【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
クラシック音楽の名曲は、テレビや映画、ショッピングモールなどで流れており、日常生活のBGMとして私たちの生活に浸透しています。
「この曲を聴くとなぜか涙が……」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったということも多くあります。
今回は、そんなクラシック作品のなかから、「泣けるほど切なく美しい」をテーマに、クラシック史に残る名曲を厳選!
繊細さと大胆さをあわせ持つクラシックならではの奥深い響きを、心ゆくまでお楽しみください。
もくじ
- 【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介
- 弦楽のためのアダージョSamuel Barber
- 弦楽四重奏曲第2番 1楽章Alexander Borodin
- 弦楽四重奏曲第1番 第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」Pyotr Tchaikovsky
- カノンJohann Pachelbel
- 動物の謝肉祭 第13曲「白鳥」Camille Saint-Saëns
- 組曲「鏡」:洋上の小舟Claude Debussy
- 夏の朝Heino Kasuki
- 「讃美歌」320番「主よ 御許に近づかん」Eliza Flower)
- 亡き女王のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第2楽章Ludwig van Beethoven
- 交響曲第2番第3楽章Sergei Rachmaninov
- 月の光Claude Debussy
- カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲Pietro Mascagni
- 歌劇『ローエングリン』より「エルザの大聖堂への入場」Wilhelm Wagner
- 交響曲 第5番 嬰ハ短調 第4楽章「アダージェット」Gustav Mahler
- ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9の2Frederic Chopin
- 生まれたばかりの王女のためのパヴァーヌCharles-Henry
- 旋律のようにJohannes Brahms
- アヴェ・ヴェルム・コルプスWolfgang Amadeus Mozart
- 練習曲第3番作品10の3「別れの曲」Frederic Chopin
- 『エニグマ変奏曲』より「ニムロッド」Edward Elgar
- EARTH村松崇継
- 夢想Claude Debussy
- G線上のアリアJ.S.Bach
- ノクターン 第20番嬰ハ短調「遺作」Frederic Chopin
- 甘き死よ、来たれJ.S.Bach
- 歌劇「リナルド」より「私を泣かせてください」Georg Friedrich Händel
- 「レクイエム」より「涙の日(ラクリモーサ)」Wolfgang Amadeus Mozart
- 亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- 星の夜Claude Debussy
- ヴォカリーズSergei Rachmaninov
- 3つのノクターンより第1曲Sergei Rachmaninov
- 「四季」より「10月〜秋の歌」Pyotr Tchaikovsky
- ラルゴ 変ホ長調Frederic Chopin
- 天使のセレナーデGaetano Braga
- ラ・カンパネラFranz Liszt
- シャコンヌTomaso Antonio Vitali
- カンタービレ 変ロ長調Frederic Chopin
- 弦楽セレナーデPyotr Tchaikovsky
- スラヴ舞曲 作品72-2Antonín Dvořák
- 『幻想的小品集』より第1番「悲歌(エレジー)」Sergei Rachmaninov
- ため息Edward Elgar
- 弦楽とオルガンのためのアダージョト短調Remo Giazotto
- アヴェ・マリアGiulio Caccini
- 幻想的小品集 Op.3 第1曲 悲歌(エレジー)Sergei Rachmaninov
- 交響曲第6番『悲愴』Pyotr Tchaikovsky
- バイオリン協奏曲 第4番 ニ短調 MS 60 第2楽章Niccolò Paganini
- アルハンブラの思い出Francisco Tárrega
- オーボエ協奏曲二短調2楽章 アダージョヴェニスの愛Alessandro Marcello
- 弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調 Op.76-3 Hob.III:77 第2楽章「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」Franz Joseph Haydn
- 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊たちの踊り」Christoph Willibald Gluck
- シチリアーナGabriel Urbain Fauré
- 愛の夢 第3番Franz Liszt
- 「子供の情景」より「トロイメライ」Robert Schumann
- パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」Sergei Rachmaninov
- 即興曲15番 “エディットピアフを讃えて”Francis Poulenc
- 交響曲第1番ハ短調作品68 第4楽章Johannes Brahms
- 「樹の組曲」より「樅の木」Sibelius
- 幻想即興曲Frederic Chopin
- 弦楽四重奏曲第2番3楽章「夜想曲」Alexander Borodin
- ペール・ギュント第1組曲より「オーゼの死」Edvard Grieg
- 24のプレリュード 第4番Frederic Chopin
- 平均律クラヴィーラ 第1巻 第1番 プレリュード BWV846J.S.Bach
- アルハンブラの思い出Francisco Tárrega
- 2つの悲しき旋律Edvard Grieg
- コンチェルティーノ Op.107Cécile Chaminade
- 愛の悲しみKreisler=Rachmaninov
- 主よ、人の望みの喜びよJ.S.Bach
- バイオリン協奏曲ホ短調 第1楽章Felix Mendelssohn
- ペール・ギュント第2組曲 より「ソルヴェイグの歌」Edvard Grieg
- 交響詩 「前奏曲(レ・プレリュード)」Franz Liszt
- トゥオネラの白鳥Jean Sibelius
- ヴォカリーズ Op.34-14Sergei Rachmaninov
- 悲しみのワルツOskar Nedbal
- 古い時計台 Op.48-2Heino Kaski
- 鳥の歌Pablo Casals
- サラバンドGeorg Friedrich Händel
- バラード第1番Frederic Chopin
- 歌劇「タイス」より「瞑想曲」Jules Massenet
- プニャーニの様式による前奏曲とアレグロFritz Kreisler
- 48のモチーフ集―エスキス 作品63 第1番 ハ長調『幻影』Charles Valentin Alkan
- 練習曲作品25の11「木枯らし」Frederic Chopin
- ピアノと弦楽オーケストラによるエレジーAlla Pavlova
- アヴェ・マリアCamille Saint-Saëns
- ジムノペディ 第1番Erik Satie
- 3つのノヴェレッテ 第3番Francis Poulenc
- 24の前奏曲 作品28 第15番 変ニ長調 「雨だれの前奏曲」Frederic Chopin
- メランコリー FP 105Francis Poulenc
- 愛の喜びFritz Kreisler
- 歌劇「アルルの女」より「メヌエット」Georges Bizet
- 楽興の時 第4番Sergei Rachmaninov
- 「無言歌集 第2巻」より ヴェネツィアの舟歌 第2 嬰へ短調Felix Mendelssohn
- 舟歌 第1番Gabriel Urbain Fauré
- 歌曲集「3つのメロディ」Op.7 第1曲「夢のあとに」Gabriel Fauré
- 『トリスタンとイゾルデ』より「イゾルデの愛の死」Richard Wagner
- ノクターン4番イ長調John Field
- ワルツ第10番Frederic Chopin
【名作クラシック】涙が出るほど美しい珠玉の名曲を一挙紹介(1〜20)
弦楽のためのアダージョSamuel Barber

アメリカの作曲家バーバーが作曲した『弦楽四重奏曲 ロ短調 作品11』の第2楽章を弦楽合奏用に編曲したものです。
静かに悲しげなメロディーが始まり、その旋律はまるですすり泣いているかのような印象をけます。
徐々に緊張感が高まり激しく突き上げる悲痛なクライマックスを迎えると、感情が高ぶり切なさがよりいっそう増していきます。
最後はゆっくり消えいるかのように終わります。
終始切ない曲であることから、ジョン・F・ケネディの葬儀でも使用されました。
弦楽四重奏曲第2番 1楽章Alexander Borodin

叙情美があふれる名曲として知られるこの弦楽四重奏は、恋に落ちたかのような甘美なメロディと儚さが魅力です。
チェロのソロから始まり第1ヴァイオリンへと受け継がれる旋律、各楽器の掛け合いが聴きどころ。
演奏する側にとっても非常にやりがいのある曲といえるでしょう。
1881年7月に着手し9月に完成という異例の速さで書き上げられたこの作品には、愛に満ちた温かな響きが溢れています。
美しい旋律と豊かな表現力を味わいたい方におすすめの一曲です。
弦楽四重奏曲第1番 第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」Pyotr Tchaikovsky

ウクライナの民謡から着想を得た珠玉の名曲です。
弦楽器の調和が生み出す静謐な旋律は、聴く者の心に深い感動を呼び起こします。
恋する若者の想いを優しく包み込むような美しいメロディは、人間の感情の機微を繊細に描き出しています。
ロシアの大文豪トルストイも涙したという逸話が残る本作は、恋愛の不安と希望を見事に表現しており、恋に悩む人々の心に寄り添う楽曲といえるでしょう。
1876年12月の特別音楽会での感動的な演奏は、作曲家本人も生涯の誇りとして日記に記しています。
カノンJohann Pachelbel

パッヘルベルの作品で最も有名な作品の一つです。
パッヘルベルはバロック時代に活躍したドイツの作曲家で、この曲が作曲されてから300年以上がたっていますが、今でも多くの人に愛されています。
「カノン」というのは、『カエルの合唱』のように主題のフレーズを追いかけっこしながら進んでいく曲の様式を指します。
また、パッヘルベルは「黄金コード」と呼ばれる美しい曲を作りやすいコード進行を好み、人々の心をつかむ名曲を残しています。
この曲も、心が洗われるような美しさを持っていますよね。
動物の謝肉祭 第13曲「白鳥」NEW!Camille Saint-Saëns

組曲『Le Carnaval des animaux』からの旋律で、カミーユ・サン=サーンスによる名高い作品です。
元は1886年初頭の謝肉祭の余興として構想された組曲中の1曲で、作曲者が存命中に唯一出版を許したものです。
チェロが奏でる流麗なメロディは、水面を滑る白鳥の優雅な姿や、伝説に語られる「白鳥の歌」の幻想的な情景を思わせます。
1905年にアンナ・パヴロワがこの曲に合わせて創作したバレエ「死の白鳥」は世界的に知られ、フィギュアスケートの羽生結弦選手もエキシビションで使用し感動を呼びました。
夏の暑さを忘れさせ、心に潤いを与えてくれるような、美しいチェロの音色に浸りたい方に聴いてほしい一曲です。
組曲「鏡」:洋上の小舟NEW!Claude Debussy

夏の午後に、涼やかな風を運んでくれるようなピアノの調べはいかがでしょうか。
クロード・ドビュッシーが手掛けたピアノ連弾のための組曲『Petite Suite』の冒頭を飾るこの一曲は、水面を優雅に漂う小舟を思わせる、穏やかで美しい旋律が心に染み渡ります。
きらめく光や水の揺らぎが目に浮かぶようで、まるで印象派の絵画を音で楽しんでいるかのようですね。
1889年2月に作曲者自らも参加したピアノ連弾で初めて演奏され、フランスの詩人ヴェルレーヌの作品に影響を受けたとされています。
後に1907年にはオーケストラ版も編曲され、そちらもまた違った趣ですてきですよ。
暑さを忘れさせてくれる詩情が豊かな本作は、静かに音楽を楽しみたい方や、日常に美しいアクセントを加えたい方にぴったりでしょう。
ピアノの優しい響きが、きっと心地よい時間をもたらしてくれます。