夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ
夏といえばどんな情景を思い起こしますか?
キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。
ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?
この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。
この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。
夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(21〜30)
組曲「シンデレラ」夏の精Sergei Prokofiev

20世紀最大の作曲家との呼び声も高い、セルゲイ・プロコフィエフ。
クラシックを普段から聴いている方であれば、誰でもご存じの近代音楽家ですよね。
そんなセルゲイ・プロコフィエフの作品のなかで、夏にぴったりなのが、こちらの『組曲「シンデレラ」夏の精』。
時代が時代ということもあり、ジャズのようなメロディーがいくつも登場する作品で、全体を通してファンタジーな雰囲気に仕上げられています。
ぜひチェックしてみてください。
エステ荘の噴水Franz Liszt

クラシックは「水」をテーマとした作品も多く、夏真っ盛りの時期に涼やかな気持ちにさせてくれる曲も多いです。
こちらの『エステ荘の噴水』は19世紀を代表する作曲家兼ピアニスト、フランツ・リストによるピアノ独奏曲集『巡礼の年』の第3年に収められた楽曲で、水をイメージしたクラシック曲としてクロード・ドビュッシーの『水の反映』やモーリス・ラヴェルの『水の反映』といった作品に影響を与えたと言われている重要な位置付けでもあるのですね。
繊細で美しいアルペジオが噴水の水しぶきを想起させ、夏の日に涼やかさを与えてくれる噴水のイメージが目に浮かぶようです。
目を閉じてこの曲を聴いて、イタリアの美しい噴水庭園をぜひ思い描いてみてください。
SummerFrank Bridge

民謡からインスパイアを受けた独特の音楽性で人気を集めた作曲家、フランク・ブリッジ。
生前はそこまで注目されることはなかったものの、1970年代に再評価されるようになった作曲家です。
そんなフランク・ブリッジの作品のなかでも、特に夏にオススメしたいのが、こちらの『Summer』。
のどかな田園風景をイメージさせる曲調から、森林をかけぬけるような爽快な曲調へ変化していく作品です。
涼しさを音楽で感じたいというかたは、ぜひチェックしてみてください。
ガランタ舞曲Kodály Zoltán

ブダペスト・フィルハーモニック協会が創立80周年を迎える記念にと作曲を依頼されたもので、1933年の夏に完成しました。
ハンガリーの作曲家コダーイが子どものころを過ごしたガランタ地方の民俗音楽が題材として使われています。
シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

繊細な旋律と優雅な雰囲気が特徴のこの曲は、ガブリエル・フォーレの代表作の一つです。
フォーレは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの作曲家。
1893年に創作され、後にチェロとピアノ用に編曲されたこの曲は、シシリアーナと呼ばれるダンス形式に基づいています。
緩やかで流れるようなメロディで始まり、チェロが主題を奏で、ピアノが表現豊かな伴奏で支える構成になっています。
牧歌的な美しさを感じさせる本作は、その穏やかな響きと感傷的な表現によって、多くの音楽愛好家に愛されています。
夏の暑さを忘れさせてくれるような涼しげな雰囲気を味わいたい方にオススメの1曲です。
ポルカ「雷鳴と電光」Johann Strauss II

1868年に芸術家協会のために作曲されたもので、はじめは「流星」というタイトルで着想されたようです。
打楽器が活躍する作品で、遠雷を思わせる大太鼓のトレモロがクレッシェンド・デクレッシェンドで鳴り響き、中間部ではシンバルで表された稲妻と雷鳴がとどろくという、とてもにぎやかな曲です。
真夏の夜の夢「序曲」Felix Mendelssohn

ドイツの音楽家フェリックス・メンデルスゾーンがわずか17歳で完成させた曲『夏の夜の夢』です。
シェイクスピアの戯曲が元になっているそうです。
日本で愛されつづけているテレビアニメ、ドラえもんの映画『ドラえもん のび太と銀河超特急』にも『夏の夜の夢』が使用されているようです。
オーケストラならではのダイナミックで壮大な演奏に圧倒されますよ。
作中曲としても使われていて親しみやすくクラシック音楽の魅力がたっぷりな曲なので聴いてみてください。