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夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ

夏といえばどんな情景を思い起こしますか?

キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。

ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?

この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。

この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。

夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(71〜80)

『前奏曲 第2巻』より第12曲「花火」Claude Debussy

花火(ドビュッシー)Debussy – Feux d’artifice – pianomaedaful
『前奏曲 第2巻』より第12曲「花火」Claude Debussy

夏といえば花火という方も多いとは思うのですが、クラシックの作品で「花火」をテーマとした楽曲はご存じでしょうか。

フランスの著名な作曲家、クロード・ドビュッシーが手掛けたピアノのための前奏曲の第2巻に収められた『花火』は、フランス人にとっては非常に重要な日である7月14日、フランス革命記念日の情景を描いた作品です。

フランス国歌の『La Marseillaise』が引用されるなど、フランス人としての誇りのようなものが色濃く感じられる楽曲ですね。

非常に高度なテクニックを駆使したピアノ曲で、華やかな花火が打ちあがる様を見事に表現しています。

フランスの文化や歴史に興味がある方も、ぜひこの曲を7月14日に聴いてみてはいかがでしょうか。

Guangxi Impression: II. Summer CicadaGao Hong

彼女は中国のピーパというリュートのような楽器の演奏家で、1964年に生まれ、1994年からアメリカに住んでいます。

彼女は伝統的な中国の曲を演奏するほか、いろいろなジャンルの音楽家とのコラボレーションを続けており、その活動は多岐にわたります。

こちらの曲も静と動、西洋音楽と東洋音楽が同居しているような不思議な世界観のある曲ですよね。

夏の水面に似合いそうな、涼しげな曲を聴いてリラックスするのも楽しいですね。

組曲「王宮の花火の音楽」HWV.351 第4曲「歓喜」Georg Friedrich Händel

ヘンデル: 組曲「王宮の花火の音楽」:歓喜[ナクソス・クラシック・キュレーション #元気]
組曲「王宮の花火の音楽」HWV.351 第4曲「歓喜」Georg Friedrich Händel

ドイツ出身の英国の作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが手掛けた壮麗な祝祭音楽。

1749年、ジョージ2世の依頼で平和条約締結を祝うために作曲されました。

華やかで活気に満ちたアレグロのリズムが、喜びと祝祭の雰囲気を見事に表現しています。

金管楽器と打楽器が豊富に使われ、華麗さと迫力を演出。

オーボエやホルンの音色も美しく響き渡ります。

オリジナルでは軍楽隊による演奏でしたが、現代では弦楽器も加わり、より豊かな音響効果を楽しめます。

夏の暑さを忘れさせてくれる、爽快感あふれる1曲。

優雅なティータイムのお供にいかがでしょうか。

3 Preludes, Op. 56: No. 2. SummerHenning Mankell

スウェーデンの作家として知られるヘニング・マンケルさん。

その祖父で同じ名前のヘニング・マンケルさんが書いた曲がこちらです。

隠れた名曲といいますか、マンケルさんの曲は書かれてからあまり取り上げられなかったのですが、ピアニストのアンナ・クリステンソンさんがその素晴らしさに魅了され、録音したものがこちらの音源です。

スウェーデンの大地を思いおこさせるような壮大なピアノ曲は、北の大地に旅行したような気持ちにさせられますね。

The Seasons: SummerJohn Cage

4分半、何もしないという代表的な作品「4分33秒」でよく知られる、アメリカの実験音楽家またキノコ研究家でもあるJohn Cageの「The Seasons: Summer」という作品です。

あの久石譲も影響を受けたと言います。

ミニマルな曲調で彼の思う夏を表現しています。

どことなく涼しげで、寂しそうなところがグッときます。

String Quartet No. 7, ‘Summer Eaves’: IV. AdagioJohn McCabe

イギリスの現代音楽家John McCabeの「String Quartet No. 7, ‘Summer Eaves’: IV. Adagio」という作品です。

アルバムInto The Ravineに収録されています。

弦楽器が不吉なハーモニーを奏でていますね。

湿っぽく陰うつな雰囲気がクセになる作品です。

12 Études d’exécution transcendante, Op. 11: No. 5. Summer NightLouis Kentner

20世紀に活躍したピアニスト兼作曲家であるLouis Kentnerの「12 Études d’exécution transcendante, Op. 11: No. 5. Summer Night」という作品です。

ピアノの旋律がゆったりとしていて、ぬくもりを感じられるとても美しい曲です。

休日のお昼寝の時にぜひかけてほしいです。