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【プロコフィエフのピアノ曲】20世紀最大の作曲家が遺した名曲を厳選

【プロコフィエフのピアノ曲】20世紀最大の作曲家が遺した名曲を厳選
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【プロコフィエフのピアノ曲】20世紀最大の作曲家が遺した名曲を厳選

20世紀を代表するロシアの作曲家、セルゲイ・プロコフィエフ。

「社会主義リアリズム」「ソ連の音楽の第一人者」などと称される彼の音楽には、戦争や混沌とした世界情勢への思いが反映されています。

プロコフィエフは、交響曲や協奏曲、オペラ、バレエといった大作を数多く残したことでも知られていますが、ピアノ曲も負けず劣らず秀逸!

本記事では、そんな彼のピアノ作品のなかから、特に演奏される機会の多い名曲や不協和音や変拍子を多用した「プロコフィエフらしさ」を堪能できる楽曲をご紹介します!

【プロコフィエフのピアノ曲】20世紀最大の作曲家が遺した名曲を厳選

ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26Sergei Prokofiev

黒木 雪音/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 Op.26 ハ長調(PTNA2019コンペ全国大会特級 銀賞) Prokofiev: Concerto No.3 pf: Yukine Kuroki
ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26Sergei Prokofiev

20世紀を代表する作曲家の1人、セルゲイ・プロコフィエフ。

幼少期から並外れた音楽の才能を発揮し、革新的な作曲スタイルと卓越したピアノ演奏で若くして名声を博した彼の代表作の一つが『ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26』です。

この作品は1921年、プロコフィエフがフランスの海岸リゾート地で作曲し、同年12月シカゴで初演されました。

鋭い和声と技巧的な要求を特徴とするこの協奏曲は、若き作曲家の独創性と挑戦的な精神を如実に示しています。

迅速かつ打楽器的なパッセージと流麗な旋律の融合、そして皮肉を交えたユーモアは、聴く者を魅了してやみません。

ピアノソナタ 第1番 ヘ短調 Op.1Sergei Prokofiev

ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフがわずか16歳で作曲した『ピアノソナタ 第1番 ヘ短調 Op.1』。

若き作曲家の才能が輝き、後の革新的なスタイルの片りんを感じさせる意欲作です。

大胆で力強いパッセージが特徴的なこの作品は、プロコフィエフ自身のピアニスティックな技能を存分に発揮できる内容となっています。

後年の彼の作品に通じる冒険的な和声やリズム、独創的な旋律をここに見いだすことができるでしょう。

情熱あふれる若きプロコフィエフの音楽に触れたいすべてのピアノ音楽ファンにオススメの1曲です。

バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75Sergei Prokofiev

福本真悠:プロコフィエフ バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 作品75より
バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75Sergei Prokofiev

20世紀の重要な作曲家の1人として知られるロシアの作曲家、セルゲイ・プロコフィエフ。

彼は『バレエ「ロメオとジュリエット」』を1935年に作曲し、その後ピアノ独奏のための小品集『バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75』に編曲しました。

この作品は、バレエ音楽の中でも特に有名で印象的なメロディの数々を、ピアノという楽器の新たな魅力とともに聴かせてくれます。

情熱的な恋人たちの出会いや別れ、切ない愛の悲劇など、シェイクスピアの名作の物語や感情が音楽にのせて表現されており、プロコフィエフの天才的な才能を感じずにはいられません。

4つの小品 Op.4 第4曲「悪魔的暗示」Sergei Prokofiev

Lubyantsev plays Prokofiev Suggestion Diabolique プロコフィエフ 悪魔的暗示
4つの小品 Op.4 第4曲「悪魔的暗示」Sergei Prokofiev

革新的な音楽性で知られるロシアの作曲家、セルゲイ・プロコフィエフ。

彼が16歳の頃に書き上げた『4つの小品 Op.4』は、その斬新な表現が当時の音楽界に大きな衝撃を与えました。

中でも第4曲『悪魔的暗示』は、クロマチックで不協和な響きが特徴的。

驚異的な技巧と情熱的な表現をあわせ持つこの曲を弾きこなすには、演奏者の高い技術と深い解釈が求められます。

プロコフィエフの創造性と革新性の片りんを感じさせる1曲を、ぜひお楽しみください!

シンデレラからの6つの小品 Op.102 第1曲「ワルツ(シンデレラと王子)」Sergei Prokofiev

セルゲイ・プロコフィエフの代表作、バレエ『シンデレラ』の中心メロディを取り入れたピアノ小品集『シンデレラからの6つの小品 Op.102』の中の1曲。

プロコフィエフは1923年にリナ・コディナと結婚するも離婚、1936年の帰国後に数々の名作を生み出します。

本作では優美なメロディと淡くはかなげな音色でシンデレラと王子の愛の物語が描かれ、3拍子の軽快なリズムとの絶妙な融合により、まさに夢の国の情景を想起させるワルツに仕上がっています。

夜会での2人の出会いと、美しい調べが映し出すような幸せな結婚生活への期待に、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

トッカータ ニ短調 Op.11Sergei Prokofiev

20世紀を代表するロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフの代表的なピアノ曲『トッカータ ニ短調 Op.11』。

1912年に完成されたこの作品は、プロコフィエフの青春期の創造力と実験的精神を反映した技巧的な難曲です。

曲は、同音の持続的な繰り返しから始まり、クロマチックな動きや大胆な跳躍を含む複雑な構成となっており、不協和音と緊張感に満ちた狂乱のような雰囲気を醸し出しています。

速いテンポと連続する音階、そして力強さが特徴的な本作は、作曲者自身の高度な演奏技術を示す作品でもあります。

テクニックの探求と表現力の向上を目指すピアニストにオススメの1曲です。

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