【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介
クラシックのなかでも、最も豪華で表現の幅が広いオーケストラ。
さまざまな楽器で、個々が持っている感性とともに一つの音楽を奏でることは、そこにしか生まれない魅力があります。
本記事では、そんなオーケストラの名曲、人気曲をピックアップしました。
オーケストラといっても、交響曲から協奏曲、歌劇まで、ジャンルはさまざま。
誰もが聴いたことのある曲から、クラシック愛好家のなかで精通している曲までご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介(11〜20)
歌劇「フィガロの結婚」より序曲Wolfgang Amadeus Mozart

フランスの劇作家・ボーマルシェによる風刺的な戯曲をもとにヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したオペラ。
序曲と全4幕からなるオペラ・ブッファ形式の楽曲で、とくに日本では序曲がCMなどで幅広く使用されており、普段あまりクラシックを意識されない方や聴かない方でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これぞオーケストラ、と感じるダイナミクスは、他の音楽ジャンルではなかなか味わえない迫力を体感できますよね。
オーケストラの素晴らしさをわかりやすく感じられる、壮大でありながら美しいクラシックナンバーです。
交響曲第7番「未完成」Franz Schubert

ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』に次いでこちらの交響曲第7番『未完成』は非常に人気な作品で、これらは「三大交響曲」と呼ばれています。
歌曲を数多く作曲したシューベルトの作品で、なぜ未完成で終わってしまったのかはいまだはっきりとは知られていません。
少し、物悲しさがありながら優雅な旋律がさまざまな楽器によってつなげられ、そのミステリアスな美しさが魅力的な作品です。
バレエ組曲「くるみ割り人形」Peter Ilyich Tchaikovsky

19世紀ロシアを代表する作曲家、ピョートル・チャイコフスキーが手掛けた傑作バレエ音楽。
クリスマスの夜に少女クララが体験する夢のような冒険を、幻想的で美しい旋律で描き出しています。
チェレスタの音色が印象的な『金平糖の精の踊り』や、華やかな『花のワルツ』など、聴くだけで心躍る名曲の数々が詰まっています。
ロシア民謡の影響を受けつつも、西欧の音楽様式と見事に調和した楽曲は、クラシック音楽ファンだけでなく、幅広い年代の方々に親しまれていますね。
1892年の初演時は評価が分かれましたが、今では世界中で愛される冬の風物詩となりました。
「夏の夜の夢」より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

結婚式の曲と言えばこの曲が浮かぶ人も多いのではないでしょうか?
冒頭のファンファーレはあまりにも有名ですよね。
この曲は、ドイツの作曲家メンデルスゾーンが作曲した劇付随音楽『夏の夜の夢』のなかの1曲です。
『夏の夜の夢』は、ウィリアム・シェイクスピアによって書かれた戯曲であり、結婚を控えた貴族の男女達や妖精達によって織り成される物語です。
覚えやすい単純なメロディと、明るくも厳格な雰囲気が特徴的な1曲です。
組曲「展覧会の絵」Modest Mussorgsky=Maurice Ravel

副題に「ヴィクトル・ガルトマンの思い出に」とあるこの組曲は、39歳で亡くなった友人の画家、ガルトマンを追悼して開かれた遺作展にインスピレーションを得て作曲されています。
ムソルグスキーが歩いて回る曲「プロムナード」と、絵の印象をもとにした全10曲から成ります。
ムソルグスキーの生前に演奏や出版はされなかったものの、リムスキー=コルサコフが発掘し手を加えたうえで出版。
その後、ピアノ組曲であったこの曲を「管弦楽の魔術師」と呼ばれたラヴェルによりオーケストラ版に編曲されました。