【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介
クラシックのなかでも、最も豪華で表現の幅が広いオーケストラ。
さまざまな楽器で、個々が持っている感性とともに一つの音楽を奏でることは、そこにしか生まれない魅力があります。
本記事では、そんなオーケストラの名曲、人気曲をピックアップしました。
オーケストラといっても、交響曲から協奏曲、歌劇まで、ジャンルはさまざま。
誰もが聴いたことのある曲から、クラシック愛好家のなかで精通している曲までご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介(71〜80)
アヴェ・ヴェルム・コルプスWolfgang Amadeus Mozart

クラシック音楽の世界で「奇跡の名曲」と称される本作。
その深い敬虔さと静謐な美しさは、聴く者の心に深く響きます。
わずか46小節という短さながら、その中に込められた祈りの力は計り知れません。
ニ長調から始まり、イ長調、ヘ長調、ニ短調と巧みに転調を重ねていく手法は、作曲家の卓越した技巧を物語っています。
1791年6月23日、ウィーン郊外の小さな教会で初演された際、その美しさに涙する聴衆も多かったといいます。
宗教音楽に興味のある方はもちろん、心静かに音楽と向き合いたい方にもおすすめの一曲です。
交響曲第七番《未完成》ロ短調 1楽章 アレグロ・モデラートFranz Schubert

神秘的な低弦の序奏から始まり、オーボエとクラリネットが奏でる哀愁が漂う主題が心に染み入るフランツ・シューベルトによる傑作です。
1822年、グラーツ楽友協会からの名誉ディプロマへの返礼として作曲が開始された本作は、その深い情感と独特の構成で多くの聴衆を魅了し続けています。
ロ短調という珍しい調性を用い、管弦楽の絶妙な響きが織りなす美しい旋律は、聴く者の心に深い感動を与えます。
1933年の映画『未完成交響楽』では物語の中心的な役割を果たし、日本の特撮ドラマ『ウルトラマン80』でも使用されるなど、その魅力はさまざまな形で受け継がれています。
静かな瞑想から壮大なクライマックスまで、豊かな感情表現を味わいたい音楽ファンにお勧めの一曲です。
交響曲第七番《未完成》ロ短調 2楽章 アンダンテ・コン・モートFranz Schubert

全2楽章のみで構成された荘厳な管弦楽の響きにより、深い抒情性と静寂な余韻が印象的な作品です。
1822年にグラーツ楽友協会への返礼として作曲が始められ、緩徐楽章では、ホルンとファゴットの柔らかな音色が穏やかな主題を導き出します。
甘美な安らぎと孤独な煩悶が交錯する旋律は、聴く者の心に深い感動を与えます。
1865年12月のウィーン初演以降、多くの音楽愛好家に愛され続けている本作は、和声の変化や楽器間の対話を巧みに用いた内面的な感情表現が魅力です。
穏やかで瞑想的な雰囲気に浸りたい方や、ロマン派音楽の情感が豊かな世界を堪能したい方におすすめの一曲となっています。
ブランデンブルク協奏曲第3番J.S.Bach

華麗な弦楽器の響きと豊かな抑揚が印象的な、18世紀ドイツを代表する音楽家バッハの代表作です。
3群の弦楽器が奏でる喜びに満ちた旋律は、勉強の気分転換にピッタリ。
緻密な対位法と豊かなハーモニーが心地よく、集中力を高めてくれます。
1721年3月にブランデンブルク辺境伯に献呈された本作は、弦楽器のみによる編成ながら、まるで天上の音楽のような気高さを感じさせます。
長時間の学習や読書のお供として、静かに心を整えたいときにオススメです。
主よ、人の望みの喜びよJ.S.Bach

教会カンタータのなかの第6曲。
バッハは聖書に基づく作品も数多く作りました。
ピアノ版などもよく演奏されていますが、オーケストラではやはり深く広がるような響きが味わえます。
喜ばしい希望にあふれたメロディが繰り返されます。