【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介
クラシックのなかでも、最も豪華で表現の幅が広いオーケストラ。
さまざまな楽器で、個々が持っている感性とともに一つの音楽を奏でることは、そこにしか生まれない魅力があります。
本記事では、そんなオーケストラの名曲、人気曲をピックアップしました。
オーケストラといっても、交響曲から協奏曲、歌劇まで、ジャンルはさまざま。
誰もが聴いたことのある曲から、クラシック愛好家のなかで精通している曲までご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介(1〜20)
組曲「惑星」より木星Gustav Holst

イギリスの作曲家であるホルストが作曲した『惑星』の中の1曲。
この『惑星』は占星術における惑星とローマ神話の関係にインスピレーションを受けて作られた作品であり、海王星、火星、金星、木星、土星、天王星、水星の7つの楽章から構成されています。
日本では、平原綾香さんが『ジュピター』として発表したことで有名なこの曲の中間部ですが、イギリスでは愛国歌、賛美歌として知られていて、第二の国歌とも呼ばれています。
独特な和声や色彩が豊かなオーケストレーションが、私たちを宇宙へと誘ってくれます。
ボレロMaurice Ravel

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1928年に作曲した管弦楽作品。
彼の代表作の一つで、単調なリズムの反復と巧みなオーケストレーションが特徴的です。
スネアドラムによる一定のリズムの上に、さまざまな楽器が次々とメロディを奏でていく構成で、徐々に音量と強さを増していきます。
約15分の演奏時間で、テンポも一切変わらず、たった2つのメロディでここまで魅力的な音楽が奏でられる作品は他にありません。
オーケストラの色彩豊かな響きを存分に楽しめる本作は、クラシック音楽に興味のある方はもちろん、音楽の魔力を体感したい方にもオススメです。
「我が祖国」より「モルダウ」Bedrich Smetana

プラハを流れるブルタバ川(モルダウ)をとりまく風景を描いた、美しい名曲。
森林を抜け、農家の結婚式を通り過ぎ、夜には月の明かりのもとで水の妖精が舞う……そんな情景が目に浮かんできます。
スメタナの故郷への愛が詰まった作品です。
組曲「カルメン」Georges Bizet

ビゼーの名作オペラ『カルメン』の前奏曲、間奏曲、アリアなどを抜粋・編曲した組曲。
このオペラは、真面目な兵士ホセと自由に生きるロマのカルメンとの情熱と嫉妬を描いた恋物語です。
プロスペル・メリメの小説『カルメン』をベースとして、音楽の間をセリフでつないでいくオペラ・コミック様式で書かれています。
この組曲は、ビゼー自身による選曲・編集ではないこともあって、指揮者によっては演奏順を変えたり、2つある組曲から適宜選曲してオリジナルの組曲を編んで演奏されることもあります。
オペラのさまざまな場面の雰囲気を一度に楽しめる組曲です!
喜歌劇「こうもり」序曲Johann Strauss II

ウィーンを代表する作曲家、ヨハン・シュトラウス2世。
彼が手掛けた『こうもり』は、19世紀のウィーンを舞台にしたオペレッタです。
序曲は、軽快で優雅なウィンナーワルツの旋律が特徴的。
シャンパンの泡のように弾む音楽は、作品全体の喜劇的な雰囲気を見事に表現しています。
1874年にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました。
仮装と騙し合いが織りなす物語は、当時の社交界の華やかさと軽薄さを皮肉しており、ユーモアにあふれています。
音楽を通じてウィーンの魅力を堪能したい方にオススメの1曲です。