夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ
夏といえばどんな情景を思い起こしますか?
キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。
ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?
この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。
この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。
夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(51〜60)
英雄ポロネーズFrederic Chopin

ショパンは1839年から1846年まで、冬はパリで、夏は恋人のジョルジュ・サンドの別荘のあるノアン(フランスの中央部)で暮らしました。
この間にたくさんの作品を生み出しましたが、「英雄ポロネーズ」は、1842年に夏のノアンで生まれた作品です。
小交響曲変ロ長調 第1楽章Charles Francois Gounod

1885年に作曲された管楽器のための作品で、「グノーの交響曲」といえば、オーケストラのための交響曲2曲より、むしろ、この作品の方が有名です。
フルート1、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2という計9人の奏者で編成される室内楽曲で、素朴で気品のある爽やかな作品となっています。
Knoxville: Summer of 1915Dawn Upshaw

アメリカのソプラノオペラ歌手Dawn Upshawが歌う「Knoxville: Summer of 1915」です。
20世紀に活躍したアメリカの作曲家Samuel Barberの作品です。
演奏時間が約15分という長めの作品なのですが、ところどころで、曲調がガラリと変わるので、まるで演劇が丸ごと詰まっているように感じられます。
アルハンブラの思い出Francisco Tárrega

清涼感あふれる音色が心地よく響き渡る、クラシックギターの名曲。
スペインの作曲家フランシスコ・タレガが1896年に生み出した傑作です。
アルハンブラ宮殿を訪れた際の記憶をもとに紡ぎ出された旋律は、まるで宮殿の噴水や庭園の情景が目に浮かぶかのよう。
トレモロ奏法を駆使した繊細な演奏は、水のせせらぎや風のささやきをほうふつとさせます。
スペインの歴史や文化に思いをはせながら、ゆったりと耳を傾けてみては?
夏の暑さを忘れさせてくれる、爽やかな1曲です。
夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(61〜70)
Summer Night on the River – 2001 Remastered VersionFrederick Delius

フレデリック・ディーリアスさんが1911年に作った曲がこちらです。
彼はイギリス生まれの作曲家ですが、若い頃にオレンジ栽培の仕事のためにフロリダにわたり、そこで黒人霊歌に親しんだことがその後の彼の音楽に影響を与えたといわれています。
その後フロリダを離れた彼は音楽教育を受けるためにドイツのライプツィヒとフランスのパリに滞在します。
動画の曲はパリに川面の夏の夜について描かれたもので、独特な雰囲気を持つ興味深い曲です。
アストゥリアスIsaac Albéniz

スペインを代表する偉大な作曲家、イサーク・アルベニス。
スペインの民族音楽をベースとした作曲が特徴で、いくつもの名曲を残してきました。
そんな彼の作品のなかでも、特に夏にピッタリな作品が、こちらの『アストゥリアス』。
彼の代表的なピアノ曲の1つで、スパニッシュ・ギターで演奏されることが多い作品です。
情熱的と思いきや、重厚で暗めの曲調が、夏のどこか物悲しい夕暮れの雰囲気をイメージさせます。
夏のサンセットを眺めながら苦いコーヒーを片手に、この曲を聴いてみるのはいかがでしょうか?
The Last Rose of SummerJohn Andrew Stevenson

18世紀に活躍したアイルランドの作曲家John Andrew Stevensonの「The Last Rose of Summer」という作品です。
詩人のThomas Mooreの詩にJohn Andrew Stevensonが伴奏をつけ、アイルランド民謡ブラーニーの木立のメロディーに乗せて歌にされました。
ケルト楽器のバグパイプが特徴的な一曲です。