女性におすすめのクラシックの名曲
女性におすすめなクラシックの名曲をまとめてご紹介します。
思い返せば昔のクラシック音楽家は作曲家も演奏家も男性ばかりでした。
近年では女性指揮者や演奏家も大幅に増えて、テレビや動画サイトで演奏動画を見ると今は女性も多く活躍しているのがわかります。
クラシックでは珍しい女性作曲家テクラ・バダジェフスカが作曲した『乙女の祈り』や愛する妻に送ったエルガーの『愛の挨拶』など女性のための曲も多く存在します。
今回はクラシック音楽の入門編、と思っていただければ幸いです。
聴きなじみのある曲もたくさん用意しましたので、これを機会にあなたもクラシック音楽を趣味にするのはいかがでしょうか。
女性におすすめのクラシックの名曲(1〜10)
カルメン幻想曲Pablo de Sarasate

スペインが誇るバイオリンの名手が作った名曲です。
パブロ・デ・サラサーテはロマン派時代に活躍したバイオリニスト兼作曲家で、その純粋な音色と軽やかな演奏スタイルで知られています。
本作はビゼーのオペラ『カルメン』のメロディを基に作られた幻想曲で、ヴァイオリンの魅力を存分に引き出しています。
序奏から始まり、『カルメン』の有名なメロディが次々と登場し、聴く人を魅了します。
トリルやグリッサンドなど、さまざまな技巧が駆使された華麗な演奏は、まるで情熱的なスペインの風景が目の前に広がるようです。
クラシック音楽に興味のある女性の方にぜひおすすめしたい一曲ですね。
仔犬のワルツFrederic Chopin

ピアノ曲の”神”的存在のショパン。
数々の名曲のなかから、女性におすすめするのは、「仔犬のワルツ」です。
かわいらしい仔犬と一緒に散歩している情景が目に映るような感じで、歩幅のせまい仔犬がチョコチョコと飛び回っている感がとても伝わってきますね。
ErlkönigFranz Schubert

オーストリアが生んだ天才作曲家フランツ・シューベルトの代表作です。
18歳の時に書いた本作は、ゲーテの詩に基づいた物語性豊かな歌曲で、父と息子が夜の森を馬で駆け抜ける様子を描いています。
ピアノ伴奏が馬の疾走感を表現し、父親や息子、魔王の声を一人の歌手が歌い分ける高度な技巧が特徴です。
緊迫感があふれる曲調と劇的な展開は、聴く人の心を掴んで離しません。
クラシック音楽に興味のある女性の方にぜひおすすめしたい一曲です。
ラ・カンパネラFranz Liszt

ロマン派の巨匠フランツ・リストが作曲した、ピアノの名曲です。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲を基に、リストが「ピアニストのパガニーニになる」という思いを込めて編曲しました。
鐘の音を表現した高音の連続が特徴的で、ピアノの技巧を極限まで引き出した超絶技巧の曲として知られています。
本作は、リストが21歳の1832年に作曲したもので、パガニーニの演奏に触れた後に生み出されました。
曲を聴くと、鐘の音が響き渡るような美しさと、ピアノの可能性を追求した迫力がある演奏に魅了されることでしょう。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、ピアノの魅力を存分に味わいたい方にもおすすめの一曲です。
ラプソディ・イン・ブルーGeorge Gershwin

テレビドラマ『のだめカンタービレ』のエンディングテーマと言えば思い出す人も多いかもしれません。
近代音楽の巨匠といわれる、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンが生み出した、クラシックとモダンな音楽が入り混じったとてもオシャレな曲です。
冒頭のクラリネットのグリッサンドはとても印象的で、出だしから『ラプソディ・イン・ブルー』だと分かる人も多いはず。
この曲の特徴は何よりゴージャズです。
ピアノソロもオーケストラで出るところも派手かつ豪華な雰囲気で、ジャズとオーケストラの良さが混じっています。
後半のオーケストラとピアノで歌い上げるところはドラマのエンディングのような感じで、ジャズ風味の国家といってもいいようないかにもアメリカらしい曲になっています。
ピアノも美しくて泣けます。
アルルの女:メヌエットGeorges Bizet

フランスを代表する作曲家ジョルジュ・ビゼーの傑作です。
優雅で洗練された旋律が特徴的で、フルートとハープの美しい調和が際立つ本作は、クラシック音楽の中でも特に親しまれています。
1872年に作曲された本作は、バレエのレッスン曲としても使用されており、3拍子の軽快なテンポが魅力的です。
ビゼーは1875年に36歳で早逝しましたが、その後も多くの人々に愛され続けています。
クラシック音楽に興味がある方はもちろん、優雅な雰囲気を楽しみたい方にもおすすめの一曲です。
癒しの時間を過ごしたい時にぴったりですよ。
乙女の祈りTekla Bądarzewska

19世紀の女性作曲家として注目を集めるテクラ・バダジェフスカの代表作です。
ポーランド出身のバダジェフスカは、専門的な音楽教育を受けずに35曲ほどのピアノ作品を残しました。
1856年に発表された本作は、親しみやすいメロディーで世界中の人々に愛されています。
日本では明治時代に伝わり、ピアノ練習曲やオルゴール曲として広く親しまれました。
駅のホームドアの開閉音など、日常生活の中でも耳にする機会が多いですね。
穏やかで清潔感のある旋律は、聴く人の心に平和と慰めを与えてくれます。
クラシック音楽に興味のある方や、心が安らぐメロディーを求めている方におすすめの1曲です。






