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夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ

夏といえばどんな情景を思い起こしますか?

キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。

ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?

この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。

この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。

もくじ

夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(21〜40)

エステ荘の噴水Franz Liszt

巡礼の年 第3年から 「エステ荘の噴水」  フランツ・リスト
エステ荘の噴水Franz Liszt

クラシックは「水」をテーマとした作品も多く、夏真っ盛りの時期に涼やかな気持ちにさせてくれる曲も多いです。

こちらの『エステ荘の噴水』は19世紀を代表する作曲家兼ピアニスト、フランツ・リストによるピアノ独奏曲集『巡礼の年』の第3年に収められた楽曲で、水をイメージしたクラシック曲としてクロード・ドビュッシーの『水の反映』やモーリス・ラヴェルの『水の反映』といった作品に影響を与えたと言われている重要な位置付けでもあるのですね。

繊細で美しいアルペジオが噴水の水しぶきを想起させ、夏の日に涼やかさを与えてくれる噴水のイメージが目に浮かぶようです。

目を閉じてこの曲を聴いて、イタリアの美しい噴水庭園をぜひ思い描いてみてください。

牧神の午後への前奏曲Claude Debussy

Debussy: Prélude à l’après-midi d’un faune ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada
牧神の午後への前奏曲Claude Debussy

印象派音楽の代表的作曲家、クロード・ドビュッシーの出世作となった名作。

夏の午後、牧神の官能的な夢想を描いた詩に触発された本作は、フルートが象徴的な役割を担います。

中低音域のフルートソロでは、けだるい雰囲気を見事に表現。

ハープの響きも相まって、真夏の昼下がりの夢うつつのような世界を織りなします。

1894年12月の初演では2度のアンコールを記録。

革新的な手法で近代音楽に大きな影響を与えた傑作です。

夏の暑さを忘れ、音楽で涼を感じたい方にオススメの1曲ですよ。

映像 第1集 第1曲「水の反映」Claude Debussy

Marc-André Hamelin- Claude Debussy: Images (Book 1)- Reflets Dans L’eau
映像 第1集 第1曲「水の反映」Claude Debussy

フランス印象派を代表する作曲家クロード・ドビュッシーのピアノ曲『映像 第1集』の第1曲は、水面に映る光や景色を音楽で表現した作品です。

静かな湖面のきらめきや波紋の広がりを、繊細なタッチと複雑な和声構造で描写しています。

1905年に出版されたこの曲には、ドビュッシーの独特な和声感覚やリズムの扱い方がよく表れており、印象派音楽の典型例といえます。

自然からインスピレーションを受けることの多かったドビュッシーらしく、パリ郊外の風景を散策した体験が本作に反映されているそうです。

夏の暑さを忘れさせてくれる、涼しげで爽やかな1曲。

ピアノの新しい音色を探求したい方にもオススメですよ。

ポルカ「雷鳴と電光」Johann Strauss II

Johann Strauss – Unter Donner und Blitz, Polka (Vienna Philharmonic Orchestra, Zubin Mehta)
ポルカ「雷鳴と電光」Johann Strauss II

1868年に芸術家協会のために作曲されたもので、はじめは「流星」というタイトルで着想されたようです。

打楽器が活躍する作品で、遠雷を思わせる大太鼓のトレモロがクレッシェンド・デクレッシェンドで鳴り響き、中間部ではシンバルで表された稲妻と雷鳴がとどろくという、とてもにぎやかな曲です。

Midsummer NocturneAaron Copland

20世紀のアメリカを代表する作曲家の1人、アーロン・コープランド。

1900年に生まれ、16歳の頃には有名な作曲家であるルービン・ゴールドマークに師事しています。

そんな彼の夏をテーマにしたクラシックが、こちらの『Midsummer Nocturne』。

日本語では『真夏の夜想曲』というタイトルで知られており、夏の夜をイメージさせるようなしっとりとしたピアノのクラシックに仕上げられています。

幻想的なメロディーが好きな方は必見の作品です。

ぜひチェックしてみてください。

シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

Gabriel Fauré – Sicilienne, for cello & piano, Op. 78
シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré

繊細な旋律と優雅な雰囲気が特徴のこの曲は、ガブリエル・フォーレの代表作の一つです。

フォーレは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの作曲家。

1893年に創作され、後にチェロとピアノ用に編曲されたこの曲は、シシリアーナと呼ばれるダンス形式に基づいています。

緩やかで流れるようなメロディで始まり、チェロが主題を奏で、ピアノが表現豊かな伴奏で支える構成になっています。

牧歌的な美しさを感じさせる本作は、その穏やかな響きと感傷的な表現によって、多くの音楽愛好家に愛されています。

夏の暑さを忘れさせてくれるような涼しげな雰囲気を味わいたい方にオススメの1曲です。