夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ
夏といえばどんな情景を思い起こしますか?
キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。
ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?
この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。
この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。
夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(21〜30)
交響詩「夏のおとぎ話」 Op. 29Josef Suk

人間の複雑な感情の変化を表現している『交響詩「夏のおとぎ話」Op. 29』もオススメです。
こちらはチェコの作曲家、ヨーゼフ・スクが制作した作品。
『Voices of Life and Consolation』から『Night』までの全5曲で構成されています。
その特徴は曲調が激しく変化することです。
前半は穏やかなのですが、次第に迫力のある激しいサウンドに変化していきます。
これは当時の社会情勢を表現しているとも、その中で生まれた喜怒哀楽の変化を表現しているともいわれているんですよ。
3つの歌 Op.18 – 1 “ネル”Gabriel Fauré

フランスを代表する作曲家にしてピアニストのガブリエル・フォーレ。
彼が夏の日の一場面を情緒たっぷりに描いたのが『3つの歌 Op.18 – 1 “ネル”』です。
この曲で描かれているのは、日差しが照り付ける暑い夏の日に木陰で涼む様子です。
ただし、ストレートにではなく、さまざまな言い回しで情景が表現されています。
想像を膨らませながら聴いてみてくださいね。
ちなみにこの「3つの歌」は季節の移り変わりをテーマにしていて、3曲のタイトルは『秋』です。
夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(31〜40)
スウェーデン狂詩曲 第1番「夏至の徹夜祭」Op.19Hugo Alfvén

スウェーデンの作曲家、ヒューゴ・アルヴェーンさんが1903年に作った曲がこちらです。
スウェーデンでも最も有名な曲の一つではないでしょうか。
昔のスウェーデンで真夏に目覚めたときのことを曲にしたものだといわれています。
ちょっとユーモラスなイメージのこの曲、このキャッチーなメロディーはいろいろな人によって引用されてきました。
日本の長寿番組、『きょうの料理』のテーマ曲にも限りなく似ている気がするのですが、この曲のオマージュでしょうか。
バレエ音楽「四季」第3幕「夏」より「コーダ」Alexander Glazunov

1880年代から1920年代にかけて活躍した作曲家、アレクサンドル・グラズノフ。
クラシックをたしなむ方の間では、神童として現在も語り継がれていますね。
こちらの『Glazunov : The Seasons Op.67 : XII Summer – Coda』は日本語で『四季』という作品の第4番である『夏』の第5楽章『終曲』で、生命がみなぎる夏をイメージした力強く、壮大なメロディーに仕上げられています。
明るい気分になりたいときにはピッタリの楽曲です。
ぜひチェックしてみてください。
Summerland (From Three Visions)William Grant Still

幻想的な世界観を楽しめる『Summerland (From Three Visions)』を紹介します。
こちらはオペラの名作を数多く残した、ウィリアム・グラント・スティルさんの作品。
ピアノ独奏3曲で構成される「Three Visions」の2曲目に当たります。
実はタイトルのサマーランドというのは「天国」を表す言葉で、曲の中ではそのおだやかな雰囲気や、温かみが表現されています。
肉体の消滅を描く『Dark Horsemen』、生まれ変わりを描く『Radiant Pinnacle』とともに聴いてみてください。
Midsummer NocturneAaron Copland

20世紀のアメリカを代表する作曲家の1人、アーロン・コープランド。
1900年に生まれ、16歳の頃には有名な作曲家であるルービン・ゴールドマークに師事しています。
そんな彼の夏をテーマにしたクラシックが、こちらの『Midsummer Nocturne』。
日本語では『真夏の夜想曲』というタイトルで知られており、夏の夜をイメージさせるようなしっとりとしたピアノのクラシックに仕上げられています。
幻想的なメロディーが好きな方は必見の作品です。
ぜひチェックしてみてください。
「夏の名残の薔薇」変奏曲Heinrich Wilhelm Ernst

19世紀に数々の音楽家たちがこの『夏の名残の薔薇』を編曲し、たくさんの音楽作品が誕生しました。
『夏の名残の薔薇』という題名もステキですよね。
ご紹介する『夏の名残の薔薇』変奏曲はオーストリアヴァイオリニスト、作曲家として活躍したハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンストの作品です。
ヴァイオリンの繊細で細やかな音色を楽しめる作品で、夏のあつい日に聴いても清々しく心地よい気分になれるような美しい曲なのでリフレッシュしたいときにオススメの曲です。