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夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ

夏といえばどんな情景を思い起こしますか?

キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。

ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?

この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。

この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。

夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(41〜50)

映像 第1集 第1曲「水の反映」Claude Debussy

Marc-André Hamelin- Claude Debussy: Images (Book 1)- Reflets Dans L’eau
映像 第1集 第1曲「水の反映」Claude Debussy

フランス印象派を代表する作曲家クロード・ドビュッシーのピアノ曲『映像 第1集』の第1曲は、水面に映る光や景色を音楽で表現した作品です。

静かな湖面のきらめきや波紋の広がりを、繊細なタッチと複雑な和声構造で描写しています。

1905年に出版されたこの曲には、ドビュッシーの独特な和声感覚やリズムの扱い方がよく表れており、印象派音楽の典型例といえます。

自然からインスピレーションを受けることの多かったドビュッシーらしく、パリ郊外の風景を散策した体験が本作に反映されているそうです。

夏の暑さを忘れさせてくれる、涼しげで爽やかな1曲。

ピアノの新しい音色を探求したい方にもオススメですよ。

牧神の午後への前奏曲Claude Debussy

Debussy: Prélude à l’après-midi d’un faune ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada
牧神の午後への前奏曲Claude Debussy

印象派音楽の代表的作曲家、クロード・ドビュッシーの出世作となった名作。

夏の午後、牧神の官能的な夢想を描いた詩に触発された本作は、フルートが象徴的な役割を担います。

中低音域のフルートソロでは、けだるい雰囲気を見事に表現。

ハープの響きも相まって、真夏の昼下がりの夢うつつのような世界を織りなします。

1894年12月の初演では2度のアンコールを記録。

革新的な手法で近代音楽に大きな影響を与えた傑作です。

夏の暑さを忘れ、音楽で涼を感じたい方にオススメの1曲ですよ。

3つの演奏会用練習曲 S.144/R.5 第3番「ため息」Franz Liszt

ため息(リスト)Liszt – Un Sospiro – Trois études de concert – pianomaedaful
3つの演奏会用練習曲 S.144/R.5 第3番「ため息」Franz Liszt

流れるような甘美な旋律が魅力的なフランツ・リストの本作。

ピアノの名曲として広く親しまれているこの曲は、1845年から1849年の間に作曲されました。

リストが宮廷楽長に就任した時期の作品で、ショパンの影響が感じられる情感豊かな旋律が特徴です。

両手でメロディを歌い継ぐ高度な技巧が求められますが、その美しさは聴く人の心を癒やしてくれるでしょう。

夏の暑さを忘れさせてくれるような涼やかな響きを持つ本作は、静かな夜にゆったりと耳を傾けたい方にオススメです。

セレナード第13番 ト長調 K.525Wolfgang Amadeus Mozart

Serenade No. 13 in G Major, K. 525 “A Little Night Music” : IV. Rondo. Allegro
セレナード第13番 ト長調 K.525Wolfgang Amadeus Mozart

日本の夏はとにかく暑苦しい……。

湿気が強いため、日本の夏は他の国よりも過ごしづらく、良い印象を抱いていない方は多いと思います。

そんなときは、音楽で涼を取ってみてはいかがでしょうか?

モーツァルトの名曲である、こちらの『セレナード第13番 ト長調 K.525』は非常に有名な作品で、全体を通して華やかで優雅な曲調に仕上げられています。

メディアでは料理番組やグルメリポートといったシチュエーションで使われることが多い楽曲のため、バーベキューなどに合いそうですね。

アランフェス協奏曲第2楽章Joaquín Rodrigo

「アランフェス協奏曲」より第2楽章adagio/ホアキン・ロドリーゴ
アランフェス協奏曲第2楽章Joaquín Rodrigo

スペイン王家の夏の離宮があるアランフェスは、マドリードの約50km南にあって、美しい庭園が有名です。

盲目の作曲家ロドリーゴはここを舞台にクラシック・ギターの協奏曲「アランフェス協奏曲」を作りました。

古都アランフェスがスペイン内戦の被害を受けたことを嘆いて、平和を祈って作曲しました。

交響詩「禿山の一夜」Modest Mussorgsky

この曲は、夏至の頃に、はげ山で地霊が手下たちと大騒ぎするが夜明けとともに消え去っていく、というロシアの民話をもとに作られています。

19世紀のロシアで活躍したムソルグスキーが作曲し、リムスキー・コルサコフが管弦楽用に編曲したものが有名ですが、近年ムソルグスキー自身の手による原典版も知られるようになりました。

歌劇 「ジョコンダ」第3幕より「時の踊り」Amilcare Ponchielli

Dance of the Hours / Amilcare Ponchielli 歌劇「ジョコンダ」第3幕より 時の踊り 龍谷大学吹奏楽部
歌劇 「ジョコンダ」第3幕より「時の踊り」Amilcare Ponchielli

19世紀イタリアオペラの巨匠、アミルカレ・ポンキエッリが作曲した楽曲は、夏の暑さを忘れさせてくれる爽やかな作品です。

オペラ『ジョコンダ』の一場面として作られたバレエ音楽は、昼と夜の移り変わりを表現した優雅な旋律が印象的。

軽快なリズムと華やかな音色が、涼しげな風景を思い起こさせます。

ディズニー映画『ファンタジア』での使用で知られる本作は、クラシック初心者の方にもオススメ。

夏の夜、窓辺に座って星空を眺めながら聴くのもすてきですよ。

ポンキエッリの才能が光る、夏にピッタリの1曲です。