J.S.バッハ|名曲、代表曲をご紹介
現在流行っている曲は、クラシックだけでなくポップスもジャズも含め、これまでの作曲家が大きく関わっています。
なかでもクラシックは音楽の基礎と言われていますが、そのなかでも「音楽の父」で有名なヨハン・ゼバスティアン・バッハは、まさに音楽の土台を作った一人と言っても過言ではないでしょう。
そんなバッハの音楽は、宗教的な色彩を持ちながら、哲学的な深さと細部まで緻密に洗練されている構成が特徴的で、メロディも非常に美しい作品ばかりです。
史上最高の作曲家であるヨハン・ゼバスティアン・バッハの音楽の世界を、ぜひご覧ください。
J.S.バッハ|名曲、代表曲をご紹介(1〜10)
ゴルトベルク変奏曲 BWV988J.S.Bach

バロック時代を代表する作曲家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。
「音楽の父」と呼ばれる彼が1741年に作曲したのが、この変奏曲です。
2段の手鍵盤のチェンバロのために書かれた本作は、アリアと30の変奏から成り、各変奏は繰り返しを含む2部構成。
3の倍数の変奏にはカノンが用いられ、音程が徐々に広がっていく構造が特徴的です。
バッハの数学への興味や数秘術を反映した工夫が随所に見られ、聴く者を飽きさせません。
チェンバロだけでなくピアノでの演奏も一般的で、グレン・グールドの1955年の録音は、この作品の普及に大きく貢献しました。
バッハの音楽に興味がある方にぜひおすすめです。
小フーガ ト短調J.S.Bach

本作は、バロック音楽の粋を集めたかのような複雑な構造と美しいメロディが融合した傑作です。
フーガという形式を用いて、一つの主題を様々な声部で繰り返し展開していく様は、まるで音の対話を聴いているかのよう。
短調を基調としつつも、巧みな対位法によって織りなされる音の世界は、聴く者を引き込んでいきます。
1703年から1717年の間に作曲されたとされる本作。
バッハの技巧と創造性が結実した、普遍的な魅力を持つこちらの作品は、バッハの天才ぶりを強く感じられる1曲です。
マタイ受難曲 BWV244J.S.Bach

ヨハン・ゼバスティアン・バッハの代表作である『マタイ受難曲』は、キリストの受難を描いた壮大な作品。
特に「マタイによる福音書」をもとにした本作は、聖句や伴奏付きレチタティーヴォ、アリアなどで構成され、豊かな音楽性と深い感動を生み出しています。
1727年4月に初演された本作は、バッハの死後忘れられていましたが、1829年にメンデルスゾーンによって復活上演され、再評価のきっかけとなりました。
宗教的な題材を扱いながらも、人間の感情や葛藤を見事に表現しています。
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043J.S.Bach

ヨハン・ゼバスティアン・バッハが1730年頃に作曲した2台のヴァイオリンのための協奏曲。
バッハが音楽監督を務めていたライプツィヒのコレギウム・ムジクムのために書かれました。
2台のヴァイオリンが対等に対話し合う構造が特徴的で、特に第2楽章は優雅で情感豊かなメロディが多くの人々に愛されています。
全3楽章からなり、第1楽章ではフーガ的なテーマが繰り返し現れ、第3楽章では急速でエネルギッシュな展開が繰り広げられます。
バッハの対位法の妙技が光る本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、音楽の構造に興味がある方にもオススメ。
現代でも多くの演奏家やオーケストラに愛され続けています。
いざ、ともに神をたたえよJ.S.Bach

音楽の父バッハが作曲した荘厳なコラール。
1685年にドイツで生まれたバッハの作品は、深い精神性に満ちています。
この楽曲は、皆でともに神を賛美するという、力強くも温かい祈りの光景が目に浮かぶようです。
四声体が織りなす豊かなハーモニーは、教会に響き渡るオルガンの音色を思わせ、心を清らかな気持ちで満たしてくれます。
本作は、吹奏楽のための教育用楽譜集にも取り入れられており、合奏の基礎を学ぶ多くの人々に演奏されてきました。
静かな空間でじっくりと音楽に浸りたい時や、仲間と一体感を感じながら演奏を楽しみたい場面にぴったり!
美しい旋律が織りなす音楽の至宝に、耳を傾けてみてくださいね。
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565J.S.Bach

ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したオルガン作品。
冒頭の旋律は、誰もが一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
バロック音楽を代表するこの曲は、力強いトッカータと緻密なフーガの2部構成で、聴く者を圧倒します。
オルガンの壮大な響きが教会に満ち溢れる様子は、まるで神の声を聴いているかのよう。
しかし、バッハの作品としては珍しく単純な構成で、別の作曲家によるものだという説もあるそうです。
ヴァイオリン曲として作られた後にオルガン用に編曲されたという説もあり、謎多き名曲です。
音楽史に残る傑作を、ぜひ聴いてみてください。
主よ深きふちの底よりJ.S.Bach

深い苦悩の底から響く、魂の切実な叫びを音楽にしたような荘厳な作品です。
音楽の父として知られるヨハン・ゼバスティアン・バッハによる教会カンタータで、1724年10月にライプツィヒで公開されました。
この楽曲は、マルティン・ルターの賛美歌をもとに、罪の告白と赦しへの希望という深いテーマを描いています。
4本のトロンボーンが合唱に重なることで生まれる重厚な音色は、おごそかな雰囲気を演出し、聴く人の心に深く迫ります。
本作は、心が沈みがちなときや、静かに自分自身と向き合いたい夜に聴くのがオススメです。
苦悩の先に確かな光を見いだすような力強い展開が、明日へ踏み出す勇気を与えてくれます。





