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【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介

クラシックのなかでも、最も豪華で表現の幅が広いオーケストラ。

さまざまな楽器で、個々が持っている感性とともに一つの音楽を奏でることは、そこにしか生まれない魅力があります。

本記事では、そんなオーケストラの名曲、人気曲をピックアップしました。

オーケストラといっても、交響曲から協奏曲、歌劇まで、ジャンルはさまざま。

誰もが聴いたことのある曲から、クラシック愛好家のなかで精通している曲までご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介(1〜10)

「ペール・ギュント」より 「朝の気分」Edvard Grieg

「ペール・ギュント」 から 「朝の気分」 グリーグ
「ペール・ギュント」より 「朝の気分」Edvard Grieg

ヘンリック・イプセンの戯曲『ペール・ギュント』のために作曲したノルウェーを代表する作曲家グリークの劇付随音楽。

戯曲は、自由奔放なペール・ギュントが旅に出て年老いて帰ってくるまでの物語がつづられています。

全26曲ある付随音楽のうち、数曲を取り上げて組曲としても出版されています。

この『朝の気分』は第4幕の冒頭で流れる音楽で、サハラ砂漠の朝を描く明澄な曲。

フルートの旋律は特にも有名で、朝日が砂漠を美しく照らしているかのような壮大さが感じられます。

ピアノ協奏曲第1番Peter Ilyich Tchaikovsky

Nobuyuki Tsujii 辻井伸行 チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op. 23 第一楽章 Tchaikovsky Piano Concerto No1-1
ピアノ協奏曲第1番Peter Ilyich Tchaikovsky

ピョートル・チャイコフスキーが1875年に完成させた本作は、クラシック音楽史上最も人気の高い楽曲の一つです。

冒頭の旋律は、テレビのBGMなどにもたびたび使われていますね。

力強い開始部分、ロマンティックで情熱的なメロディ、技術的に要求が高く、美しい旋律も奏でるピアノのパート。

ピアノとオーケストラの豊かな対話によって、作曲家の内面的な葛藤や感情の波が表現されています。

ロシアの民謡とヨーロッパの音楽様式が融合した独特の魅力が、多くの人々を魅了し続けています。

聴く者の心に強く響く本作は、チャイコフスキーの音楽的才能と深い感情を象徴する名曲といえるでしょう。

交響曲第6番「田園」Ludwig van Beethoven

ベートーベン作曲 交響曲第6番「田園」
交響曲第6番「田園」Ludwig van Beethoven

ベートーベンの代表作でもあり、彼自身が標題を付けた唯一の交響曲でもあります。

この曲は自然が豊かなハイリゲンシュタットで作曲されたもので、まさに自然の豊かさと穏やかさが曲に表れています。

ベートーベンは曲の標題だけでなく、第1楽章「田舎に到着したときの晴れやかな気分」、第2楽章「小川のほとりの情景」、第3楽章「田舎の人々の楽しい集い」、第4楽章「雷雨、嵐」、第5楽章「牧歌、嵐のあとの喜ばしい感謝に満ちた気分」と各楽章にも標題を付けました。

その標題をイメージしながら聴くと、目の前に風景が広がっているような気分になりますよね。

【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介(11〜20)

歌劇「フィガロの結婚」より序曲Wolfgang Amadeus Mozart

Mozart: Le nozze di Figaro – Ouvertüre ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Tarmo Peltokoski
歌劇「フィガロの結婚」より序曲Wolfgang Amadeus Mozart

フランスの劇作家・ボーマルシェによる風刺的な戯曲をもとにヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したオペラ。

序曲と全4幕からなるオペラ・ブッファ形式の楽曲で、とくに日本では序曲がCMなどで幅広く使用されており、普段あまりクラシックを意識されない方や聴かない方でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。

これぞオーケストラ、と感じるダイナミクスは、他の音楽ジャンルではなかなか味わえない迫力を体感できますよね。

オーケストラの素晴らしさをわかりやすく感じられる、壮大でありながら美しいクラシックナンバーです。

交響曲第5番「運命」Ludwig van Beethoven

Beethoven Symphony No.5 mov.1 ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 第一楽章
交響曲第5番「運命」Ludwig van Beethoven

クラシック音楽の巨匠ベートーヴェンが作曲した、オーケストラの名曲中の名曲。

冒頭の「ダ・ダ・ダ・ダーン」という動機は、世界中で広く知られています。

ベートーヴェンは聴力を失いつつある中で本作を書き上げました。

全4楽章からなり、「あらがうことのできない運命の到来」を象徴する第1楽章から、クライマックスに向かって突き進む第4楽章まで、ドラマティックな変化を通して苦悩から歓喜への旅路を描いています。

1808年12月にウィーンで初演され、その後オーケストラのレパートリーの中心的な作品としての地位を確立。

形式美と構成の完璧さにおいて、他の作品にはない緻密さが感じられる傑作です。

交響曲第7番「未完成」Franz Schubert

テンシュテット指揮:シューベルト:第8交響曲「未完成」(1984年ライヴ)
交響曲第7番「未完成」Franz Schubert

ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』に次いでこちらの交響曲第7番『未完成』は非常に人気な作品で、これらは「三大交響曲」と呼ばれています。

歌曲を数多く作曲したシューベルトの作品で、なぜ未完成で終わってしまったのかはいまだはっきりとは知られていません。

少し、物悲しさがありながら優雅な旋律がさまざまな楽器によってつなげられ、そのミステリアスな美しさが魅力的な作品です。

バレエ組曲「くるみ割り人形」Peter Ilyich Tchaikovsky

Tschaikowsky: Nussknacker-Suite ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Michał Nesterowicz
バレエ組曲「くるみ割り人形」Peter Ilyich Tchaikovsky

19世紀ロシアを代表する作曲家、ピョートル・チャイコフスキーが手掛けた傑作バレエ音楽。

クリスマスの夜に少女クララが体験する夢のような冒険を、幻想的で美しい旋律で描き出しています。

チェレスタの音色が印象的な『金平糖の精の踊り』や、華やかな『花のワルツ』など、聴くだけで心躍る名曲の数々が詰まっています。

ロシア民謡の影響を受けつつも、西欧の音楽様式と見事に調和した楽曲は、クラシック音楽ファンだけでなく、幅広い年代の方々に親しまれていますね。

1892年の初演時は評価が分かれましたが、今では世界中で愛される冬の風物詩となりました。