ヴィヴァルディの名曲。人気のクラシック音楽
バロック時代の偉大な作曲家でありヴァイオリニストであったアントニオ・ヴィヴァルディのおすすめする名曲、代表曲をご紹介します。
ヴィヴァルディは生前当時台頭しつつあった協奏曲のスタイルを発展させ、オーケストレーション、ヴァイオリン技法、標題音楽の多くをヨーロッパ中の音楽家に影響を与えていきました。
全盛期過ぎて一時期は音楽的評価も衰退するのですが、近年の学術研究と演奏家により再評価され、今もなお新たな作品が発見されたりして多くの影響を与えています。
ヴィヴァルディを聞くときはよく耳を澄ませて聞いてみましょう。
あなたの発見が世紀の大発見になるかも知れません。
ぜひお聞きください。
もくじ
- ヴィヴァルディの名曲。人気のクラシック音楽
- 「四季」RV.269Antonio Vivaldi
- 2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ト短調RV.578Antonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調「海の嵐」RV.253Antonio Vivaldi
- 合奏協奏曲 ト短調「ザクセン公のために」RV.576Antonio Vivaldi
- オーボエ協奏曲 ニ短調RV.454Antonio Vivaldi
- グローリア ニ長調 RV.589Antonio Vivaldi
- マニフィカト ト短調 RV.611Antonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲 ニ短調「ピゼンデル氏のために」RV.236Antonio Vivaldi
- ピッコロ協奏曲 ハ長調 RV.444Antonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲イ短調 RV.356Antonio Vivaldi
- フルート協奏曲 ヘ長調《海の嵐》RV 433 F.Ⅵ,no.12Antonio Vivaldi
- シンフォニア ニ長調 RV.122Antonio Vivaldi
- チェロ協奏曲 ホ短調 RV.409Antonio Vivaldi
- 2つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV.531Antonio Vivaldi
- 弦楽のための協奏曲 ハ長調「フランス風」RV.117Antonio Vivaldi
- 2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 RV.522Antonio Vivaldi
- 詩編第109「ディキシット・ドミヌス(主はわが主に言われた)」RV.594Antonio Vivaldi
- 4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ロ短調 RV.580Antonio Vivaldi
- フルート協奏曲ト短調「夜」(La notte)RV.439、作品10-2Antonio Vivaldi
- トリオ・ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」の主題による20の変奏曲 RV.63Antonio Vivaldi
- 「四季」より「春」Antonio Vivaldi
- 「四季」より 第3曲「秋」第1楽章Antonio Vivaldi
- シンフォニア ト長調 RV.146Antonio Vivaldi
- 夏Antonio Vivaldi
- 「四季」より「春」第1楽章Antonio Vivaldi
- ラルゴAntonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲イ短調Antonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」Op.8(四季)第4曲「冬」Antonio Vivaldi
- 「四季」の「春」よりAntonio Vivaldi
- シンフォニア ロ短調「聖なる墓で」RV.169Antonio Vivaldi
- フルートソナタ ハ長調 RV.48Antonio Vivaldi
- フルート協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」RV.90Antonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲 ニ長調「不安」RV.234Antonio Vivaldi
- 二つのマンドリンのための協奏曲ト長調 RV.532Antonio Vivaldi
- 合奏協奏曲 ト短調「ドレスデンのオーケストラのために」RV.577Antonio Vivaldi
- 室内協奏曲 ト短調 RV.103Antonio Vivaldi
- 詩編第126「主が家を建てられるのでなければ」RV.608Antonio Vivaldi
- バイオリン協奏曲「四季」より「冬」Antonio Vivaldi
- 2つのトランペットのための協奏曲 ハ長調 RV.537Antonio Vivaldi
- 2つのフルートのための協奏曲 ハ長調 RV 533Antonio Vivaldi
- 4つのバイオリンのためのコンチェルトAntonio Vivaldi
- 「四季」第2番「夏」第3楽章Antonio Vivaldi
- オーボエ協奏曲イ短調F.7-5 RV.461Antonio Vivaldi
- バイオリンソナタ 第2番イ長調 RV 31Antonio Vivaldi
- ヴァイオリンのための協奏曲・短調と短調・メジャーRV 269「ラ・プリマヴェーラ」:II.ラルゴAntonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲「四季」Antonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲第4番「冬」第2楽章Antonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲集op.8 1-4「四季」Antonio Vivaldi
- 冬Antonio Vivaldi
- 勝利のユディータAntonio Vivaldi
- 協奏曲イ短調Antonio Vivaldi
- 「四季」第1曲「春」Antonio Vivaldi
- マンドリン協奏曲 第1楽章Antonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲ホ長調「四季」より「春」第1楽章Antonio Vivaldi
- 四季”夏”Antonio Vivaldi
- 4つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 RV.549Antonio Vivaldi
- ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 RV.238Antonio Vivaldi
- 合奏協奏曲集作品「調和の霊感」作品3 第8番 イ短調Antonio Vivaldi
- 四季より秋Antonio Vivaldi
- 四季Antonio Vivaldi
ヴィヴァルディの名曲。人気のクラシック音楽(1〜20)
「四季」RV.269Antonio Vivaldi

「和声と創意への試み」のうち、第一集(第1曲~第4曲)につけられた総称であり、クラシック愛好家ではなくとも広く知られた名曲です。
ヴィヴァルディが生まれ育ったベネチア共和国(現在のイタリア)の四季を表現しており、四季ということで各「春」、「夏」、「秋」、「冬」の表題があるのですが、4楽章構成ではなく、表題の4曲にさらにそれぞれ3楽章ずつあるとても大掛かりな作品集です。
四季がはっきりしている日本では音楽表現として共感する部分も多く、特に人気が高い作品です。
2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ト短調RV.578Antonio Vivaldi

本曲は1711年に出版された『調和の霊感』に収録されており、2つのヴァイオリンとチェロが織りなす美しい旋律が特徴的です。
緊張感があふれるドラマティックな展開と、情熱的で感情が豊かな表現力が魅力的な本作は、ヴィヴァルディの音楽性が遺憾なく発揮されています。
自然の美しさと人間の感情の深さを音楽で表現する彼の才能が、聴く人の心に深く響きます。
クラシック音楽に興味がある人はもちろん、音楽を通して豊かな感性を育みたい人にもおすすめの一曲です。
ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調「海の嵐」RV.253Antonio Vivaldi

ヴァイオリン協奏曲の一つで、アントニオ・ヴィヴァルディが作曲した有名な『四季』が収められている協奏曲集「和声と創意への試み」の第5曲。
嵐といっても荒れ狂う恐ろしい嵐ではなく、太陽の光が燦々と降り注ぐ晴れた空を背景に大波小波が寄せては返す情景が目に浮かぶ一曲。
同じタイトルで、フルート協奏曲として編まれた作品もあります。
合奏協奏曲 ト短調「ザクセン公のために」RV.576Antonio Vivaldi

ヴァイオリン、オーボエ、2本のリコーダー、2本のオーボエ、ファゴット、弦楽の音色が甘く溶け合う魅力的な合奏協奏曲。
この作品はザクセンの選帝侯の宮廷楽団として使えていたドイツ後期の作曲家でありヴァイオリニストであったヨハン・ゲオルク・ピゼンデルがアントニオ・ヴィヴァルディと出会った後、その作品をヨーロッパ中で演奏しました。
イタリアの作曲家ヴィヴァルディの作品が他国にも知られるようになったきっかけの作品です。
オーボエ協奏曲 ニ短調RV.454Antonio Vivaldi

赤毛の司祭というあだ名で知られるヴィヴァルディは、協奏曲のスタイルを発展させ、ヨーロッパ中の音楽家に影響を与えました。
本作は3つの楽章から構成され、オーボエ奏者に高度な技術を要求する曲として知られています。
1725年に作曲されたこの曲は、ヴェネツィアの貴族の館で演奏されたことでしょう。
軽快でエレガントな音楽は、バロック音楽の魅力を存分に感じられる一曲です。
クラシック音楽に興味のある方にぜひ聴いていただきたい名曲ですね。
グローリア ニ長調 RV.589Antonio Vivaldi

バロック時代の巨匠アントニオ・ヴィヴァルディによる宗教音楽の傑作です。
1715年頃にヴェネツィアの孤児院で作曲されたと言われる本作は、12の楽章から構成される壮大な合唱曲。
躍動感があふれる合唱と繊細な独唱が交錯し、神への賛美と栄光を讃える内容となっています。
ヴィヴァルディの才能が存分に発揮された本作は、約200年間忘れられていましたが、1939年の再演を機に世界中で愛されるようになりました。
映画『シャイン』でも使用されており、クラシック音楽に興味のある方にぜひおすすめしたい一曲です。