のなかから、演奏会やコンクールで取り上げられる機会の多い人気作品を中心にご紹介していきます。

【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作

15の練習曲 Op.72 第6番 ヘ長調Moritz Moszkowski

Moszkowski : Etude Op.72 No.6 F-Dur/モシュコフスキ: 15の練習曲Op.72-6 へ長調
15の練習曲 Op.72 第6番 ヘ長調Moritz Moszkowski

19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したモーリッツ・モシュコフスキーさん。

ピアニストとしてヨーロッパを駆け巡る傍ら、作曲家としても高い評価を得ました。

特にピアノ作品においては、その技巧的でありながら美しい音楽性によって多くの人々を魅了してきました。

1903年に発表された『15の練習曲 Op.72』は、上級ピアニスト向けの練習曲集ですが、単なる指の体操ではなく、豊かな音楽性と芸術性を持ち合わせた秀作ぞろいです。

第6番は、速いテンポと軽快なタッチが求められる明るく爽やかな作品。

流れるようなレガートと跳ねるようなスタッカートが交互に現れ、演奏者の技術とセンスが問われる1曲です。

ショパンやシューマンの影響を感じさせつつ、モシュコフスキーさん独自の魅力が詰まった練習曲を、ぜひ弾きこなしてみてくださいね!

幻想即興曲 Op.6Moritz Moszkowski

Moritz Moszkowski – Fantaisie-Impromptu Op. 6 (audio + sheet music)
幻想即興曲 Op.6Moritz Moszkowski

ピアノ文献に名を残す名ピアニストにして作曲家のモーリッツ・モシュコフスキーさん。

11歳の若さでドレスデン音楽院に入学し、鋭い感性と類まれなテクニックを発揮した天才は、後世に多くの名作を遺しました。

弱冠22歳の時に書かれた『幻想即興曲』は、幻想曲と即興曲の要素を持つ自由な楽曲。

豊かな感情表現と華麗な技巧が見事に融合した、モシュコフスキーさん渾身の傑作です。

優美なメロディラインを奏でる右手と、複雑に絡み合う左手の伴奏、一聴すると心奪われる美しい旋律は、聴く人の想像力をかきたてることでしょう。

ぜひ一度耳にして、その魅力を堪能してみてくださいね。

春、5つの小品 Op.57 第5曲「愛のワルツ」Moritz Moszkowski

モシュコフスキ: 春、5つの小品,Op.57 5. 愛のワルツ pf.林川崇:Hayashikawa,Takashi
春、5つの小品 Op.57 第5曲「愛のワルツ」Moritz Moszkowski

ロマン派の作曲家モーリッツ・モシュコフスキーさんは、華麗なピアノ作品を数多く遺しました。

なかでも『春、5つの小品 Op.57』の第5曲は、高度な演奏技術を要するものの、春の喜びに満ちた美しい旋律が印象的。

恋する乙女の心情が表現されているかのような可憐な雰囲気も魅力です。

ピアノの演奏効果を存分に味わえる1曲は、発表会でも人気が高く、聴く人の心を魅了してやみません。

ピアノテクニックの向上を図りたい方の課題としてもピッタリの作品ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

8つの性格的小品 Op.36 第6曲「火花」Moritz Moszkowski

MOSZKOWSKIVOLODOS Etude Op 36 No 6 (“Étincelles”) / Elisey Mysin
8つの性格的小品 Op.36 第6曲「火花」Moritz Moszkowski

20世紀を代表する偉大なピアニスト、モーリッツ・モシュコフスキーさん。

幼少期からその類まれな才能を発揮し、ショパンに次ぐピアノの書き方の理解者とも称賛されたモシュコフスキは、200以上もの小品を遺しました。

なかでも『8つの性格的小品』に収められた第6曲は『火花』と題された人気曲。

スタッカートのテーマと高速スケールが織り成す輝きは、聴く者を圧倒します。

超絶技巧を要しながらも軽快でキラキラとした雰囲気を保つ本作は、高い演奏技術を持つ方や、ピアノ演奏を極めたい方にこそ挑戦してほしい逸品です!

ピアノ協奏曲 ホ長調 Op.59Moritz Moszkowski

19世紀のロマン派を代表する作曲家のひとり、モーリッツ・モシュコフスキーさん。

華麗なるヴィルトゥオーソのためのピアノ作品を数多く残した彼のオーケストラ作品『ピアノ協奏曲 ホ長調 Op.59』は、技巧的なパッセージがちりばめられたまさに超絶技巧の極み!

優美な旋律と華麗なるピアノの装飾音が絡み合い、ロマン派ピアノ協奏曲の真髄ともいえる美しさに満ちあふれた作品です。

モシュコフスキならではの色彩感豊かなハーモニーが随所に感じられ、ソリストとオーケストラがまるで語り合うように繰り広げられる音楽の対話は、聴く者の心を魅了してやみません。

高度なテクニックと音楽性が要求される難曲ではありますが、極上の音楽体験を味わいたいピアニストの皆さんにはぜひ取り組んでいただきたい曲です!

10のかわいい小品 Op.77 第6曲「タランテラ」Moritz Moszkowski

【ピアノ発表会おすすめ】タランテラ Op.77-6 ♫ モシュコフスキ / Tarantella, Moszkowski
10のかわいい小品 Op.77 第6曲「タランテラ」Moritz Moszkowski

19世紀後半のドイツ・ポーランド出身の作曲家モーリッツ・モシュコフスキーさん。

ピアニストとしても活躍し、ショパンをほうふつとさせる華麗な演奏は各地で称賛を浴びました。

『10のかわいい小品 Op.77』はそんな彼の作品の一つ。

第6曲の『タランテラ』は、イタリアの情熱的な舞曲がモチーフのエネルギッシュな1曲です。

速いテンポとテクニカルなパッセージで、演奏する人も聴く人も一気に引き込まれること間違いなし!

ピアノの音色を思う存分味わいたい、腕に自信のある方にぜひオススメしたい作品です。

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