【クラシック】ハロウィンにぴったりのオススメ曲をご紹介
肌寒くなったり日没が早くなったりと、冬の気配を感じ始めた頃。
少し怖いけれど楽しいイベント、ハロウィンがありますね。
仮装して非日常を楽しむハロウィンですが、そんな雰囲気をさらに盛り上げるのに効果的なのが、音楽!
その曲を聴いただけで異世界を感じたり、ゾッとしたり、音楽は一気に空間を演出してくれます。
そこで本記事では、そんな音楽の中でもクラシックにしぼり、ハロウィンにぴったりの曲をピックアップしました。
ぜひ音楽とともに、ハロウィンを楽しんでくださいね。
【クラシック】ハロウィンにぴったりのオススメ曲をご紹介(1〜10)
レクイエム ニ短調より「怒りの日」Wolfgang Amadeus Mozart

キリスト教の終末思想の一つである「怒りの日」を題材にしたこの曲は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの遺作として知られています。
迫力ある合唱と緊張感のある弦楽器が特徴で、短調の急速なテンポが不安と恐怖を強調しています。
審判の日の恐ろしさを表現した歌詞と激しく劇的な音楽が見事に融合し、聴く人の心に深い畏怖の念を抱かせます。
1791年に作曲が始められたものの、モーツァルトの死により未完となり、弟子のジュスマイヤーによって完成されました。
映画やテレビ番組でもよく使用され、特に印象的なシーンを演出するのに効果的です。
ハロウィンパーティーの BGM として使えば、一気に異世界観が出ることでしょう。
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565J.S.Bach

ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したこの作品は、ダイナミックで力強い音楽表現が印象的です。
冒頭のトッカータ部分は、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
まるで巨大な扉が開くかのような迫力があり、オルガンの重厚な音色が聴く者を圧倒します。
続くフーガ部分では複雑な旋律が絡み合い、また違った恐怖を感じさせます。
ハロウィンの夜、古城や教会を舞台にした怪奇物語を想像しながら聴くのもオススメ。
不気味さと荘厳さが入り混じる独特な雰囲気を味わってみてくださいね。
死の舞踏Camille Saint-Saëns

シャルル=カミーユ・サン=サーンスが1874年に作曲した管弦楽曲。
中世ヨーロッパの死の舞踏の伝統に触発されたこの作品は、人間の生と死の普遍的なテーマを探求しています。
独奏ヴァイオリンと管弦楽のためのもので、ヴァイオリンは死を象徴し、その不気味で魅力的な旋律が作品全体を通じて表現されているのが特徴的。
強烈なリズムとダイナミックなオーケストレーションが、死の舞踏の無常さと緊迫感を強調しています。
本作がリリースされて以来、世界中のオーケストラによって演奏され、さまざまな録音が残されています。
ハロウィンの夜、不気味な雰囲気を楽しみたい方にぴったりの1曲です。
組曲「惑星」より「火星」Gustav Holst

グスターヴ・ホルストが作曲した『組曲「惑星」』の第1楽章。
1914年から1916年にかけて作曲され、第一次世界大戦の影響を受けています。
戦争の神マルスを表現しており、強烈なリズムと力強いブラスが特徴的。
緊張感あふれる音楽は、戦争の恐怖や破壊を見事に描写し、聴く人の心に強い印象を残します。
ハロウィンパーティーで怖い雰囲気を演出したいときや、映画のサウンドトラックのように迫力ある音楽を楽しみたいときにぴったりですよ。
ペール・ギュント 第1組曲 作品46より「山の魔王の宮殿にて」Edvard Grieg

エドヴァルド・グリーグ書いた劇付随音楽の一部、『ペール・ギュント』。
そのなかの『山の魔王の宮殿にて』は、北欧の民話的な要素が詰まっています。
トロールの世界の不気味さを表現しており、まるで物語を聴いているよう。
ペール・ギュントという冒険者が、トロールたちに追われる様子を描いており、だんだんとテンポが速まり迫力を増していく展開は聴く人を引き込んでいきます。
1875年に初演されましたが、今でもコンサートの人気プログラムの一つ。
ハロウィンの夜に、不思議な世界へ旅立つ気分で楽しんでみてはいかがでしょうか。