夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ
夏といえばどんな情景を思い起こしますか?
キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。
ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?
この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。
この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。
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もくじ
- 夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ
- 水上の音楽 第2組曲 – II. アラ・ホーンパイプGeorg Friedrich Händel
- 交響詩「海」 3つの交響的スケッチ 第3楽章「風と海との対話」Claude Debussy
- 交響詩「海」 3つの交響的スケッチより 第2楽章「波の戯れ」Claude Debussy
- 交響詩「モルダウ」Bedřich Smetana
- 動物の謝肉祭 第14曲「フィナーレ」Camille Saint-Saëns
- 交響詩「海」 3つの交響的スケッチより第1楽章「海上の夜明けから真昼まで」Claude Debussy
- 夜の海辺にてHeino Kasuki
- 夢Claude Debussy
- ベルガマスク組曲 第1曲 プレリュードClaude Debussy
- 森にてAlbert Ketèlbey
- 海辺の夕暮れ H.128 第3曲「嵐の海辺」Bohuslav Martinů
- 静かな潟Eric Coates
- 風の即興曲中田喜直
- 動物の謝肉祭 第13曲「白鳥」Camille Saint-Saëns
- 組曲「鏡」:洋上の小舟Claude Debussy
- 水上の音楽 ホーンパイプGeorg Friedrich Händel
- 夏の朝Heino Kasuki
- 抒情小品集第10曲-2「夏の夕べ」Edvard Grieg
- 「四季」第2番「夏」第3楽章Antonio Vivaldi
- サマータイムGeorge Gershwin
- 組曲「動物の謝肉祭」第7曲「水族館」Camille Saint-Saëns
- 組曲「シンデレラ」夏の精Sergei Prokofiev
- SummerFrank Bridge
- ガランタ舞曲Kodály Zoltán
- エステ荘の噴水Franz Liszt
- 牧神の午後への前奏曲Claude Debussy
- 映像 第1集 第1曲「水の反映」Claude Debussy
- ポルカ「雷鳴と電光」Johann Strauss II
- Midsummer NocturneAaron Copland
- シシリエンヌ Op.78Gabriel Fauré
- 3つの演奏会用練習曲 S.144/R.5 第3番「ため息」Franz Liszt
- The American Seasons, SummerMark O’Connor
- A Summer Day, Children’s Suite for Small Orchestra, Op. 65bSergei Prokofiev
- 交響詩「夏のおとぎ話」 Op. 29Josef Suk
- バレエ音楽「四季」第3幕「夏」より「コーダ」Alexander Glazunov
- 「夏の名残の薔薇」変奏曲Heinrich Wilhelm Ernst
- スウェーデン狂詩曲 第1番「夏至の徹夜祭」Op.19Hugo Alfvén
- 小組曲 第1番「小舟にて」Claude Debussy
- アルプス交響曲Richard Strauss
- Violin Sonata No. 2: I. Summer DreamsWilliam Bolcom
- 真夏の夜の夢「序曲」Felix Mendelssohn
- 交響詩「禿山の一夜」Modest Mussorgsky
- 歌劇 「ジョコンダ」第3幕より「時の踊り」Amilcare Ponchielli
- 3つの歌 Op.18 – 1 “ネル”Gabriel Fauré
- アルハンブラの思い出Francisco Tárrega
- 2つの伝説 S.175 第2曲「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt
- 組曲「王宮の花火の音楽」HWV.351 第4曲「歓喜」Georg Friedrich Händel
- 夏の夕べKodály Zoltán
- ボレロラベル
- Summerland (From Three Visions)William Grant Still
- 『前奏曲 第2巻』より第12曲「花火」Claude Debussy
- Porgy and Bess: SummertimeGeorge Gershwin
- 水の戯れMaurice Ravel
- 交響曲第6番ヘ長調「田園」第4楽章Ludwig van Beethoven
- ニーベルングの指環「神々の黄昏」夜明けとジークフリートのラインへの旅Richard Wagner
- アンダンテ・コン・モートClaude Debussy
- Summer Night on the River – 2001 Remastered VersionFrederick Delius
- ローマの祭り「チルチェンセス」Respighi
- Piano Trio No. 1 “Russian Summer”: I. NocturneJudith Lang Zaimont
- String Quartet No. 7, ‘Summer Eaves’: IV. AdagioJohn McCabe
- Summer SkiesLeroy Anderson
- ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 第2番 ヘ長調 作品50Ludwig van Beethoven
- Guangxi Impression: II. Summer CicadaGao Hong
- “Summer Tunes” String Quartet No.2: II. BirdsPēteris Vasks
- 交響曲第2番 第1楽章Sibelius
- 2 Pieces: Summer NocturneThe Chamber Players of Canada
- 交響曲第40番 第1楽章Wolfgang Amadeus Mozart
- 交響詩「夏の牧歌」Arthur Honegger
- 英雄ポロネーズFrederic Chopin
- 序曲「謝肉祭」Antonín Dvořák
- 3 Preludes, Op. 56: No. 2. SummerHenning Mankell
- The Seasons: SummerJohn Cage
- 交響曲第2番 ニ長調 作品36Ludwig van Beethoven
- マドリードの夏の夜の思い出Mikhail Glinka
- 交響曲第3番「オルガン付き」2楽章第2部Camille Saint-Saëns
- アランフェス協奏曲第2楽章Joaquín Rodrigo
- The Last Rose of SummerJohn Andrew Stevenson
- 12 Études d’exécution transcendante, Op. 11: No. 5. Summer NightLouis Kentner
- 2 Nocturnes: Sommers sovn (Summer Sleep)Per Nørgård
- ピアノ5重奏曲「ます」第4楽章Franz Schubert
- Kesailta (Summer evening), Op. 1Oskar Merikanto
- Frosoblomster (Froso-Flowers), Book 1, Op. 16: No. 2. Sommarsang (Summer Song)Wilhelm Peterson-Berger
- 「真珠採り」第1幕「耳に残るは君の歌声」Georges Bizet
- ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」Johannes Brahms
- 6 Preludes and Fugues, Op. 61: Prelude and Fugue No. 1 in G Major, “A Summer Morning On The Lawn”Dmitri Kabalevsky
- 大管弦楽のための牧歌「夏風の中で」Anton Webern
- 小交響曲変ロ長調 第1楽章Charles Francois Gounod
- Knoxville: Summer of 1915Dawn Upshaw
- 交響曲第3番 第1楽章Gustav Mahler
- アストゥリアスIsaac Albéniz
- 交響曲第9番 第3楽章Anton Bruckner
- 交響曲ニ短調 第3楽章César Franck
- En sommerdag paa landet (A Summer’s Day in the Country), Op. 55: I. Early: Allegro vivoNiels Gade
- 交響曲第4番 第1楽章Robert Schumann
- String Quartet No. 4, BVN 215, “Sommerdage” (Summer Days): III. Sostenuto – Allegro, scherzosoRued Langgaard
- セレナード第13番 ト長調 K.525Wolfgang Amadeus Mozart
- ピアノ曲集「四季」 6月 舟歌Pyotr Tchaikovsky
夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(1〜20)
風の即興曲NEW!中田喜直

アルバム『こどものゆめ』に収録された一曲は、まるで風が吹き抜けていくような爽やかな旋律が印象的です。
軽やかで流れるような自由なメロディが心地よく、グリッサンドの技法を取り入れた仕上がりは発表会でも魅力的な要素となっています。
本作は、流麗なフレーズと繊細なタッチが溶け合い、ピアノならではの表現力を存分に引き出した1分20秒の小品。
2011年のピティナ・ピアノコンペティションでC級の課題曲に選ばれた本作は、ピアノの発表会だけでの演奏に留まらず、夏の爽やかな風もイメージさせられる作品としても聴いていられます。
動物の謝肉祭 第13曲「白鳥」NEW!Camille Saint-Saëns

組曲『Le Carnaval des animaux』からの旋律で、カミーユ・サン=サーンスによる名高い作品です。
元は1886年初頭の謝肉祭の余興として構想された組曲中の1曲で、作曲者が存命中に唯一出版を許したものです。
チェロが奏でる流麗なメロディは、水面を滑る白鳥の優雅な姿や、伝説に語られる「白鳥の歌」の幻想的な情景を思わせます。
1905年にアンナ・パヴロワがこの曲に合わせて創作したバレエ「死の白鳥」は世界的に知られ、フィギュアスケートの羽生結弦選手もエキシビションで使用し感動を呼びました。
夏の暑さを忘れさせ、心に潤いを与えてくれるような、美しいチェロの音色に浸りたい方に聴いてほしい一曲です。
組曲「鏡」:洋上の小舟NEW!Claude Debussy

夏の午後に、涼やかな風を運んでくれるようなピアノの調べはいかがでしょうか。
クロード・ドビュッシーが手掛けたピアノ連弾のための組曲『Petite Suite』の冒頭を飾るこの一曲は、水面を優雅に漂う小舟を思わせる、穏やかで美しい旋律が心に染み渡ります。
きらめく光や水の揺らぎが目に浮かぶようで、まるで印象派の絵画を音で楽しんでいるかのようですね。
1889年2月に作曲者自らも参加したピアノ連弾で初めて演奏され、フランスの詩人ヴェルレーヌの作品に影響を受けたとされています。
後に1907年にはオーケストラ版も編曲され、そちらもまた違った趣ですてきですよ。
暑さを忘れさせてくれる詩情が豊かな本作は、静かに音楽を楽しみたい方や、日常に美しいアクセントを加えたい方にぴったりでしょう。
ピアノの優しい響きが、きっと心地よい時間をもたらしてくれます。
水上の音楽 ホーンパイプNEW!Georg Friedrich Händel

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルによる、王室の舟遊びを彩るための管弦楽組曲があり、その中の一曲は夏にふさわしい涼やかさと華やかさを兼ね備えています。
本作は、1717年7月のテムズ川での初演時、国王ジョージ1世があまりの素晴らしさに何度もアンコールを命じたという記録が残るほど、当時から人々の心をつかんでいました。
トランペットやホルンといった管楽器が躍動し、聴く者を晴れやかで祝祭的な気分へと誘います。
映画『いまを生きる』のワンシーンを彩ったことでも知られていますね。
蒸し暑い日々に爽快なひとときを求める方や、バロック音楽の持つ荘厳かつ軽快な魅力を気軽に楽しみたい方にはうってつけの一曲かと思います。
夏の朝NEW!Heino Kasuki

フィンランドの作曲家ヘイノ・カスキの手による、作品番号Op. 35-1「夏の朝」として知られるピアノ曲です。
本作は、北欧の澄み切った朝の空気をそのまま音にしたような、透明感があふれる旋律がとても美しい曲です。
繊細なトリルは木漏れ日のきらめきを思わせ、穏やかながらも徐々に広がる明るさが、聴く人の心を爽やかに満たしてくれるでしょう。
ジメジメとした暑さを忘れさせてくれるような清涼感があり、静かに音楽を楽しみたい時にぴったりです。
1920年代初頭に作られたとされ、ピアニスト舘野泉による名盤『Piano Works』にも収録されています。
抒情小品集第10曲-2「夏の夕べ」Edvard Grieg

エドヴァルド・グリーグの名曲『抒情小品集第10曲-2「夏の夕べ」』。
タイトルの通り、夏の夕べをイメージさせる淡い曲調に仕上げられた作品なのですが、おもしろいことに一部のフレーズではジャズのようなメロディーがかなでられます。
恐らく、グリーグのルーツであるノルウェーの民族音楽を主体とした国民楽派の一面が、このような現代的なメロディーを生んだのでしょうね。
非常にエモーショナルな作品ですので、ぜひ卒業アルバムでも片手に楽しんでくださいませ。