【クラシック】有名ピアノ作品|一生に一度は弾きたい珠玉の名曲たち
バロック、古典、ロマン派、近現代、そして現代へと続く音楽史の中で、時代とともに変化を遂げてきたクラシック音楽。
しかし、各時代に生まれた名曲たちは、数百年経った今も色あせることなく、珠玉の名作として語り継がれています。
今回はそんなクラシック作品の中から、ピアノに親しんでいる方なら一生に一度は弾いてみたいと思う有名な作品を厳選!
作曲時のエピソードや演奏のポイント、そして練習の参考となる演奏動画とともにご紹介します。
もくじ
- 【クラシック】有名ピアノ作品|一生に一度は弾きたい珠玉の名曲たち
- 夜の海辺にてHeino Kasuki
- 小組曲:第1曲「小舟にて」Claude Debussy
- 夜想曲第2番 変ホ長調 作品9-2Frederic Chopin
- サマータイムGeorge Gershwin
- 夏の朝Heino Kasuki
- 組曲「鏡」より「洋上の小舟」Maurice Ravel
- 練習曲「音の絵」 Op.39 第2番 イ短調 「海とかもめ」Sergei Rachmaninov
- 愛の夢 第3番Franz Liszt
- ポロネーズ 第6番変イ長調 Op.53「英雄ポロネーズ」Frederic Chopin
- 子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann
- 練習曲Op.10-12「革命」Frederic Chopin
- ピアノソナタ 第20番 Op.49-2 第2楽章Ludwig van Beethoven
- アルマンド イ長調 WoO 81Ludwig van Beethoven
- 練習曲 Op.10-3「別れの曲」Frederic Chopin
- 渚のアデリーヌRichard Clayderman
- パガニーニによる大練習曲 S.141 第3曲「ラ・カンパネラ」Franz Liszt
- ピアノソナタ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」第2楽章Ludwig van Beethoven
- 亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調Maurice Ravel
- 子供の領分 第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」Claude Debussy
- ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331 第3楽章「トルコ行進曲」Wolfgang Amadeus Mozart
- ソナチネ 第10番 第1楽章Muzio Clementi
- ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」第1楽章Ludwig van Beethoven
- 平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第1番 BWV 870 プレリュードJ.S.Bach
- 「パガニーニ大練習曲」より第6曲「主題と変奏」Franz Liszt
- ジムノペディ 第1番Erik Satie
- 8つの演奏会用練習曲より 第8曲「終曲」Nikolai Kapustin
- ソナチネ 第12番 第1楽章Muzio Clementi
- 無言歌集 第1巻 第3番 狩人の歌 Op.19Felix Mendelssohn
- 幸福 作品292-6Gustav Lange
- ソナチネ 第8番 第1楽章Muzio Clementi
- 「パガニーニ大練習曲」より第4曲「アルペジオ」Franz Liszt
- エチュード集(練習曲集) 第4番 Op.10-4 嬰ハ短調Frederic Chopin
- ソナチネ 第9番 第1楽章Muzio Clementi
- ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven
- 幻想的小品集 Op.3 第2曲 前奏曲「鐘」Sergei Rachmaninov
- ソナチネ 第1番 第1楽章 Op.20-1Friedrich Kuhlau
- ソナチネ 第7番 第1楽章Muzio Clementi
- スケルツォ・フォコーソ 作品34Charles Valentin Alkan
- プレリュード(前奏曲) 作品45 嬰ハ短調Frederic Chopin
- エリーゼのためにLudwig van Beethoven
- 8つの演奏会用練習曲 Op.40 第1曲「プレリュード」Nikolai Kapustin
- ピアノソナタk.545 ハ長調Wolfgang Amadeus Mozart
- 子供のアルバム 第1集 「少年時代の画集」 第5曲 エチュードAram Khachaturian
- 鱒(リスト編曲)Franz Schubert
- 子供のアルバム 第1集 「少年時代の画集」:第7曲 木馬(騎兵隊)Aram Khachaturian
- ノクターン第2番Frederic Chopin
- 愛の喜びFritz Kreisler
- クライスレリアーナ Op.16 第7曲Robert Schumann
- 愛の挨拶Edward Elgar
- ワルツ Op.39 第15番「愛のワルツ」Johannes Brahms
- 華麗なる大円舞曲Frederic Chopin
- パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」Sergei Rachmaninov
- 即興曲第4番 嬰ハ短調 遺作 作品66 「幻想即興曲」Frederic Chopin
【クラシック】有名ピアノ作品|一生に一度は弾きたい珠玉の名曲たち(1〜20)
夜の海辺にてNEW!Heino Kasuki

ひんやりとしたピアノの音色で、夏の暑さを忘れてみませんか。
フィンランドの作曲家ヘイノ・カスキが手掛けた美しい小品です。
ピアノの一音一音がまるで夜の海辺にきらめく光の粒のように感じられ、北欧の静謐な自然へと心を誘うことでしょう。
穏やかで幻想的な旋律は、聴く人を優しく包み込むようで、内省的な気分にさせてくれます。
ピアニストの舘野泉が演奏し、1999年4月に録音されたアルバム『Kaski: Night By the Sea』に収録されたことで、この楽曲の魅力は広く知られるようになりました。
暑さでお疲れ気味の心にそっと寄り添い、涼やかな気分に浸りたい方に、ぜひおすすめしたい作品です。
小組曲:第1曲「小舟にて」NEW!Claude Debussy

暑い夏、心に一服の清涼剤となるような、クロード・ドビュッシーのピアノ連弾作品をご紹介しますね。
1889年2月にドビュッシーと出版社代表によって初めて二人で演奏されたこの作品は、4つの小品から成る組曲の冒頭を飾ります。
まるで水面をゆるやかに進む小舟を思わせる、穏やかで美しい旋律がとっても魅力的です。
歌詞こそありませんが、ベルレーヌの詩にインスピレーションを得ているそうで、月光の下で揺蕩う舟の情景や、遠い時代の優雅な雰囲気が心に広がるようです。
揺らめくピアノの音色が、聴く人を心地よい涼しさで包み込んでくれますね!
本作は管弦楽編曲版も広く知られ、一層豊かな色彩を感じられますし、館内BGMなどで耳にすることもあるかもしれません。
暑さで少しお疲れの時や、静かに心を落ち着けたい時にぜひ聴いてみてください。
ドビュッシーが「重すぎず短すぎない」サロン向けに考えたと言うように、気軽に優雅な気分に浸れることでしょう!
夜想曲第2番 変ホ長調 作品9-2NEW!Frederic Chopin

夏の暑さを忘れさせてくれる、フレデリック・ショパンによる珠玉のピアノ作品がありますよ。
1830年から1832年にかけて作られたこの作品は、名盤『Nocturnes, Op. 9』に収められており、甘く切ない旋律がたいへん美しいと評判です。
右手の歌うようなメロディは、まるで夜空にまたたく星のようで、左手の伴奏がそれを優しく支えます。
聴いていると、心が洗われるようですね。
映画『127時間』(2010年)やアニメ『少女終末旅行』(2017年)でも印象的に使われていますので、ご存じの方も多いことでしょう。
本作は、静かな夜に美しいピアノの音色で涼を感じたい方に、ぴったりの一曲と言えるのではないでしょうか。
サマータイムNEW!George Gershwin

夏の気だるい午後にぴったりの、心が安らぐ子守歌はいかがでしょうか。
ジョージ・ガーシュウィンが手掛けたオペラ『ポーギーとベス』からの一曲で、1935年に初めて世に出た作品です。
この楽曲は、ジャズの自由な雰囲気とクラシック音楽の持つ美しさが溶け合い、聴く人の心を優しく包み込みます。
シンプルな旋律ながら、その奥には深い情感が揺蕩うのを感じられるでしょう。
歌詞には、我が子をあやす母の愛情と未来への静かな希望が描かれ、アフリカ系アメリカ人のスピリチュアルな世界観が息づいています。
1959年の映画版『ポーギーとベス』でも効果的に使用されたことでも知られています。
暑さで疲れた心にそっと寄り添い、穏やかな時間を与えてくれる本作は、ゆったりと音楽を楽しみたい方におすすめですよ。
夏の朝NEW!Heino Kasuki

夏の早朝、きらめく光の中で深呼吸したくなるような、そんな清涼感があふれる調べが魅力のピアノ曲はいかがでしょうか。
ヘイノ・カスキが作曲し、作品番号Op.35-1「夏の朝」として知られるこの楽曲は、1920年代初頭に書かれたとされています。
北欧の澄み切った空気を感じさせる透明感と、穏やかながらも心に深く染み渡る叙情性が持ち味ですね。
繊細なトリルが木漏れ日のようにきらめき、聴く人を心地よい気分へと誘います。
ヘイノ・カスキが紡いだ、心惹かれる一曲ではないでしょうか。
暑い季節に涼やかなひとときを過ごしたい方や、心静かに美しい旋律に浸りたい方にとてもおすすめです。
本作を聴けば、日常の忙しさを忘れさせてくれることでしょう。
ピアニスト舘野泉さんのアルバム『Piano Works』でもその魅力に触れることができますよ。
組曲「鏡」より「洋上の小舟」NEW!Maurice Ravel

暑い日に聴きたくなる、モーリス・ラヴェルの涼やかな一曲はいかがでしょうか。
1906年にパリで出版されたピアノ組曲『Miroirs』の第3曲で、画家ポール・ソルドへ献呈された作品です。
広い海原を小舟がゆったり漂う情景が目に浮かび、聴くだけで心が洗われる気分になりますね。
本作の魅力は、きらめくアルペジオによる水の表現。
光を受けて揺れる水面や深い海の静けさを感じさせ、ピアノ一台とは思えないほど表情が豊かです。
140小節で36回も拍子が変わるのも、絶え間ない波の動きを巧みに捉えているからでしょう。
美しい音色で涼みたい方、印象派音楽がお好きな方に、きっと気に入っていただけるはず。
組曲『Miroirs』の他の曲とあわせて楽しむのも良いかもしれませんね。