【クラシック】ハロウィンにぴったりのオススメ曲をご紹介
肌寒くなったり日没が早くなったりと、冬の気配を感じ始めた頃。
少し怖いけれど楽しいイベント、ハロウィンがありますね。
仮装して非日常を楽しむハロウィンですが、そんな雰囲気をさらに盛り上げるのに効果的なのが、音楽!
その曲を聴いただけで異世界を感じたり、ゾッとしたり、音楽は一気に空間を演出してくれます。
そこで本記事では、そんな音楽の中でもクラシックにしぼり、ハロウィンにぴったりの曲をピックアップしました。
ぜひ音楽とともに、ハロウィンを楽しんでくださいね。
【クラシック】ハロウィンにぴったりのオススメ曲をご紹介(1〜10)
魔王Franz Schubert

フランツ・シューベルトが18歳のときに作曲した歌曲。
ゲーテの詩に感銘を受け、一晩で完成させたと言われています。
父親が魔王から逃げながら、病気の息子を抱えて夜道を馬で駆け抜ける様子を描いています。
ピアノの連打音は、まるで馬の走る様子や、親子の焦り、不安を表しているかのようで、魔王の誘惑、父親の必死さ、息子の恐怖が見事に表現されていますね。
1821年に初めて公演され、その後多くの歌手やピアニストによって演奏され続けています。
怖さと切なさが入り混じった独特の雰囲気は、ハロウィンにもぴったりですよ。
レクイエムより「怒りの日」Giuseppe Verdi

ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した壮大な宗教音楽作品『レクイエム』の一部。
キリスト教の終末思想を象徴する「最後の審判の日」を描いた楽曲です。
激しいオーケストラと合唱が特徴的で、冒頭の強烈な管弦楽の打撃音と合唱の叫び声は、恐怖と荘厳さを伴いながら聴衆を圧倒します。
ヴェルディは、オペラ的なリズムと強弱の対比を駆使し、終末の不安と威厳を音楽的に描き出しました。
1874年5月にミラノで初演された際には、劇的な表現力と宗教的荘厳さが評価され、今日でも世界中の合唱団やオーケストラによって頻繁に演奏されています。
ハロウィンの雰囲気を盛り上げたい方にオススメですよ。
夜のガスパールMaurice Ravel

モーリス・ラヴェルが1908年に作曲したピアノ組曲。
3つの楽章から成り、それぞれが超自然的な生き物を描いています。
第1楽章では水の精オンディーヌが男性を誘う様子を、第2楽章では夕日に照らされた絞首台の上の死体を、第3楽章では小さな悪魔スカルボの夜の悪戯を表現。
ラヴェルは、詩的なイメージを音楽で表すことに挑戦しました。
ピアニストにとって技術的難易度が高く、繊細なタッチや高度な表現力が求められます。
ゴシックな雰囲気が漂う曲なので、ハロウィンの夜に聴くのにぴったりですね。
バレエ「ロメオとジュリエット」より「モンターギュー家とキャピュレット家」Sergei Prokofiev

セルゲイ・プロコフィエフの代表作『ロメオとジュリエット』から、威圧的で荘厳なメロディが印象的な1曲。
1935年に作曲されたこの楽曲は、モンタギュー家とキャピュレット家の対立を象徴しています。
低音の弦楽器と金管楽器が織りなす重厚な響きが、両家の緊張感を見事に表現。
バレエ音楽として知られる本作ですが、コンサート用の組曲としても人気があり、映画やテレビでも多く使用されています。
日本では、テレビドラマ『のだめカンタービレ』で劇中音楽として使われたことで知られていますね。
少し怖くおどろおどろしい雰囲気は、ハロウィンにぴったりです。
前奏曲 作品3-2「鐘」Sergei Rachmaninov

本作は、セルゲイ・ラフマニノフが19歳のときに作曲した『幻想的小品集』の中の第2曲目にあります。
頭の重厚な和音は、まるでロシアの教会の鐘が鳴り響くよう。
その響きからか、『鐘』や『モスクワの鐘』と呼ばれ親しまれています。
1892年9月、モスクワ電気博覧会で初演され、ラフマニノフの初期作品の中で最も有名な曲となりました。
中間部では一転して急速な音型が展開され、ラフマニノフの見た夢からインスパイアされたとも言われています。
不気味さと美しさが絶妙に調和した本作を、ぜひハロウィンの夜に聴いてみてはいかがでしょうか。