【本日のクラシック】今日聴きたいオススメのクラシック音楽と名演集
この記事を見ているということはあなたはきっとクラシック音楽が好き。
ある程度作曲家や演奏家など知っており、正直、聴き飽きてる部分もあり、自分の知らない曲、作曲家を探しているところもあるのではないでしょうか。
この記事ではすてきなクラシック音楽ライフを過ごすみなさんに、本日オススメの作曲家や演奏家、時代を問わずクラシックの名曲と名演を日替わりでレビューを紹介します。
交響曲はもちろん、ある時はコンチェルト、ある時はピアノやヴァイオリンのソロだけだったり、現代曲や吹奏楽編成の曲などもあるかもしれません!
きっと今日を彩ってくれるクラシック音楽に出会えるはずです!
【本日のクラシック】今日聴きたいオススメのクラシック音楽と名演集(1〜10)
動物の謝肉祭 第13曲「白鳥」Camille Saint-Saëns

組曲『Le Carnaval des animaux』からの旋律で、カミーユ・サン=サーンスによる名高い作品です。
元は1886年初頭の謝肉祭の余興として構想された組曲中の1曲で、作曲者が存命中に唯一出版を許したものです。
チェロが奏でる流麗なメロディは、水面を滑る白鳥の優雅な姿や、伝説に語られる「白鳥の歌」の幻想的な情景を思わせます。
1905年にアンナ・パヴロワがこの曲に合わせて創作したバレエ「死の白鳥」は世界的に知られ、フィギュアスケートの羽生結弦選手もエキシビションで使用し感動を呼びました。
夏の暑さを忘れさせ、心に潤いを与えてくれるような、美しいチェロの音色に浸りたい方に聴いてほしい一曲です。
動物の謝肉祭 第14曲「フィナーレ」Camille Saint-Saëns

お祭りの最後を飾るような、きらびやかで心躍る作品が、カミーユ・サン=サーンスの組曲『動物の謝肉祭』の終曲です。
この作品は1886年に私的な演奏会のために作られ、作曲者の没後1922年に初めて一般に公開されたという経緯があります。
冒頭のピアノの華麗なトリルから、さまざまな楽器が加わり、これまでの楽章に登場した動物たちのモチーフが次々と現れる様子は、まさにお祭りのクライマックスといった趣です。
ユーモラスな雰囲気が全体を包み込み、最後は動物の鳴き真似で締めくくられるのも楽しい魅力となっています。
1999年公開のディズニー映画『ファンタジア2000』で使用されたことでも知られ、夏の暑さを忘れさせてくれるような爽快な気分にさせてくれるでしょう。
クラシック音楽に普段あまり触れない方にも、その楽しさを発見してもらえる一曲です。
夢Claude Debussy

ここで紹介するのは、クロード・ドビュッシーが1890年に手がけた、まるで夢の中を漂うような美しいピアノ小品です。
優しく甘美な旋律とアルペジオが織りなす幻想的な雰囲気が特徴で、聴く人を心地よいまどろみへと誘いますね!
静かに目を閉じれば、夏の日の木陰で微睡むような、涼やかで穏やかな情景が目に浮かぶことでしょう。
本作は後にラリー・クリントンによって歌詞がつけられ、「My Reverie」として1938年にヒットし、ビング・クロスビーらにも歌われました。
夏の暑さを忘れさせてくれる、そんな音楽体験を求める方や、穏やかな気分に浸りたい時に聴いてみると、きっとすてきな時間が過ごせるのでおすすめです!
水上の音楽 ホーンパイプGeorg Friedrich Händel

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルによる、王室の舟遊びを彩るための管弦楽組曲があり、その中の一曲は夏にふさわしい涼やかさと華やかさを兼ね備えています。
本作は、1717年7月のテムズ川での初演時、国王ジョージ1世があまりの素晴らしさに何度もアンコールを命じたという記録が残るほど、当時から人々の心をつかんでいました。
トランペットやホルンといった管楽器が躍動し、聴く者を晴れやかで祝祭的な気分へと誘います。
映画『いまを生きる』のワンシーンを彩ったことでも知られていますね。
蒸し暑い日々に爽快なひとときを求める方や、バロック音楽の持つ荘厳かつ軽快な魅力を気軽に楽しみたい方にはうってつけの一曲かと思います。
水上の音楽 第2組曲 – II. アラ・ホーンパイプGeorg Friedrich Händel

川面を渡る音楽というと、穏やかな旋律を思い浮かべるかもしれませんが、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが手掛けた水上の音楽の一節は、聴く者を祝祭へと誘う華やかさに満ちています。
この楽曲は、1717年7月のテムズ川での演奏が最初で、国王があまりの素晴らしさに何度もアンコールを重ねたという逸話も残っています。
トランペットやホルンが勇壮に響き渡り、聴けばいかに心が浮き立つかと思うような躍動感があふれる曲想は、夏の開放感を一層高めてくれますね!
児童向け映像「Little Einsteins」などでも親しまれており、世代を問わず楽しめるでしょう。
蒸し暑さを忘れさせてくれるような、爽快なひとときを求める方々に、ぜひ耳を傾けていただきたい作品です。
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第3楽章 スケルツォ、プレストFranz Schubert

非常に速いテンポで演奏される明るく軽快な室内楽曲です。
ヴァイオリンが跳ねるように奏でる陽気な主題に、他の楽器が呼応する様子は、まるで春の小川で戯れる生き物たちを思わせます。
1819年に22歳で作曲されたこの作品は、チェロの愛好家であった鉱山技師の依頼により生まれました。
3拍子のリズムが生み出すダンスのような躍動感、ピアノと弦楽器の巧みな掛け合い、そして低音楽器による豊かな響きが、聴く人の心を魅了します。
かつてJR東日本常磐線いわき駅のホームで発車メロディとして使用されていたこともある本作は、室内楽の名曲として広く親しまれています。
音楽を通じて喜びや活力を感じたい方、自然の息吹や日常の楽しさを音で表現した作品に触れてみたい方におすすめの1曲です。
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667《ます》第4楽章 主題と変奏 アンダンティーノFranz Schubert

ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという独特の編成で奏でられる室内楽の傑作。
1819年に、地元の裕福な鉱山技師からの依頼で生まれた本作は、明るく軽快な旋律と多彩な変奏が魅力です。
清らかな小川で泳ぐ鱒と、それを狡猾に捕まえようとする漁師の物語を、5つの変奏で色鮮やかに描き出します。
各楽器の持ち味を巧みに活かした対話のような掛け合いや、短調から長調へと移り変わる調性の変化が、聴く人の心を捉えて離しません。
JR東日本の常磐線いわき駅の発車メロディや、テレビ朝日『マツコ&有吉の怒り新党』でも使用された、親しみやすい名曲です。
室内楽やピアノ音楽に興味がある方に、心からおすすめできる一曲です。