【クラシック】ハロウィンにぴったりのオススメ曲をご紹介
肌寒くなったり日没が早くなったりと、冬の気配を感じ始めた頃。
少し怖いけれど楽しいイベント、ハロウィンがありますね。
仮装して非日常を楽しむハロウィンですが、そんな雰囲気をさらに盛り上げるのに効果的なのが、音楽!
その曲を聴いただけで異世界を感じたり、ゾッとしたり、音楽は一気に空間を演出してくれます。
そこで本記事では、そんな音楽の中でもクラシックにしぼり、ハロウィンにぴったりの曲をピックアップしました。
ぜひ音楽とともに、ハロウィンを楽しんでくださいね。
【クラシック】ハロウィンにぴったりのオススメ曲をご紹介
レクイエム ニ短調より「怒りの日」Wolfgang Amadeus Mozart

キリスト教の終末思想の一つである「怒りの日」を題材にしたこの曲は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの遺作として知られています。
迫力ある合唱と緊張感のある弦楽器が特徴で、短調の急速なテンポが不安と恐怖を強調しています。
審判の日の恐ろしさを表現した歌詞と激しく劇的な音楽が見事に融合し、聴く人の心に深い畏怖の念を抱かせます。
1791年に作曲が始められたものの、モーツァルトの死により未完となり、弟子のジュスマイヤーによって完成されました。
映画やテレビ番組でもよく使用され、特に印象的なシーンを演出するのに効果的です。
ハロウィンパーティーの BGM として使えば、一気に異世界観が出ることでしょう。
魔王Franz Schubert

フランツ・シューベルトが18歳のときに作曲した歌曲。
ゲーテの詩に感銘を受け、一晩で完成させたと言われています。
父親が魔王から逃げながら、病気の息子を抱えて夜道を馬で駆け抜ける様子を描いています。
ピアノの連打音は、まるで馬の走る様子や、親子の焦り、不安を表しているかのようで、魔王の誘惑、父親の必死さ、息子の恐怖が見事に表現されていますね。
1821年に初めて公演され、その後多くの歌手やピアニストによって演奏され続けています。
怖さと切なさが入り混じった独特の雰囲気は、ハロウィンにもぴったりですよ。
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565J.S.Bach

ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したこの作品は、ダイナミックで力強い音楽表現が印象的です。
冒頭のトッカータ部分は、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
まるで巨大な扉が開くかのような迫力があり、オルガンの重厚な音色が聴く者を圧倒します。
続くフーガ部分では複雑な旋律が絡み合い、また違った恐怖を感じさせます。
ハロウィンの夜、古城や教会を舞台にした怪奇物語を想像しながら聴くのもオススメ。
不気味さと荘厳さが入り混じる独特な雰囲気を味わってみてくださいね。
前奏曲 作品3-2「鐘」Sergei Rachmaninov

本作は、セルゲイ・ラフマニノフが19歳のときに作曲した『幻想的小品集』の中の第2曲目にあります。
頭の重厚な和音は、まるでロシアの教会の鐘が鳴り響くよう。
その響きからか、『鐘』や『モスクワの鐘』と呼ばれ親しまれています。
1892年9月、モスクワ電気博覧会で初演され、ラフマニノフの初期作品の中で最も有名な曲となりました。
中間部では一転して急速な音型が展開され、ラフマニノフの見た夢からインスパイアされたとも言われています。
不気味さと美しさが絶妙に調和した本作を、ぜひハロウィンの夜に聴いてみてはいかがでしょうか。
組曲「惑星」より「火星」Gustav Holst

グスターヴ・ホルストが作曲した『組曲「惑星」』の第1楽章。
1914年から1916年にかけて作曲され、第一次世界大戦の影響を受けています。
戦争の神マルスを表現しており、強烈なリズムと力強いブラスが特徴的。
緊張感あふれる音楽は、戦争の恐怖や破壊を見事に描写し、聴く人の心に強い印象を残します。
ハロウィンパーティーで怖い雰囲気を演出したいときや、映画のサウンドトラックのように迫力ある音楽を楽しみたいときにぴったりですよ。