夏が近づくとジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべるような涼しい曲を聴きたくなるものです。
今回は皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品を選びました。
記事の曲を見ると多くの作曲家が「夏」を入れた曲があり、記事内でも人気が高いクロード・ドビュッシーの『水の戯れ』や『小組曲 1楽章「小舟にて」』を聞いてみると、ピアノでの演奏は水があふれるようで、オーケストラでの演奏は背景そのものを感じ取れ、作品が描く海や水、夜の涼しさをイメージが演奏からも伝わってくるようです。
一度聞いてみてお気に入りの曲を探してみてください。
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【クラシック】夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(1〜10)
ジュ・トゥ・ヴÉric Satie

エリック・サティの甘美なワルツとして広く愛されている『ジュ・トゥ・ヴ』。
1903年当時に出版された楽曲で、もともとはパリのキャバレーで歌われるために書かれました。
サティらしい透明感がありながらも、甘く少し気だるい雰囲気が漂い、恋心を率直に表現する華やかさが魅力です。
ピアノ独奏版はテレビCMやゲーム音楽などでも使われ、上品で優雅な旋律が涼しげな夏の夜を彩ってくれます。
クラシックの枠を超えて愛される軽やかなワルツは、夏の蒸し暑さを忘れ、ゆったりとしたひとときを過ごしたい方にぜひおすすめしたい作品です。
アンダンテ・カンタービレPyotr Tchaikovsky

夏の夜、心地よい風を感じながら静かに過ごしたいときには、音楽で涼をとってみてはいかがでしょうか。
本作は1871年3月に初演された室内楽作品の第2楽章で、チャイコフスキーが職人の歌う民謡風の旋律から着想を得て作ったといわれています。
弦楽四重奏の親密な響きと哀愁を帯びたメロディーが特徴で、内側に沈み込むような悲しみと優しさが中心にあります。
過度な感傷を抑えた静かで穏やかな曲調は、深い郷愁とともに夜の涼しさを運んできてくれるでしょう。
公式のタイアップはありませんが、テレビや映画のBGMなどで広く使われているため、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。
寝苦しい夜にゆったりとリラックスしたい方にオススメです。
亜麻色の髪の乙女Claude Debussy

夏の朝、窓を開けるとそっと吹き込むような、心地よい微風を感じさせるピアノ独奏曲をご紹介します。
クロード・ドビュッシーによって1910年4月に楽譜が出版された作品で、ピアノ曲集『前奏曲集 第1巻』に収められています。
印象主義的な和声の移ろいと、素朴で透明感のある旋律がとても美しく、光や風、草原の空気を音で暗示しています。
テレビ番組や教育用教材、癒やし系のBGMなどでも広く使われてきたため、耳にしたことがある方も多いかもしれません。
涼やかな風を感じたい方や、穏やかな時間を過ごしたい方にぴったりです。
ぜひ目を閉じて、すがすがしい夏の情景を思い描きながら本作を楽しんでみてください。
ワルツ 「美しく青きドナウ 」Johann Strauss II

夏の暑さを忘れるような、優雅でスケールの大きな管弦楽曲はいかがでしょうか。
1867年2月にウィーンで初演された本作は、ヨハン・シュトラウス2世が手がけた3拍子の流麗な揺れが魅力的なワルツです。
冒頭の弦楽器の柔らかな震えから始まり、大きな川の流れを思わせる軽やかな上昇感のあるメロディーが展開されます。
名作映画『2001年宇宙の旅』で使用され、宇宙空間を舞うような印象的なシーンを生み出したことでも有名ですね。
爽やかな川の情景や祝祭の華やかさが一体となった美しい旋律は、涼しげな気分を味わいたい方にぴったりです。
優美な音楽に身をゆだねてリフレッシュしたいときに、ぜひ聴いてみてください。
ロマンティックなワルツDéodat de Séverac

夏の夕暮れにふと懐かしい記憶がよみがえることはありませんか。
フランスのデオダ・ド・セヴラックが1911年に出版したピアノ曲集『En vacances, premier recueil』の最後に収められた本作は、まさにそんな心象風景にぴったりの作品です。
古い屋敷や庭園での子どもの遊びを描いた連作を締めくくるピアノ曲で、過ぎ去った時間へのあこがれをやさしくかなでるような三拍子の舞曲となっています。
派手な技巧ではなく、柔和な転調と淡い和声の彩りが、静かに過ぎていく夏の夜の涼しげな空気感を運んでくれます。
ノスタルジックな気分に浸りたい方や、日々の喧騒から離れてゆったりとしたひとときを過ごしたい方に、ぜひおすすめしたい一曲です。
キャンディード序曲Leonard Bernstein

レナード・バーンスタインの代表作の一つとして知られる『キャンディード序曲』。
1956年12月にブロードウェイ初演されたオペレッタの幕開けを飾る管弦楽曲です。
本作の魅力は、明るく快活でありながら、どこか風刺の効いた鋭さを持っている点にあるでしょう。
軽快なリズムと華やかなファンファーレが次々と展開し、聴く人に圧倒的なエネルギーと涼快な風を感じさせてくれます。
クラシックの形式美とアメリカ音楽らしい自由な雰囲気が見事に混ざり合っています。
テレビ番組やオーケストラ公演でも頻繁に演奏されるため、耳にしたことがある方も多いかもしれません。
夏の活気を感じたい方にオススメです。
アイネ・クライネ・ナハトムジーク 1楽章Wolfgang Amadeus Mozart

夏の蒸し暑い夜には、涼やかで優美な弦楽器の響きで心地よい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
1787年8月に完成したヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトによる弦楽セレナードの第1楽章であるこの楽曲は、誰もが一度は耳にしたことがあるほど有名なメロディーをもっています。
全楽器が一斉に力強く上昇するフレーズで始まり、その後は透明感あふれる軽やかな曲調が展開され、爽やかな風が吹き抜けるような開放感を与えてくれます。
公式なキャンペーンの主題歌などとして作られたわけではないものの、本作はテレビ番組やCM、映画、学校教材などあらゆる場面で使われており、音楽の明るく上品な雰囲気を象徴しています。
日々の暑さにつかれてしまい、気分をリフレッシュしたい方にぜひ聴いていただきたい名曲です。









