【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介
クラシックのなかでも、最も豪華で表現の幅が広いオーケストラ。
さまざまな楽器で、個々が持っている感性とともに一つの音楽を奏でることは、そこにしか生まれない魅力があります。
本記事では、そんなオーケストラの名曲、人気曲をピックアップしました。
オーケストラといっても、交響曲から協奏曲、歌劇まで、ジャンルはさまざま。
誰もが聴いたことのある曲から、クラシック愛好家のなかで精通している曲までご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
【オーケストラ】名曲、人気曲をご紹介(21〜30)
ピアノ協奏曲 イ短調 作品16Edvard Grieg

ノルウェーが生んだ名作曲家、エドヴァルド・グリーグ。
1868年、25歳のときに書いた唯一のピアノ協奏曲は、北欧の自然を思わせる壮大な響きが特徴です。
チャイコフスキーの『ピアノ協奏曲第1番』と同様、こちらの冒頭の部分もさまざまな場面で頻繁に使われています。
冒頭のピアノの華麗な音の滝は、まるでフィヨルドの絶景を目の当たりにするよう。
叙情的な第2楽章では、静かな森の中にいるかのような幻想的な雰囲気が漂います。
フィナーレは民謡風の明るい旋律で、ノルウェーの舞曲が感じられますね。
同じロマン派のシューマンの影響を受けつつも、グリーグ独自の北欧らしさが光る傑作です。
ラプソディ・イン・ブルーGeorge Gershwin

ジャズとクラシックを融合した「シンフォニック・ジャズ」として高く評価されており、ガーシュウィンの名を一躍世界に広めることとなりました。
ボストンへ向かう汽車のなかで、鉄道のリズムからこのラプソディの着想が突然ひらめいたというこの曲は、まさに蒸気機関車が今にも発車しそうな様子や、徐々に加速し進んでいく様子がイメージされますよね。
オーケストラの軽快なジャズ風のリズム、管楽器のさまざまな奏法による多彩な音色、そしてピアノの即興に近いカデンツァなど、聴きどころ満載な曲です!
交響曲第7番Ludwig van Beethoven

戦争によって苦しくなった生活や恋人であったテレーゼとの別れなどのつらいことを乗りこえて、新たな歩みを始めたベートーベンの生きる力が現れているかのように、明るく勇ましい前進的な1曲。
各楽章に印象的なリズムを使用しており、特に第1楽章は同じリズムの反復によって構成されているのが特徴的です。
そのリズミカルさから映画やドラマでもたびたび使用される作品です。
リズム重視であるこの作品は展開が早いため、普段クラシックを聴かないという人でもなじみやすい曲です!
カノンJohann Pachelbel

バロック時代に活躍したドイツの作曲家であるパッヘルベルの作品で最も有名で最も愛されている作品。
カノンとは『かえるの合唱』のように、主声部の奏でたフレーズを第二声部、第三声部がなどが模倣しながら進んでいく音楽を指します。
さまざまなな楽器によって紡がれていく繰り返し出てくる旋律に耳を傾けながら聴いてみてください。
この曲のコード進行は「大逆循環」と呼ばれる4小節単位でコードが循環するという特徴があり、人の心をつかむ美しい曲を作りやすい進行と言われています。
交響詩「海」 3つの交響的スケッチ 第3楽章「風と海との対話」Claude Debussy

海の雄大さと神秘性を音で見事に描き出した、クロード・ドビュッシーの管弦楽作品、名盤『La Mer』のクライマックスを飾る一曲です。
この楽曲では、風と海が対話するかのように、激しくも美しい自然のドラマが展開されます。
弦楽器のうねり、木管楽器の鋭い響き、そして金管楽器と打楽器が一体となって迫力がある音の情景を創り上げています。
1905年10月に初演された本作は、夏の暑さを忘れさせてくれるような爽快感と涼やかさを持っています。
オーケストラの色彩が豊かな音響に浸りたい方や、吹奏楽編曲版などを通じてクラシック音楽の壮大さに触れたい方にもおすすめの作品となっています。