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夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ

夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ
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夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ

夏といえばどんな情景を思い起こしますか?

キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。

ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?

この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。

この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。

夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(1〜10)

抒情小品集第10曲-2「夏の夕べ」Edvard Grieg

グリーグ 抒情小品第10集夏の夕べ Grieg Lyrical pieces “Summer Evening” (piano : Walter Gieseking)
抒情小品集第10曲-2「夏の夕べ」Edvard Grieg

エドヴァルド・グリーグの名曲『抒情小品集第10曲-2「夏の夕べ」』。

タイトルの通り、夏の夕べをイメージさせる淡い曲調に仕上げられた作品なのですが、おもしろいことに一部のフレーズではジャズのようなメロディーがかなでられます。

恐らく、グリーグのルーツであるノルウェーの民族音楽を主体とした国民楽派の一面が、このような現代的なメロディーを生んだのでしょうね。

非常にエモーショナルな作品ですので、ぜひ卒業アルバムでも片手に楽しんでくださいませ。

水上の音楽 第2組曲 – II. アラ・ホーンパイプGeorg Friedrich Händel

ヘンデル: 水上の音楽 第2組曲 – II. アラ・ホーンパイプ[ナクソス・クラシック・キュレーション #ゴージャス]
水上の音楽 第2組曲 - II. アラ・ホーンパイプGeorg Friedrich Händel

川面を渡る音楽というと、穏やかな旋律を思い浮かべるかもしれませんが、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが手掛けた水上の音楽の一節は、聴く者を祝祭へと誘う華やかさに満ちています。

この楽曲は、1717年7月のテムズ川での演奏が最初で、国王があまりの素晴らしさに何度もアンコールを重ねたという逸話も残っています。

トランペットやホルンが勇壮に響き渡り、聴けばいかに心が浮き立つかと思うような躍動感があふれる曲想は、夏の開放感を一層高めてくれますね!

児童向け映像「Little Einsteins」などでも親しまれており、世代を問わず楽しめるでしょう。

蒸し暑さを忘れさせてくれるような、爽快なひとときを求める方々に、ぜひ耳を傾けていただきたい作品です。

「四季」第2番「夏」第3楽章Antonio Vivaldi

「四季」より「夏」 第三楽章 ヴィヴァルディ
「四季」第2番「夏」第3楽章Antonio Vivaldi

アントニオ・ヴィヴァルディの偉大なヴァイオリン協奏曲、『四季』。

クラシックをたしなむ方であれば、誰でも知っている有名な作品ですね。

こちらはそんな四季に登場する作品『第2番「夏」第3楽章』で、全体を通して悲劇的なメロディーに仕上げられています。

それぞれの楽章に明確なストーリーがこめられているため、この曲をより深く知りたいという方は、夏だけではなく第1番の『春』から聴いてみることをオススメいたします。

夏の朝Heino Kasuki

夏の朝(カスキ作曲) ピュアニスト・石原可奈子:Sommermorgen(Kaski)/Kanako Ishihara -Purenist-
夏の朝Heino Kasuki

フィンランドの作曲家ヘイノ・カスキの手による、作品番号Op. 35-1「夏の朝」として知られるピアノ曲です。

本作は、北欧の澄み切った朝の空気をそのまま音にしたような、透明感があふれる旋律がとても美しい曲です。

繊細なトリルは木漏れ日のきらめきを思わせ、穏やかながらも徐々に広がる明るさが、聴く人の心を爽やかに満たしてくれるでしょう。

ジメジメとした暑さを忘れさせてくれるような清涼感があり、静かに音楽を楽しみたい時にぴったりです。

1920年代初頭に作られたとされ、ピアニスト舘野泉による名盤『Piano Works』にも収録されています。

交響詩「海」 3つの交響的スケッチより 第2楽章「波の戯れ」Claude Debussy

ドビュッシー: 交響詩「海」 3つの交響的スケッチ:波の戯れ[ナクソス・クラシック・キュレーション #ファンタジー]
交響詩「海」 3つの交響的スケッチより 第2楽章「波の戯れ」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが作曲した管弦楽曲、海の一場面を切り取ったような作品です。

弦楽器と木管楽器が織りなす、軽やかに跳ねるようなメロディは、太陽の光を浴びてキラキラと輝く水面や、楽しげに戯れる波の様子を鮮やかに思い起こさせます。

聴いているだけで、まるで涼やかな潮風が頬をなでるような心地よさを感じさせてくれるでしょう。

初版楽譜の表紙には葛飾北斎の浮世絵が用いられ、1905年の初演では賛否両論でしたが、1908年の作曲者自らによる再演で高い評価を得ました。

本作の響きは映画『ジョーズ』など後世の作品にも影響を与えたとされています。

暑い季節に清涼感を求める方や、色彩が豊かな音の世界に浸りたい方におすすめです。

動物の謝肉祭 第14曲「フィナーレ」Camille Saint-Saëns

サン=サーンス: 組曲「動物の謝肉祭」:フィナーレ[ナクソス・クラシック・キュレーション #コミカル]
動物の謝肉祭 第14曲「フィナーレ」Camille Saint-Saëns

お祭りの最後を飾るような、きらびやかで心躍る作品が、カミーユ・サン=サーンスの組曲『動物の謝肉祭』の終曲です。

この作品は1886年に私的な演奏会のために作られ、作曲者の没後1922年に初めて一般に公開されたという経緯があります。

冒頭のピアノの華麗なトリルから、さまざまな楽器が加わり、これまでの楽章に登場した動物たちのモチーフが次々と現れる様子は、まさにお祭りのクライマックスといった趣です。

ユーモラスな雰囲気が全体を包み込み、最後は動物の鳴き真似で締めくくられるのも楽しい魅力となっています。

1999年公開のディズニー映画『ファンタジア2000』で使用されたことでも知られ、夏の暑さを忘れさせてくれるような爽快な気分にさせてくれるでしょう。

クラシック音楽に普段あまり触れない方にも、その楽しさを発見してもらえる一曲です。

交響詩「海」 3つの交響的スケッチ 第3楽章「風と海との対話」Claude Debussy

ドビュッシー: 交響詩「海」 3つの交響的スケッチ:海の夜明けから真昼まで[ナクソス・クラシック・キュレーション #おしゃれ]
交響詩「海」 3つの交響的スケッチ 第3楽章「風と海との対話」Claude Debussy

海の雄大さと神秘性を音で見事に描き出した、クロード・ドビュッシーの管弦楽作品、名盤『La Mer』のクライマックスを飾る一曲です。

この楽曲では、風と海が対話するかのように、激しくも美しい自然のドラマが展開されます。

弦楽器のうねり、木管楽器の鋭い響き、そして金管楽器と打楽器が一体となって迫力がある音の情景を創り上げています。

1905年10月に初演された本作は、夏の暑さを忘れさせてくれるような爽快感と涼やかさを持っています。

オーケストラの色彩が豊かな音響に浸りたい方や、吹奏楽編曲版などを通じてクラシック音楽の壮大さに触れたい方にもおすすめの作品となっています。

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