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【クラシック】ハロウィンにぴったりのオススメのクラシック音楽

肌寒くなったり日没が早くなったりと、冬の気配を感じ始めた頃。

少し怖いけれど楽しいイベント、ハロウィンがありますね。

仮装して非日常を楽しむハロウィンですが、そんな雰囲気をさらに盛り上げるのに効果的なのが音楽です!

その曲を聴いただけで異世界を感じたり、ゾッとしたり、音楽は一気に空間を演出してくれます。

そこで本記事では、そんな音楽の中でもクラシック音楽にしぼり、ハロウィンにぴったりの曲をピックアップしました。

ぜひ音楽とともに、ハロウィンを楽しんでくださいね。

【クラシック】ハロウィンにぴったりのオススメのクラシック音楽(11〜20)

ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲NEW!Franz Liszt

Vitaly Pisarenko plays Liszt – Après une lecture du Dante – Fantasia quasi sonata, S161/7
ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲NEW!Franz Liszt

文学作品に描かれた地獄の情景から着想を得たというFranz Lisztの大作は、ただ怖いだけではない、奥深いハロウィンを演出したいときにぴったりですね!

冒頭から鳴り響く「悪魔の間隔」と呼ばれる不協和音は、聴く人を一気に不穏な世界へと引きずり込みます。

本作は、その原型が1839年11月にウィーンで演奏された記録が残っており、後に改訂されアルバム『巡礼の年 第2年 イタリア』に収められました。

アルフレッド・ブレンデルやジョルジュ・チフラなどの名演も有名ですよね。

ピアノ演奏としては非常に難易度が高く、地獄の苦悶と天国的な救済という劇的な対比を弾き分けることが肝と言えましょう。

物語を語るように、壮大な世界観を表現してみてください!

ピアノ練習曲集 第2巻 第13番「悪魔の階段」NEW!György Ligeti

György Ligeti: Étude No. 13: L’escalier du diable / The Devil’s Staircase
ピアノ練習曲集 第2巻 第13番「悪魔の階段」NEW!György Ligeti

終わりなき階段をひたすら駆け上るような、すさまじい緊迫感に満ちた本作は、György Ligetiさんによるピアノ練習曲集の一曲です。

まるで地獄から必死に逃れようともがくかのような、絶え間ない上昇音型が聴く者の心をわしづかみにしますよね。

楽しいだけではない、本物の恐怖でハロウィンの夜を演出したい時にぴったりの作品と言えるでしょう。

この楽曲は、2001年1月に発売されたアルバム『LIGETI, G.: Piano Works – Etudes, Book 2 / Musica Ricercata / 2 Capriccios…』で聴くことができます。

演奏にはきわめて高度な技術と精神力が求められますが、その腕前を披露すれば聴衆を圧倒すること間違いなし。

BGMとして流すだけでも、その場を底知れぬ恐怖で染め上げる強烈なインパクトがありますよ。

子供のアルバム Op. 39 – 第20曲 魔女NEW!Pyotr Tchaikovsky

Tchaikovsky”Polka” Op.39 No.14 with score (from Album for the Young) |Ayato Sunabe
子供のアルバム Op. 39 - 第20曲 魔女NEW!Pyotr Tchaikovsky

なにか悪いことが起こりそうな、不穏な空気が漂うこの作品は、ピョートル・チャイコフスキーが甥にささげたピアノ小品集『Album pour enfants』Op.39の中の一曲です。

この作品集は1878年5月には全曲のスケッチが完成したという、愛情のこもった贈り物なのだそうです。

本作は、速いテンポで駆け抜ける中に、魔女の妖しさとコミカルな恐ろしさが描かれており、まさにハロウィンの雰囲気にぴったりですよね。

この曲を含む作品集は1878年10月に初版が出版されました。

BGMとして楽しむのも良いですが、ピアノで弾けばパーティーが盛り上がること間違いなし。

魔女が飛び回るようなスピード感と歯切れの良さを意識して、ドラマチックに演奏してみてくださいね!

魔王Franz Schubert

フランツ・シューベルトが18歳のときに作曲した歌曲。

ゲーテの詩に感銘を受け、一晩で完成させたと言われています。

父親が魔王から逃げながら、病気の息子を抱えて夜道を馬で駆け抜ける様子を描いています。

ピアノの連打音は、まるで馬の走る様子や、親子の焦り、不安を表しているかのようで、魔王の誘惑、父親の必死さ、息子の恐怖が見事に表現されていますね。

1821年に初めて公演され、その後多くの歌手やピアニストによって演奏され続けています。

怖さと切なさが入り混じった独特の雰囲気は、ハロウィンにもぴったりですよ。

映画『ハロウィン』メインテーマJohn Carpenter

得体の知れないものが迫ってくるような緊張感ただよう楽曲!

ハロウィンの日に犯行を繰り返す残酷な殺人鬼の姿を描いたアメリカ映画『ハロウィン』のテーマ曲です。

曲の構成自体は、同じリズム、同じ進行が繰り返される非常にシンプルなもの。

しかし、絶妙なコードの組み合わせが、なんともいえないゾクゾク感を生み出しています。

リズムをとにかく正しく刻み、抑揚をつけずに淡々と演奏することで、よりおどろおどろしい雰囲気を演出できますよ!

部屋を真っ暗にしてピアノで演奏すれば、一人でも十分に恐怖を味わえそう……。

死の舞踏Camille Saint-Saëns

Saint-Saëns – Danse macabre | WDR Funkhausorchester
死の舞踏Camille Saint-Saëns

シャルル=カミーユ・サン=サーンスが1874年に作曲した管弦楽曲。

中世ヨーロッパの死の舞踏の伝統に触発されたこの作品は、人間の生と死の普遍的なテーマを探求しています。

独奏ヴァイオリンと管弦楽のためのもので、ヴァイオリンは死を象徴し、その不気味で魅力的な旋律が作品全体を通じて表現されているのが特徴的。

強烈なリズムとダイナミックなオーケストレーションが、死の舞踏の無常さと緊迫感を強調しています。

本作がリリースされて以来、世界中のオーケストラによって演奏され、さまざまな録音が残されています。

ハロウィンの夜、不気味な雰囲気を楽しみたい方にぴったりの1曲です。

【クラシック】ハロウィンにぴったりのオススメのクラシック音楽(21〜30)

レクイエム ニ短調より「怒りの日」Wolfgang Amadeus Mozart

キリスト教の終末思想の一つである「怒りの日」を題材にしたこの曲は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの遺作として知られています。

迫力ある合唱と緊張感のある弦楽器が特徴で、短調の急速なテンポが不安と恐怖を強調しています。

審判の日の恐ろしさを表現した歌詞と激しく劇的な音楽が見事に融合し、聴く人の心に深い畏怖の念を抱かせます。

1791年に作曲が始められたものの、モーツァルトの死により未完となり、弟子のジュスマイヤーによって完成されました。

映画やテレビ番組でもよく使用され、特に印象的なシーンを演出するのに効果的です。

ハロウィンパーティーの BGM として使えば、一気に異世界観が出ることでしょう。