【クラシック】有名ピアノ作品|一生に一度は弾きたい珠玉の名曲たち
バロック、古典、ロマン派、近現代、そして現代へと続く音楽史の中で、時代とともに変化を遂げてきたクラシック音楽。
しかし、各時代に生まれた名曲たちは、数百年経った今も色あせることなく、珠玉の名作として語り継がれています。
今回はそんなクラシック作品の中から、ピアノに親しんでいる方なら一生に一度は弾いてみたいと思う有名な作品を厳選!
作曲時のエピソードや演奏のポイント、そして練習の参考となる演奏動画とともにご紹介します。
【クラシック】有名ピアノ作品|一生に一度は弾きたい珠玉の名曲たち(21〜25)
ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」第1楽章Ludwig van Beethoven

古典派音楽の最高峰として知られる偉大な作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
心に突き刺さる重厚な作曲に定評のあるベートーヴェンですが、そんな彼の作品の中でも特にオススメしたい作品がこちらの『ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」第1楽章』。
演奏自体は非常に簡単な楽曲ですが、その演奏効果はすさまじく冒頭のフレーズから一気に世界観へ没入できます。
長い人類の音楽史のなかでも、これほど単純なメロディーでありながらこのレベルの演奏効果をほこる作品はめったにないので、初めて聴かれる方はぜひチェックしてみてください。
ピアノソナタ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」第2楽章Ludwig van Beethoven

いくつもの名作を作り出してきた古典派音楽を代表する作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
誰でも知っている偉大な作曲家ですね。
彼の作品のなかでも特に有名な作品が、こちらの『ピアノソナタ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」第2楽章』です。
本作は『月光』と並ぶ有名な作品で、タイトルの通り悲しげなメロディーが印象的な作品です。
月光とは違った重厚さを持つ作品なので、重めの楽曲が好きな方はぜひチェックしてみてください。
練習曲 Op.10-3「別れの曲」Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家として名高いフレデリック・ショパン。
その美しい旋律と繊細な感情表現で知られる練習曲の中でも、本作は特別な存在感を放つ名曲です。
ゆったりと流れる冒頭部分から、次第に動きが出てくる中間部、そして再び平穏が訪れる終盤まで、変化に富んだ構成となっています。
1832年に作曲されたこの曲は、指の技術向上だけでなく、音楽性や表現力を磨くのに最適な一曲。
旋律のなめらかさや曲調の変化を意識しながら、丁寧に練習を重ねることで、より深い音楽表現が可能になるでしょう。
ピアノに親しむ全ての方にぜひ挑戦していただきたい珠玉の名曲です。
ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331 第3楽章「トルコ行進曲」Wolfgang Amadeus Mozart

クラシック音楽の巨匠として知られるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのピアノ作品の中でも人気の高い1曲。
聴きなじみのあるメロディですが、難易度は意外と高め。
左手でトルコの軍楽隊の打楽器を表現するような伴奏を弾きながら、右手で軽やかなメロディを奏でるのは至難の業。
しかし、弾き終わったときの達成感は格別です!
おなじみのテーマが形を変えて繰り返され、後半になるにつれて難しくなっていきます。
まずは易しいアレンジから始め、少しずつ原曲に近づけていくのがおすすめ。
発表会で成果を披露する際の定番曲としても人気があります。
幻想的小品集 Op.3 第2曲 前奏曲「鐘」Sergei Rachmaninov

フィギュアスケーターの浅田真央さんが2009年から2010年のシーズンのフリープログラムで使用したことでクラシックファン以外にも広く知られることとなった、セルゲイ・ラフマニノフの名曲『幻想的小品集 Op.3 第2曲 前奏曲「鐘」』。
少ない音数で深い悲しみや苦しみを表す美しいメロディに、心を奪われた方も多いのではないでしょうか?
深い闇に包まれた冒頭部分と、短調でありながらも躍動感のある中間部分の対比も、ドラマティックな印象を作り出す要素の一つ。
ただ強弱をつけるだけでなく音色に感情を乗せるイメージを強く持ちながら、深みのある演奏に仕上げたいですね。