夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ
夏といえばどんな情景を思い起こしますか?
キラキラと輝く青い海、照りつける太陽が眩しい白い砂浜、濃い緑が目にも鮮やかな山々……。
ジメジメと蒸し暑いなかでも、爽やかな風景を思い浮かべると、ほんの少しだけ暑さが和らぐような気がしませんか?
この記事では、そんな皆さんのイメージをさらに広げてくれる、夏にピッタリのクラシック作品をご紹介します。
この夏は、涼しげな雰囲気を演出してくれる珠玉のクラシック音楽とともに、爽やかに過ごしましょう。
夏に聴きたいクラシック|涼しげ&爽やかな名曲をピックアップ(61〜70)
ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 第2番 ヘ長調 作品50Ludwig van Beethoven

バイオリンが奏でるメロディーが印象的なこちらの曲は、ベートーベンが作曲しました。
彼が28歳の頃に作られたといわれています。
曲名は知らなくても、耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
ベートーベンならではの、カチッとした真面目なつくりも持っていながら、緑が映える風景が思い浮かぶような、すがすがしい曲ですよね。
この曲をかけてドライブや旅行に出かけたら、旅がより楽しいものになりそうな、そんな1曲です。
交響曲第2番 ニ長調 作品36Ludwig van Beethoven

ベートーベンの名曲『交響曲第2番 ニ長調 作品36』。
素晴らしい交響曲を作り続けた彼ですが、この曲はそのなかでも特に夏にピッタリな作品です。
そんなこの曲の魅力は、物語のようにさまざまな曲調に移り変わる点にあるでしょう。
序盤は暑苦しい、いかにも夏といった雰囲気から、中盤は優雅でありながら厳格な雰囲気、そして終盤は激しく展開する、夏の暑さや開放感を感じさせる曲調に仕上げられています。
ぜひチェックしてみてください。
ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」Johannes Brahms

親しかったシューマン夫妻の末子で詩人のフェリックスが25歳の若さで亡くなり、その半年後の1879年の夏に完成した作品です。
サブタイトルが「雨の歌」とも呼ばれるこのヴァイオリンソナタ第1番は、ブラームスが46歳の時に書かれ、フェリックスに対するブラームスの思いも込められているといわれています。
交響曲第9番 第3楽章Anton Bruckner

交響曲第8番完成後、1987年8月に作曲を開始しましたが、以前の作品の改訂で中断され、1891年にようやく集中できるようになりました。
たび重なる病気を押して、死の直前まで完成させようと力を尽くしましたが、第4楽章を欠いた三楽章までの交響曲となりました。
大管弦楽のための牧歌「夏風の中で」Anton Webern

20世紀前半に活躍したオーストリアの作曲家Anton Webernの「Im Sommerwind (In the Summerwind)」という作品です。
クラシック音楽と聞くと穏やかなイメージがありますが、こちらの作品は結構前衛的で、激しい雰囲気ですね。
これまた違った夏を楽しみたい人にぜひ聴いてほしい一曲です。
序曲「謝肉祭」Antonín Dvořák

ドヴォルザークは、この「謝肉祭」を50歳となる1891年7月28日から9月12日というわずかな期間で作曲しました。
「自然、人生、愛」という3部作のうちの第2曲ですが、単独で演奏されることが多いです。
謝肉祭(カーニヴァル)は復活祭(イースター)を迎える前にごちそうを食べて大騒ぎするをお祭りです。
交響曲第3番「オルガン付き」2楽章第2部Camille Saint-Saëns

交響曲第3番は1885年に妻と離別し母親のもとに身を寄せた時に書き始められた作品です。
ちょうどこの年の夏、ロンドンのロイヤルフィルハーモニー協会に来シーズン用の新しい曲を、と依頼され、作曲されました。
普通、交響曲は4楽章構成ですが、この交響曲は、一つの楽章が前半と後半の2部に分かれている2楽章構成と、珍しい形式です。