夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ
夏といえばどんな情景を思い起こしますか?
キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。
ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?
この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。
この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。
夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(41〜50)
Summer SkiesLeroy Anderson

アメリカの作曲家Leroy Andersonの「Summer Skies」という作品です。
弦楽器がメインで奏でられるメロディーで、アメリカのクラシック音楽の特有の、都会感やロマンティックな感じがよく出ています。
ご機嫌な雰囲気に酔っちゃいますね。
優雅な気分にひたりたい、そんな時にぜひ聴いてほしい一曲です。
夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(51〜60)
ボレロラベル

この曲は、ロシアの舞踏家のスペイン風バレエ作品を、という依頼で作曲されました。
ラヴェルは、ある夏、友人と泳ぎに行く前に、ピアノで主題を指1本で弾いてみせ、「ぼくはこれを全く展開させずに何度も繰り返して、オーケストレーションを少しずつ大きくしていこうと思っている」と構想を述べたそうです。
アンダンテ・コン・モートClaude Debussy

音楽というのは人の気分を簡単に変えてしまいます。
気分が変われば感覚や体調も変わっていきます。
日本の暑苦しい夏に飽きた方は、音楽で涼を取ってみてはいかがでしょうか?
ドビュッシーの名曲である、こちらの『アンダンテ・コン・モート』は日本でもさまざまなCMやテレビ番組で使われている作品です。
ゆったりとした涼やかな曲調は、夏にほんの少しだけ訪れる涼しい風が吹く瞬間をイメージさせますね。
睡眠用のBGMとしてもピッタリですので、夏に寝心地が悪くなる方は必見です。
交響曲第3番 第1楽章Gustav Mahler

マーラーはアッター湖畔のシュタインバッハに小さな「作曲用の小屋」を建てて、午前中は作曲、午後は散歩、と夏の休暇を楽しんでいました。
そしてその美しい自然を交響曲第3番として表しました。
第3番にはかつて「夏の朝の夢」というタイトルがつけられ、世界で最も長い交響曲としてギネスブックにも登録されていました。
交響曲ニ短調 第3楽章César Franck

ラロやサン=サーンスが交響曲を発表したのを受け、弟子たちに交響曲の作曲をすすめられてフランクも、作曲を開始。
1887年秋には草稿が書き上げられ、翌年8月に作品が完成しました。
フランク自身は初演の不評を気にせず、家族に「私の思った通りに響いたよ」と満足げに答えたといいます。
Porgy and Bess: SummertimeGeorge Gershwin

数々のミュージカルの名作を作曲したジョージ・ガーシュインの曲がこちらです。
1935年にミュージカル『ポギーとベス』の中の1曲として作られたこちらの曲は、子守歌として黒人の乳母が子供に歌った歌として紹介されます。
曲名はまさにそのままの『サマー・タイム』です。
もともとはゆっくりした曲でしたが、のちにジャズの演奏家に取りあげられ、いろいろなバリエーションがうまれました。
原作と聴き比べてみるのも楽しいかもしれません。
夏の夕べKodály Zoltán

夏の夕暮れっていいですよね。
まだ明るく暑いけれど確かに、夜が近づいている、そんな情景を表現しているのが『夏の夕べ』です。
こちらはハンガリーの作曲家にして、学校教育にも大きな影響を与えたゾルタン・コダーイの作品。
彼はさまざまなジャンルの音楽を手掛けてきましたが、こちらはインスト曲に仕上がっています。
少しさみし気なメロディーから一気に華やかな印象になる転調にも注目しつつ聴いてみてください。
また約17分と長尺なので、じっくり休みたい時のBGMにもぜひ。